人民のためのノーベル平和賞。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。


プールサイドの人魚姫-中国

 中国に閉塞感が漂っている。「劉暁波氏にノーベル平和賞」が伝わり、中国にとっては初のノーベル賞だっただけに、国民は歓喜の叫びを心の中で上げたことだろう。

 ところが肝心の中国政府は事実上ノーベル平和賞を拒否するような態度を見せ始めた。劉暁波氏関連のニュースや記事はテレビやインターネット上から忽然と姿を消した。 

 尖閣諸島問題もそうであるが、北の将軍様と同様に中国という国は嫉妬心の塊に思えてならない。嫉妬心はある意味で人間を向上させる面を持っているが、そこまで辿り着かない或いは気付かない者にとっては、歪曲した現実そのものである。

 現実を素直に受け入れられない中国が過去に固執するのは、ノーベル平和賞受け入れが「天安門事件」を肯定することに繋がる、つまり国家の敗北を意味するからだろう。

 今回の中国政府の行動もお決まりのパフォーマンスと捉える事も出来るが、子どもじみた幼稚な態度は発展途上大国の恥を晒すだけである。

 ノーベル賞は個人に与えられるものであるが、平和賞のみが団体にも与えられる。わたし個人からみれば「己のみで事は成されない」という意味で、賞そのものは、それに関わった人々全てが受賞者であると思っている。

 そして地球上の全ての人々に受賞資格があるのだから、それを目指して精進するのもまた一考ではないだろうか。