神奈川県立よこはま看護専門学校 小論文(天声人語)解答 | 看護専門学校、都立看護専門学校、准看護、看護大学受験の推薦、AO、社会人、一般入試、面接対策、小論文、願書、倍率、塾、予備校

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看護学部、都立看護専門学校を含む看護専門学校、准看護学校の試験を受ける際、面接が最重要。その面接はこれまでの社会人の常識を覆す対策必須。現役生も高校受験で対応した面接のやり方とは完全に異なります。

神奈川県立よこはま看護専門学校 小論文(天声人語)解答

小論文対策として、何でこの学校をピックアップしたかというと(別に何でもいいんですが)
朝日新聞の「天声人語」を題材とする看護学校がいくつかあるためです。
都立看護専門学校でも過去にそこから出題されました。まぁ、天声人語といえども、朝日の団塊社員が自己満で書いてるだけに過ぎないんですがね。都立看護の場合は、要約して、さらに自分の考えを述べる、というパターンです。基本的に、偏差値の低い学校ほどこの「天声人語」からネタを拾ってきますが、専門学校の入試ネタでも用いられるみたいです。

話はちょっとズレますが、この「天声人語」を生徒に書き写させることで、国語の力を上げようとしているお馬鹿な国語の教師がいるそうです。
高校時代、駿台の全国模試で国語1桁台を叩き出したことのある私から言わせれば、時間の無題以外のなにものでもありません。そんなくだらんことやってる暇あったら、今すぐに朝日なんて購読辞めた方がいいです。

元に戻します。ネタは天声人語ですが、ここは接続詞や指示語追いかければ、アホみたいにすっげー簡単ですので、みんな満点取れます。筑波大学医学郡看護学類、推薦入試の小論文の足元にも及びません。
それじゃ、さくさく解答しましょっか。

解答時間は15分もあれば、十分すぎるしょう。


「朝日新聞」「社説」2009年7月31日を読んで答えよ。

朝日社説 18歳成人―実現へ課題克服の努力を

 20歳になれば、親の承諾がなくても携帯電話や通信販売などの契約ができるし、結婚もできる。20歳をもって成年とする、という民法の規定があるからだ。
 これを18歳に引き下げるべきだ。法相の諮問機関である法制審議会の部会が、そんな報告をまとめた。
 ことの始まりは、憲法改正に必要な国民投票の手続きを定めた法律が、投票年齢を18歳以上としたことだ。併せて、民法の成人年齢規定や20歳から選挙権を認めた公職選挙法の見直しを検討することになった。
 今回の報告書は民法に限っての検討をまとめたもので、妥当な判断だと思う。選挙権の年齢も引き下げることが前提になっている。こちらの方の検討も急いでもらいたい。
 欧米など多くの国々では、選挙権や成人年齢は18歳となっている。こうした国と比べ、日本の若者の成長がとくに遅いとも思えない。憲法改正の判断はできるのに、国政選挙などの投票は認めないというのも無理がある。
 少子高齢化が進む中で、税金や社会保険の負担は若い世代の肩に重くのしかかっている。彼らの声をより広く、政治に反映したい。
 ただ、世論調査では、こうした年齢の引き下げには反対論が結構多い。
 まだ自立していない。未成熟。そんな印象が根強いのだろう。だが、20歳をとうに過ぎても子どものような態度が抜けない大人はいる。
 そもそも20歳を成人と定めたのは明治時代だ。それからの教育制度の発展や民主主義の成熟といった社会や政治の激変を考えれば、20歳という線引きがどこまで有効なのか、疑わしい。
 成人しても親離れしない子ども、あるいは子離れしない親もいるだろう。成人年齢の引き下げをきっかけに、精神的にも経済的にも自立した個人を増やす社会につなげたい。
 それには、政府も国民もそれなりの費用と努力を払う覚悟がいる。家庭や学校で、18歳を目標に据えて、子どもたちの成長を促していく仕組みや制度を作り上げる必要がある。
 法制審部会の報告書は、悪質なマルチ商法などの被害者にならないよう、消費者教育と支援制度の充実を提言している。こうした手だてもしっかり講じなければならない。
 民法以外にも、成人年齢が関係する法令は300を超す。飲酒や喫煙も18歳から認めるのか。少年法の対象から18・19歳を除くべきか。年齢だけでは割り切れない事情も絡む。一律に整合性を求めることはないだろう。
 報告書は、いつから成人年齢を引き下げるかは国会の判断に委ねた。丁寧な合意づくりが大事だというのはもっともだが、実現に向けて課題を乗り越える積極的な努力を国会はすべきだ。

朝日新聞 2009年7月31日


問Ⅰ:法相の諮問機関である法制審議会の部会が、民法に規定された成年の年齢を現行の20歳から18歳に見直すべきだとの報告をまとめることになった経緯を80字以内でまとめなさい。
(算用数字は算用数字で書きなさい)

A.
解答例:国民投票の手続きを定めた法律が、投票年齢を18歳以上とした。併せて、民法の成人年齢規定や20歳から選挙権を認めた公職選挙法の見直しも検討されることになった。(78字)

ポイント:算用数字はなんちゃら~とカッコで書いてある時点で、瞬時に算用数字うんちゃらが文章に入るのが分かります。おまけに文書に「ことの始まりは」と書いてある。小学3年生でも解けます。


問Ⅱ:「一律に整合性を求めることはないだろう」とは何についてどうする必要がないということか、
説明しなさい。

解答例①:成人年齢が関係する法令については、民法以外にも300を超えており、その全てを18歳へ引き下げる必要がないということ。

解答例②;20歳未満の飲酒・喫煙は認められていない。少年法の対象も20歳未満である。こういった成人年齢が関係する法令が300を超えており、そのすべてを18歳に引き下げる必要はないということ。

ポイント:もはや説明の必要すらないと思うが、「一律に整合性を求める」というのは対象年齢は18歳へ引き下げるということ。これも小学校3年生向けの問題です。


問3:「成人」には社会的な権利と同時に義務も課せられます。また、社会の中で果たさなければならない役割や責任もあります。そうした観点から、あなたの考える成人像、あなたの目指す成人像とはどのようなものか、四百字以内で述べなさい(句読点を含む)


解答例:
 毎年、成人式における新成人達のモラルの低下などが
ニュース沙汰になる。彼らの荒れた姿を見る度に、大人
としてがっかりする。では、私が考える成人像とは何か。
 成人になるということは、社会的に「一人前になった」
-----------------------------------------------------100
と認められることだ。もちろん、一人前というからには、
経済的にも自立していなていければならない。しかし、
学生の経済的自立は難しいだろう。それなら、せめて
神的には自立したい。
私の考える精神的自立とは、他者
-----------------------------------------------------200
に依存することなく、自分の意思で物事を判断し、行動
に責任を持つことを指す。さらには、人の迷惑に対する
配慮や気配り、思いやりや感謝の気持ちを持つことも大
切だ。
そのためには相手のことも考えなければならない。
-----------------------------------------------------300
 私は大人として、精神的にも自立した上で、相手の立
場で物事を判断し、
決して自分勝手に行動しないように
気をつけている。相手の立場を考えられてこそ、「成人」
といえるのだ。

-----------------------------------------------------400

ポイント:まず、「あなたが考える成人像」と「あなたが目指す成人像」と分けて問題に書かれてあることに注意。大人だったら、前者、ガキだったら後者で書けばいい。私は大人なので、その視点で書いてみた。

社会で果たす役割や責任を書く。次に、目指す成人像を書けばよい。重要なのは「社会の中で果たす役割や責任という観点」と「成人像」の2点だけ。ただし、400字以内なので、文章を調整するためのクッションを入れておけばいいでしょう。

ちなみに、成人というと、精神的自立などが思いつくが、それだけじゃつまらない。
看護師像みたいな周りの連中らの共通観念とでもいうべきものと密接にリンクしてやったら面白い。要するに、「相手の立場も考えられる」などという解答でトドメをさせば、採点する側が喜ぶでしょう。


神奈川県立よこはま看護専門学校・・・難易度は小学生のレベルでした…