フィギュアスケート界は毎年新しい選手が現れ、活躍しその見事な氷上のダンスを披露してくれる。男子も女子もテクニックは上がっていき見るものの眼を驚かせてくれる。その影で曖昧な審査基準が選手たちの高いハードルにもなっている。チャレンジ出来ないのだ。点数が大事、ならば最も確実な技で点数を稼ごうとする。動きからダイナミックさが消え、こじんまりとした滑りになる。滑っている選手は必死だ。一発逆転を狙って得意のターンに出るか。失敗すれば完全敗北。審査はそのチャレンジ精神にまでは及ばない。眼に見える状態だけを審査する、あらゆるスポーツの審査基準は外面だけよく体裁ばかり気にしているライブドアの社長と同じである。浅田真央ちゃん、志村ケンさんごめんなさい。