トランスフォーマー・リベンジが大ヒット中である。
この映画より一足早く公開されたのが「ターミネーター4」だった。
映画の良し悪しはともかく、進化するCGの技術に驚くばかりだ。
ただし製作の現場を見てしまうと、映画の面白さが半減?してしまうかも知れない。
或いはそれとは逆により一層興味が湧くかのどちらかだろう。
SF映画の金字塔と言える「2001年宇宙の旅」が1968年に公開されてから既に40年の時が流れた。
公開当時は、この映画の難解さに賛否両論が巻き起こり、日本国内では興味すら示す者は皆無に近い状態であった。
頭の固い日本人には理解し難い映画だったのかも知れないし、映画自体が余りにも先を走り過ぎていて、退屈極まりない作品だったのだろう。
しかしその数十年後には「文部省選定作品」となり、大ヒットしたという経緯がある。
いまだにこの映画を超える作品に出会っていないが、ターミネーターやトランスフォーマーの世界にも相通じる「精神世界」があることを付け加えておきたい。
この二つの作品に何かを求めるとするならば、このマシンとも人間とも言える両者が戦った場合、どちらが強いか…。
子ども染みた発想で申し訳ないが、ついその方向に興味が行ってしまう。
世界は今、コンピューターによる「管理社会」である。
あの「核兵器」でさえも人間の範疇から脱皮し、核自体が意志を持つ日がいつかやって来るかも知れない。
臓器移植の項目で、「人間はパーツ」だとわたしは言ったが、それがはっきりと現実になる日はもうそこまで来ている。
コンピューターの世界に矛盾はない。
それ故、人間より純粋に出来ているかも知れない。
心臓が微弱な電気信号で動いていることからも、人間は既にサイボーグなのだろう。
マシンに心(精神)を持たせる試みが、世界中で繰り広げられている昨今、機械と人間が共存しなければならない日が、遅かれ早かれやって来るのは間違いない。
さて、日本ではこの秋公開予定の映画「ウルヴァリン/X-MEN ZERO」人気シリーズの中では最高傑作と言われており、トランスフォーマーなどより数段面白いだろう。
ストーリーを話してしまうとネタバレになってしまうので、ここはぐっと堪えて黙っていよう。