PLANET OF THE APES
当時はその斬新な設定と、(日本では)ネタバレ全開のポスターで話題となった
猿の惑星シリーズ。
最近(ってほどではないが)新3部作もあって記憶にある人も多いかと思われ
自分も以前に新三部作をレビューしていたりする。
ということで、旧シリーズと新シリーズをすべて視聴済みですが
その間に2001年にティム・バートン監督の作品があって
見よう見ようとおもっていたものを今更見たのでレビュー。
●あらすじ
近未来、宇宙基地のオベロン号では主人公を始めとした人間と
ある程度知能を強化された猿が勤務していた。
が、磁気嵐が発生しその調査のためにでた猿と主人公レオが飲み込まれてしまう。
結果レオは未知の惑星に落下してしまうがその直後猿から逃げる人間たちに遭遇する。
●みどころ(と言うより他作品との比較)
監督曰くこの作品は猿の惑星という設定を借りた別物として作っているとのことで
実際見てみると似通った設定ではあるものの色々違う。
初代だと、宇宙空間を長時間飛行したことによるタイムトラベルで未来に来てしまったが
こちらではタイムスリップで一瞬の内に未来に飛んでしまった。
そして、未来ではあるもの初代と違い劇中地球だという描写はなく
一貫して未知の惑星という感じで話を続けている。
そして、新三部作と違い旧作シリーズ同様に特殊メイクによる猿の表現をしているが
当然作られた時代が時代なだけに旧作シリーズよりもリアルな感じで
歩き方などの動きも猿の動作を取り入れられたものになっていて
人間の骨格・体型で猿を再現してみた感じな印象。
そして人間たちも、旧作シリーズと違い言葉も喋るし衣類からしても
ある程度の文化を持っている印象を受けるので
ただ人間を捕まえて家畜のように扱っていた旧作とくらべて
作中の扱い方が奴隷や召使いのような感じに変更されている感じ。
といった具合に、見どころの最初に述べた通りある程度の共通はあるものの
全く違う作品として再構成されていて
旧作シリーズや新三部作のどれにもつながらない1つの作品として見れるので
「シリーズ物はちょっとカロリー高いかなぁ…」と思う人でも
単品で楽しめるものになっている。
以上、PLANET OF THE APESでした。
みどころのところでも述べた通り、猿の惑星というフォーマットを踏襲しつつ
まったく違う作品に仕上げているので
旧作シリーズと新三部作を見たことがある人でも新鮮に楽しめるようになっている。
終わり方も旧作シリーズや新三部作とはひと味ちがう終わり方なので
これはこれで面白いと思うし、欲を言えばこの流れで二作目が欲しかった。
今回紹介した作品
旧シリーズ+本作の6本が収録されたセット
新三部作が収録されたセット