こんにちは。

 

金田 隆佳です。

 

 

 

今朝、ふと、

 

「あれ?俺、薬とか注射が効く仕組み、ブログに書いてたっけか?」

 

と思い、今まで書いたブログ記事を見返してみると、

 

書いてない・・・。

 

 

facebookのグループに投稿したままほったらかしにしてました(^^;)

 

今日から改めて、ブログに書きます。

 

 

さて、最初は抗炎症剤(非ステロイド系抗炎症剤:NSAIDs)から(^-^)

 

薬や注射は、痛みの科学的な仕組みに基づいて作られているので、

 

説明がどうしても理屈っぽくなります(^^;)

 

 

あ、覚える必要はないですよ。

 

必要になったら、

 

「金田がなんか書いてたような気がするな~」

 

なんて感じで思い出して、このブログ見てくれればいいだけですから。

 

 

 

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抗炎症剤(非ステロイド系抗炎症剤:NSAIDs)というのは、

 

近所の薬局にも売っていて病院に行けばお医者さんが処方してくれる、

 

いわゆる痛み止めのことです。※ステロイド系もあります。

 

 

そのNSAIDsを服用すると、身体の中でどのように作用して痛みを止めているか。

 

 

人の身体は、どこかを怪我して細胞に傷がつくと、

 

プロスタグランジンという化学物質がつくられます。

 

 

これは、壊れた組織を早く修復するために必要な反応ですが、

 

痛みを止めるためには、このプロスタグランジンをなんとかする必要があります。

 

 

プロスタグランジンはPLA₂(ホスホリパーゼA₂)という化学物質によって、

 

壊れた細胞膜のリン脂質がアラキドン酸に変化すると同時にCOX(シクロオキシギナーゼ)により作られます。

 

なんかごちゃごちゃしてますが、

 

このCOXの作用を阻害してやればプロスタグランジンがつくられなくなり、

 

炎症を抑えることができるようになるということです。

 

 

COXには1〜3があって、

 

・COX1は胃腸や腎臓などに常に存在していて細胞を保護する役割。

 

・COX2は、怪我をしたときに起こる炎症に伴って作られます。

 

・COX3はCOX1の変種で、主に中枢神経系に存在しています。

 

 

つまり、怪我をしたときにはCOX2だけを阻害しておけば良いことになります。

 

ですが、NSAIDsには

 

アスピリン、インドメタシン、イブプロフェンのように、

 

COX2だけではなくCOX1も同時に阻害する薬があります。

 

 

COX2を阻害すれば鎮痛することができますが、

 

COX1を阻害してしまうと胃腸障害が起きやすくなるため、

 

必要に応じて「胃腸薬」が一緒に処方されます。

 

 

現在は、セレコキシブ(セレコックス)のように、

 

COX2を優先的に阻害する薬も作られています。