ウォーミングアップをどこまでするべきか | 陸上競技クラブ オホーツクAC/キッズ監督 金子航太のブログ

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走幅跳が専門のアスリート「金子航太」が,毎日のいろいろ「ん?」って思ったことを,コーチの視点とアスリートの視点から綴ります.

先日,オホーツクキッズ以外の中学生や高校生を指導する機会がありました.

いつもの動きを見てからではないと改善点などもわからないので「試合の時と同じようにウォーミングアップをして,全力で動ける状態にしてください」と伝えました.

 

いつもの試合出場と同じようにウォーミングアップをしていきます.ジョギングをして,動きづくりを少しして….

そして,跳躍をする際の助走路に入って足合わせをする.

 

「え?」正直,驚きました.

それは1人だけではなく,全員だったからです.

助走路に入るのは「自分が一番動ける状態(一番速く走れる状態)」でないといけないのですが・・・その程度のウォーミングアップでは間違いなく足りない.

 

一番速く動ける状態にするためには少しの動きづくりだけでは足りません.

 

短めのショートダッシュを数本.

中間疾走局面まで(最大速度まで速度を高める)の走りを数本.

身体がしっかりと起きた状態(地面から垂直ぐらい)での流しなど.

これらを自分なりの組み合わせである程度の本数をおこなわなければ「自分が一番動ける状態」になることはできません.

 

「自分が一番動ける状態」にして助走路に入る.

当たり前のことですが,当たり前のことではなかったようです.

 

「自分が一番動ける状態」するからこそ,試合では最も良いパフォーマンスをすることができる.

それが練習では最も効果のあある練習へと繋がっていきます.

効果のある練習の積み重ねが多い人ほど伸びる・・・というのは当たり前ですよね.

 

ウォーミングアップの様子を見ているとこれは試合では記録がでないよな…と.

そして普段の練習強度も低いよな…と.そう思ってしまいました.

 

そして,少ないウォーミングアップは怪我にもつながりますし,良くない動きを会得してしまうことにもつながります.

ウォーミングアップは練習の中で最も大切です.(ウォーミングアップが一番集中しますし,疲れるので私は練習の中で一番嫌いです.)

 

ウォーミングアップをどこまでするべきなのか.

こういった当たり前のことでも伝えていかなければ当たり前になっていかないことを痛感しました.

まずはオホーツクキッズから口酸っぱく伝えていこうと思います.