司法書士の山口です。
今日は過払い金請求について。
実際に過払い金が戻ってくるまでの流れを、解説していきます(^.^)
診断・調査
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まずは、過払い金の診断から。
ここで「過払い金が発生している可能性があるか?ないか?」を簡単に診断していきます。
「調べなくても分かるの?」
こんな質問を頂くこともあります。
しかし、詳しく調べるまでもなく、明らかに発生していないと判断できるケースはあるのです。
例えば、アコムなら2007年6月18日以降に、初めて利用したなら過払い金はありません。
アコムでは、この日以降は正常な金利に変えているからです。
これは、過去の何百という調査で、分かっているから。
ほぼ全てのカード会社で2008年からは、適正な金利(過払い金の発生しない金利)になっています。
診断で発生の見込みがありそうな場合には、実際の調査に移っていきます。
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介入通知の送付
過払い金の調査や請求には、相手方に通知を送るのがスタート。
介入通知とは、代理人が間に入りますという通知。
そして、取引履歴の開示を書求めます。
「過払い金があるか調べるので取引履歴を提出して下さい」といった内容です。
これ以降、全ての連絡は当事務所を経由して行われます。
つまり、ご本人への連絡はなくなるということ。
家族に内緒の方でも、問題ないというわけです。
取引履歴の取得
これが取引履歴です。
この取引履歴に、過去の利用内容は全部載っています。
(いつ)(いくら)(借りて)(返したか)こういった返済内容のことです。
アコムであれば、大体1~2週間ぐらい。
どんなに遅くても1ヶ月以内には取引履歴が提出されます。
提出までの期間は、以下の状況で若干変わります。
・繁忙期であるか?ないか?
・過払い金請求が立て込んでいるか?いないか?
一般的な会社の対応と一緒と考えれば大丈夫です。
↓↓取引履歴を詳しく知りたい方はこちら↓↓
過払い金を計算
提出された取引履歴に、お金を借りた日や借りた金額は全部載っています。
返済日や返済金額も、その当時の金利も。
この情報をエクセルに打ち込み、過払い金の計算をします。
この計算が終わると「過払い金がいくらあるか?」ようやく分かるというわけです。
↓↓過払い金の計算はこの記事で詳しく説明しています↓↓
調査結果のご報告
過払い金の調査結果を、ご報告致します。
過払い金が発生していない場合は、ここで終了。
なお、発生していなくても費用はかかりません。
「本当に調査まで無料でしてくれるのですか?」というご質問はよくあります。
うちは成果保証で行っているので、本当に費用はかかりません。
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発生していた場合には、この段階で過払い金請求の方向性を打合せしていきます。
請求書を送付
過払い金の請求書送ります。
アコム側は、この請求書を見て過払い金の検討に入ります。
アコムでも過払い金を計算したり、過払い金を減らせる個所は減らしたいのでそうした調整を行っています。
過払い金の計算には、こちらに有利な計算と、アコムにとって有利な計算の2種類があります。
我々は、皆さんにとって有利な計算を採用するので、アコム側にはそぐわないというわけです。
これも早いと1~2週間ぐらい。
どんなに遅くても1ヶ月ぐらいのイメージです。
交渉へ
お互いが計算した過払い金をもとに、返還交渉に入ります。
裁判なし、いわゆる事前交渉の段階では、アコムは過払い金全額は返しません。
そのため「発生した過払い金の80%を返す!90%を返す」などの交渉を行うわけです。
極端な話、過払い金全額を求めるなら訴訟提起が早い(裁判を行う)です。
そもそも、交渉事なので相手の足元を見るのは当然なんです。
アコム側は、100%払わなくても裁判にならないだろうと踏んでるから。
裁判するにはお金も時間もかかりますからね。
だから、裁判しない段階では、こうした減額交渉になってしまうというわけです。
(画像をクリックするとホームページに移動します)
各カード会社の過払い金対応は、それぞれ違います。
発生額の90%返還のところもあれば、30%の返還もあります。
この辺りは、ホームページでも説明しています。
和解へ
交渉で話がまとまったら和解をして、和解書を取り交します。
・返還する過払い金の金額
・いつ返還するか?
この内容を決めます。
交渉決裂の場合は和解に至らず裁判を行っていきます。
裁判の場合のイメージは、こんなかたちです。
訴状作成→裁判所へ提出→期日指定→初回期日の出廷→2回目以降の期日出廷→判決や和解
2回の期日で終われば早いほうなので、3回、4回の出廷の場合もあります。
大体、4~6ヶ月は裁判期間は見たほうがいいかもしれません。
裁判中でも和解はできますので、判決までいかずに和解をする場合もあります。
入金の待機期間
アコムの場合なら、話がまとまってから3~4ヶ月後辺りで、過払い金が戻ってきます。
返還金額を下げれば来月とかの入金もできますけど、ある程度いい金額なら3~4ヶ月は必要ということ。
和解もまとまっているので、この期間は何も動きなし。
入金待ちの期間に、「その後進捗状況どうですか?」という連絡を頂くケースもあります。
しかし、入金待ちなので何も動きはありません。
(和解時に、次回の連絡は入金確認出来てから…というアナウンスはしてます)
和解したら、次のステップはお金が振込まれるのを待つしかない。
そのため、進捗(動き)もないというわけです。
過払い金の返金へ
入金日になると、アコムから過払い金が振込れます。
過払い金は、うちの事務所の「預り金口座」に振り込まれるようになっています。
預り金口座とは、依頼人のお金を預かる口座のこと。
うちの事務所のお金が入っている口座とは、別の口座ということです。
基本的に、当日中には返金を行っています。
(弊所の手数料を控除した過払い金を返還します)
朝一で「過払い金がまだ振り込まれないのですが?」という方もいらっしゃいますが、すいません朝一は無理です。
この入金を朝確認して、所内の手続きもあるためです。
なるべく早く動きますし、当日中には諸手配を終わらせますのでお待ちください(^.^)
関係書類のお渡し
過払い金の返金が終わると、手続きはすべて終了です。
関係書類を納品させて頂き、依頼頂いた仕事は完了となります。
費用の内訳がない領収書や書類を渡さない事務所もあるみたいです。
(ご相談者さんから聞いた話)
うちでは、きれいに全部出していますので、ご安心を。
・過払い金の和解書(いつ・いくら戻ってきたか分かるもの)
・精算書(過払い金の費用の内訳を記載したもの)
・領収書(精算書に表示された金額の領収書です)
・原契約書(当時契約したアコムとの契約書)
こうしたものをお渡しします。
中には、過払い金が秘密という方もいて、この書類の処分に困るという声も…。
「書類は保管しておいてほしい」
「メールで送って欲しい」
こんな要望もありますが、もちろんそれでも大丈夫です。
データで保管しておきますので。
どうでしょう…過払い金請求のイメージなんとなく湧きましたか('ω')?
ホームページでも、過払い金請求の流れは説明しています。
詳しく知りたい方は、下記よりご覧下さい。
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