走れ、猫バス。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

トトロ 昨夜の金曜ロードショー「となりのトトロ」をご覧になった人は多いと思う。
数あるジブリ作品の中では、最も家族向けアニメ作品として人気が高い。
この作品が劇場公開されたのは、1988年だから既に20年もの歳月が流れていることになるが、時間の経過を感じさせず、色褪せることもなく、つい最近公開されたような印象さえ持つ。
宮崎 駿 監督の持つ世界観は今更述べるまでもなく、独創的且つ情緒溢れる作品が多く、これまであったアニメの既成概念をことごとく塗り替えてきた結果が、この「となりのトトロ」現象ではないだろうか。
自然破壊、戦争の惨さなどメッセージが込められているのも事実で、わたしたちはジブリ作品から多くのことを学ぶことが出来た。
子どもの心は純真で、何ものにも束縛されず、何色にも染まっていな無垢な心が創り出す世界は、大人の入り込めない子どもたちだけのファンタジーであろう。
誰にでもあった子どもの頃を振り返ってみれば、そこに眠る純粋な魂が微かな寝息を立てて、今でも貴方の遊び心をくすぐるだろう。
となりのトトロに登場する猫バスなどは、言い換えれば化け猫であるが、好奇心と冒険心が旺盛だった小学生時代、よく遊んだお寺の境内の縁の下に、足が八本ある化け猫がいると何処からともなく噂が広まった。
中には「見た見た」と自慢する奴まで現れた。そして皆が集まって化け猫探しなるものをやったことがある。
子どもたちの想像力は無限であり、わたしたち大人が忘れてしまった大切な自然回帰を思い起こしてくれるような気がしてならない。