司法書士の山口です。
今日は、母子家庭(シングルマザー)の方の任意整理の事例をご紹介します。
(任意整理結果に差し支えない範囲で、内容はリメイク)
当時の状況
(家族構成)
・本人含め:4人
・子供3人(小学生・中学生)
(家計状況)
■収入:23万円ほど
①自宅での副業:月約5万円
②養育費:月10万円
③公的手当(児童扶養手当・児童手当):月約8万円
(1)1ヶ月辺りの収入合計:23万円
■支出:
・家賃:8万円
・食費:4万円
・光熱費:2万5000円
・携帯電話利用料など:1万円
・教育費:4万5000円
・その他(日用品雑費):1万5000円~3万円
・カード返済合計:10万7000円(5社へ200万円の借金)
(2)1ヶ月辺りの支出合計:32万2000円~33万7000円
(1)-(2)=毎月9万2000円~10万7000円の赤字
コメント
離婚をきっかけに、カードで生活費を工面していたパターン。
離婚前から同居解消、その新生活をカードで補填されていました。
周囲に頼れる親族がいないと、こうしたケースは少なくありません。
また、結婚前に組んでいた美容ローンもあり。
返済がまわらなくなり滞納→一括請求となり、相談にいらっしゃいました。
美容ローンが払えなくなった原因は、クレカの返済にもあり。
この2つを任意整理して、家計の負担を下げることになりました。
また、収入が少ないためその確保へ。
任意整理の手続き中に、パートを探して働くことになりました。
任意整理を行った結果
自分で支払っていた時は、毎月10万7000円の返済。
任意整理を行って、毎月4万5000円まで下げることができました。
(毎月9万2000円~10万7000円の赤字)でしたが、
・パート収入5万円
・カード返済6万2000円減少
で家計は、毎月1万~2万円の黒字へ。
なんととか生活できる環境が整いました。
今回の任意整理のポイントは、まさに「タイミング」です。
パートが決まらない間に、美容ローンの一括請求。
そして、任意整理へ。
仮に、一括請求されず、パートが決まっていたとしても、家計は赤字でした。
その意味で、ポジティブに考えるなら、一括請求もいいきっかけだったと思います。
「まだ大丈夫…」
「時間をかければ払っていける」
こんな考えだったとしたら、もっと借金が増えていった可能性もありますから。
借金が増えれば、任意整理の1ヶ月の返済額も上がる
→任意整理後の生活は厳しくなる
こういう連鎖反応なので、早い段階でよかったということです(^.^)
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