Bradとの出逢いから国際結婚、
離婚までを綴っていきます
ディテールは少し変えています。
前回までのあらすじ
出かける間際に、
「俺… 久々に泣くかも…。」
と言われたが、冷たい目線を向けただけで
無言で出かけた。
少しは泣けば?
もはや心は痛まない。
その夜は、友人たちと
アラモアナショッピングセンターの
レストランで楽しい夜を過ごした。
そんな楽しい夜の翌日。
Bradと、離婚届けをもらうために
日本国領事館へ行った。
平日の朝の領事館は人がおらず
静まっていた。
終始無言のBradを引き連れ、
「すいませーーーーーん!!!!!離婚したいので!!離婚届けくださーーーーーい!」
と言うと、すぐに離婚届をくれた。
あの、今後の人生で二度と見たくない、
緑色の書類だ。
事情を話すと、日本の市役所でも
提出可能とのことだった。
(Bradは二重国籍保持者で、
戸籍上は日本人同士の結婚のため。)
離婚届けには2名の証人のサインが必要だ。
「日本に帰って、親に書いてもらえばいいだろ。」
「え、イヤだよ。
自分で離婚するって言い出したんだから、
1人は自分で見つけて書いてもらってよね。」
「なんでだよ。誰も書いてくれる人いねーよ。」
「そんなん知らないよ。
私だっていないし。
自分で離婚するって言ったんじゃん。」
Bradは渋々OKを出し、
知り合いや友人にお願いしたらしいが、
「婚姻届けならいいけど、離婚届けは…。」
と、何人にも断られたそうだ。
それでも、なんとかサインを貰ってきた。
私は、職場で仲良くしていた先輩に
お願いしたのだが、
「あまり書きたくはないけど…。
私もバツイチだし、気持ちは分かるから。」
と、サインをしてくれた。
これで離婚の準備は整った。