詐欺サイトでのショッピング被害
司法書士の山口です。
今日は詐欺サイトでのショッピング被害について。
悪質なショッピングサイトで買い物をしてしまうと、こんな被害にあいます。
・お金を払ったけど品物が届かない
・返金名目でさらにお金をとられる
・クレジットカード情報を奪われる
・個人情報(氏名・住所)を握られる
「品物が届かない(代金だけとられる)」
こうした典型的なものから、合わせ技で購入時と返金時に二重被害でお金を取られる。
さらに、クレジットカード情報を盗んで悪用され、商品代金以上の被害を受けるケースもあります。
また、以前ブログで説明した、サプリや健康食品の「定期購入」もトラブルが多いので、注意しましょう。
ネットショッピングで詐欺にあわないために…
ネットで買い物するなら、直サイトでの買い物は控える。
大手ECモールのアマゾンとか楽天市場とかを経由したほうが安全でしょう。
仮に、直サイトで買うなら
・日本語の表現におかしな点がある
・事業者の名称、住所、電話番号がなし
・商品価格があまりにも安すぎる
・キャンセル、返品、返金のルールが記載なし
こうしたショッピングサイトは注意です。
会社名が記載されている場合でも安心してはダメです。
「実在するか?」これは確かめたほうがいい。
社名や住所を入れて検索すれば、まともな会社ならヒットする。
ヒットしないのなら?トラブルに巻き込まれる可能性があります。
また、仮に会社の住所の記載があっても安心してはいけない。
googleストリートビューで見てみると、ただの一軒家やアパートのケースも…。
こういう場合も適当に住所を書いているだけのケースがあります。
電話番号が書いてあって、電話したらつながらなかった。
他の会社に電話がつながった。
こんなケースもあるよう…
もちろんこの場合も詐欺サイトです。
「返金します」詐欺にも注意
購入した商品が届かず商品代金をとられた。
その旨を連絡したら「返金します」と応答があった。
このケースでも安心してはダメ。
返金時にダブル詐欺にあわないように注意。
「○○ペイで返金します。URLを送るのでアクセスしてください。」
こう言われ、ID・パスワード等の情報を入力したら、○○ペイに紐づけている銀行口座から不正チャージされた。
知らないアカウント宛てに何度も送金された。
こんな被害もあるようです。
購入時の代金をとられて、返金時にまたお金をとられる…最悪のパターンです。
近年は、○○ペイを利用した詐欺被害が多くなっているので注意しましょう。
フィッシング詐欺でカード情報を奪われる
厄介なのは「クレジットカード情報を奪われる」ケース。
はじめから商品なんて売る気はない…ショッピングサイトはダミー。
入力される氏名や住所、クレカ情報などを奪いたいのです。
いわゆるフィッシング詐欺という手口です。
・氏名・住所などの個人情報
・クレジットカード番号
・アカウント情報
こうした情報が盗み取られ、金銭被害を受ける恐れがあります。
こうした情報が盗まれると「知らない間にクレカを使われた」などの被害が発生することも。
また、アカウント情報を盗まれて被害を受ける場合もあります。
国民生活センターに寄せられたショッピングサイトの詐欺事例
国民生活センターに寄せられた事例
①2024年6月受付 60歳代 男性
銀行振込で代金を支払ったが、その後、商品が届かず、事業者と連絡がとれない
通販サイトでウイスキーの注文を行った。
代金支払い後、発送するとメールで連絡があり、約7,000円を事業者から指定された個人名義の銀行口座に振り込んだ。
その後、連絡がないため発送状況を尋ねるメールを3回したが、返信がない。
商品が届かないので、全額返金してほしい。
②2024年4月受付 50歳代 女性
通販サイトでアウトドアブランドのリュックを注文し、約4,500円をクレジットカードで支払った。
日本語サイトであるにもかかわらず、注文受付メールが英語で届いた。
発送の連絡がないためメールで問い合わせたところ、荷物追跡番号が送られてきたが追跡ができなかった。
不審に思い、「商品をキャンセルしたい」と伝えたが、「キャンセルはできない。発送中に商品を紛失したため、半額のみ返金する。」と返信がきた。
再度、ブランド名を検索し、公式サイトに問い合わせたところ、これまでやり取りしていたのは偽サイトであると言われた。
全額返金してほしいが、どうすればよいか。
③2024年6月受付 20歳代 男性
通販サイトで約6,000 円のスピーカーを注文し、コンビニ払いを選択したところ、プリペイド型電子マネーでの支払いを求められ、コンビニで購入した電子マネーの情報を伝えた。
支払完了メールが届いたが、商品が到着予定日を過ぎても届かなかった。
その後、事業者から返金するというメールが届き、メッセージアプリでのやり取りに誘導するリンクが記載されていたが、どのように対応すればよいか。
偽ショッピングサイトを利用してしまったら?
偽のショッピングサイトを利用してしまったら…?
①クレジットカード会社等に連絡する
偽ショッピングサイトでクレジットカード番号等を入力してしまったら、クレジットカード会社に連絡。
支払いの停止を依頼してみて下さい。
②ID、パスワード等を変更する
偽ショッピングサイト等にID、パスワード等を入力してしまった場合は、そのID、パスワードを利用している全てのサービスのパスワードを変更してください。
③サイト情報や相手とのやり取りの内容等を保存する
・偽ショッピングサイト等の情報(URL、トップ画面等の画像)
・口座情報や振込記録等の取引情報
・相手とのメール等のやり取り内容
こうした資料を保存してください。
④警察に通報・相談する
偽ショッピングサイト、詐欺サイト等の被害に遭った場合は、ショッピングサイトのURL、画像等の資料等を持参して、最寄りの警察署又はサイバー相談窓口に警察へ通報・相談してください。
なお、事前に電話で担当者と日時や持参する資料の調整をするとスムーズに進みます。
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