取材執筆|大阪大学微生物病研究所 堀口安彦教授(国立大学附置研究所センター会議) | かんちくログ

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1発屋どころか、まだ1発も打ち上がってませんが。勝負は、これから。

地球上で最も強い毒は、細菌が作る毒素。生命の機能を担う分子にクリティカルに特異的に攻撃をしかける細菌毒素の謎を追いかけ続ける大阪大学微生物病研究所の堀口安彦教授にインタビューしました。

予習をしようと思って先生のHPの研究内容を見たら「細菌毒素が好きだ」って愛の告白が書いてあった。取材したらわたしも好きになりました。

細菌毒素、謎に高機能なんですよ!細菌本体から離れて、ターゲットを追撃して、たどり着いて、的確に効果を発揮する機能を、タンパク質である毒素が全部持っている。生体の分子にぴたっとはまって、機能をおかしくする。

しかも、毒素は細菌の生活環と関係ない。むしろ宿主が死んだら自分も死んで損するし、下痢とか起こされたら追い出されるし。誰の得にもならないのに!なぜ高機能なのか。なんのために存在してるのか。どうやって進化したのか。謎だらけ。

ジョジョで言えば(わからない人ごめん)遠隔自動操縦型スタンドなんです。本体を殺しても残り続ける。かっこいいわ。みなさんコロナも怖いけど、食中毒にも気をつけましょうね。

というわけで、地球上最凶毒の細菌毒素について知りたい方はぜひ、どうぞ。1グラムで500万人殺せるとか。すごすぎて笑っちゃう。

「細菌毒素はなぜ病気を引き起こすのか~ターゲットを追尾して攻撃する多機能分子の正体に迫る~」大阪大学微生物学病研究所 堀口安彦 教授

(撮影:大島拓也さん


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