【報道】さらばPASPY?? | 金屋代かずおのお部屋
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金屋代かずおのお部屋

周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.
2021/6/1に「金屋代かずおのお部屋」に改名しています.
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筆者のPASPY(広島電鉄発行)です.後述の仕様もあり最近は使っておらず,ちょっと疲れが見えています.

 

本日7/21,中国新聞は,広島電鉄(広電)が,ICカード乗車券「PASPY」について,他の事業者で継続使用するかどうかは別問題として,広電としては「PASPY」の使用を取りやめ,スマートフォンによるQRコード決済の導入を目指す,と報じられました(ただし,初報ではないようです).

背景としては高コストがあります.中国新聞の取材に対して「7、8年ごとに20億円を超えるコストがかかる」と応じています.独自QRコード決済の開発に着手する一方,他のIC乗車券でも使用できるようにする,スマートフォンを持っていない方でも利用できるようにするなどの構想が報じられています.

 

PASPYは広島県の電車・バス・宮島連絡船(JR・松大とも)などで使用できた「バスカード(パセオカード・アストラムカード)」を代替して2008年に登場,「バスカード」の発売額以上に利用できたことの後継として,PASPYを使うと運賃が10%引きになります.また,割引は効かないものの,当初はICOCAと,2018年度JRダイヤ改正からは他のICカード乗車券(Suicaなどと共通利用可能なもの)が使用可能となっています.原爆ドーム・宮島・西条・呉など観光客(外国人観光客含む;コロナ禍で観光渡航が事実上行えない現在でも日本滞在の方・岩国基地関係者などと思われる方々の利用が見られます)の利用も多い地域であり,非常に便利になったものです.過去にはサンフレッチェ広島のシーズンパスもPASPY搭載で発行されたことがありました.電子マネーの機能がなく,広島県以外では利用しにくいカードです(「いわくにバス」では使用できます).山口県視点では「中国JRバス」にICOCAが採用されるものの,その他の事業者には西鉄が開発し,ICカード乗車券としては「Suica」などと同等の条件で全国で相互利用でき,九州のみならず函館市電・バスでも使用される「nimoca」の採用も検討でき,実際にサンデン交通では導入されています.

 

とはいえ,広電は「駅前大橋線」開通,それに伴う新車の導入が見込まれています.コロナ禍で利用も少なくなっている中,費用面は無視できない問題となっていました.とはいえ,「他のICカードでも利用できるようなシステムにしたい」というのであればあまり廃止の効果がないような印象を受けます.観光拠点が多いために,見方によっては不便になったという感じも言えます.

キャッシュレス払いは便利ですが,こと日本では現金の安全性が高く,QRコード払いでは加盟店に手数料が発生することもあり普及しきっているとは言えません.今後の動向を見てみます.

 

ここで,広電の最近の動向をまとめておきます.

  • 今年も8/6・8/9に「被爆電車」653号が特別運行されます.通常この特別運行では乗客が募集されますが,2021年も2020年同様乗客の募集はなく,運行のライブ配信が行われます.
  • 2021年8月上旬に,その653号を模したトミカが,広電の営業所,東京銀座のひろしまブランドショップ「TAU」で,その他のグッズと共に発売されます.現在トミカにラインナップされている「651型」の塗り替え品です
参考: