君がはにかみ 振り向く仕草
それがボクの シャッターチャンス
二度と帰らぬ この時を 写真の中に閉じ込める
心配しないで 大丈夫
ボクはマジカル・キャメラメン
髪の乱れも 閉じた瞳も ボクならきっと 上手くいく
目ヤニが付いているけれど 鼻毛がワサワサ出てるけど
編集するから 大丈夫
加工するから 大丈夫
ボクはデジタル・キャメラメン
コンピュータ マイコンピュータ
魔法の箱は コンピュータ
お化粧前のオッサン顔も 全部加工で元通り
君の全てが シャッターチャンス
自慢のキャメラのシャッター音は この胸焦がす恋の音
ボクは恋する キャメラマン
だけどネ ひとつ心配なんだ
ボクの自慢の「写ルンです」
ＰＣに繋ぐ穴 無いの
「アタイの事なんて もう忘れちまいなよ・・・・・」
眠るアンタの背中に そう 呟いて飛び出した 夜の街
通り行き交うアベック 睨めつけながら あてなく彷徨う 孤独の街
とんだ言い草だよ 「ペチャパイ」だなんて
今時 土居まさるでも 言いやしない
アンタが本当に好きなのは 「ボインちゃん」
まったく・・・
今時 土居まさるでも 言いやしないよ
馬鹿だね アタイ・・・ どうしてさ
こんな時だってのに
アタマの中に浮かぶのは アンタの顔ばかり・・・
畳の部屋に置かれた 不釣り合いなパブミラーが
煙草吹かしてるアンタ いつも映してた
馬鹿だね アタイ・・・ どうしてさ
こんな時だってのに
胸に沁みるのは アンタの優しさばかり・・・
アタイの好きな クッピーラムネ
仕事帰りにいつも 買って帰ってくれたよね
見上げれば 今にも泣きだしそうな空
ネオン色の街 ひとり彷徨う 傷ついた心・・・
一粒 二粒
足元に落ちたのは 降りだした雨 じゃなくて アタイの涙
とんだ仕打ちだよ
涙の粒が そのまま足元に落ちたのは
きっとアタイが「ペチャパイ」だから・・・・・・・
