こんにちは。
金田 隆佳です。
非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)よりも強力な抗炎症薬といえば、
ステロイド系抗炎症薬です。
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人の身体は、どこかを怪我して細胞に傷がつくと、
プロスタグランジンという化学物質がつくられます。
これは、壊れた組織を早く修復するために必要な反応ですが、
痛みを止めるためには、このプロスタグランジンをなんとかする必要があります。
プロスタグランジンはPLA₂(ホスホリパーゼA₂)という化学物質によって、壊れた細胞膜のリン脂質がアラキドン酸に変化すると同時にCOX(シクロオキシギナーゼ)により作られます。
非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)は、
このCOXの作用を阻害することで痛みを止めます。
非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)よりも強力なステロイド系抗炎症剤は、
壊れた細胞膜のリン脂質をアラキドン酸に変化させる、
PLA₂(ホスホリパーゼA₂)の働きを阻害する薬になります。
つまり、プロスタグランジンが作られる原因の親玉をやっつけることで、
辛い痛みを止めることになります。
ステロイド系抗炎症薬の鎮痛作用は強力ですが、
副腎障害や感染症など種々の副作用も多いです。