先住民マオリの世界観 ③ マオリの健康モデル "ワンネス" 全体性 | 【自由に生きる方法 】 高見かなえ

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(こちらでは特に投資や起業はお勧めしていません)

 

 

 

こんにちは!

 

海外移住して17年、海外で子育てを終え、
自由に生きている高見かなえです。

 

 

今日もお読みいただき、

ありがとうございます🌹

 

 

このブログでは、自由に生きるために

必要な条件である、

自分軸を持つこと、視野を拡げること、

そして心理的に自立することの方法を

お伝えしています。

 

 

また、私が日本と海外で暮らした中で

感じた価値観の違いなどをご紹介し、

みなさんと一緒に考えていきたいと思っています。

 

 

ニュージーランドの歴史と、

先住民マオリの世界観について、

6回にわたってお話しています。

 

今日は、その5回目になります。前回はこちら↓

 

先住民のマオリも、ネイティブアメリカンや、

私たち日本人と同じように、

山や川や海、空、植物、鉱物など、

自然のすべてに魂が宿っている

という世界観を持っています。

 

先住民の、すべてのものに魂があり、

すべてと繋がっているという価値観は、

人間に対しても同じです。

 

つまり、人間は、肉体だけの存在ではない

と信じているんです。

 

しかし、私たちの住む社会のシステムは、

政治、経済、医療、教育に至るまで、

すべて西洋の個人主義、

そして物質主義に基づいて作られています。

 

例えば、私たちは病院に行くと、

体温や体重をはかられたり、

血液検査などで数値で判断されます。

 

今の医療(精神科を除く)は、

肉体のみしか見ていないということです。

 

マオリの人々には、

その考え方が合わないんですね。

 

また、子供の発育状態などの基準になっている数値、

(体の大きさや体重などですね)も、

西洋人の子供を基準にしたものなのに、

西洋人以外の子供がその数値に合わないと、

発育不全だと言われたりすることもあるそうです。

 

そこで、ニュージーランドでは、

マオリの外科医であり精神科医の

サー・メイソン・デュリーが、

先住民の価値観をもとにした健康モデルを開発しました。

 

 

 

 

先住民マオリにとって、心と体の健康を考える時に、

体、魂、心、コミュニティ(家族や社会とのつながり。

人間関係)の4つの要素がすべて

同じくらい大事であると言われています。

 

 

4つのすべての要素が同じように

健康でなくてはならない、

そのバランスが一つでも崩れると、

その人の心と体は健康な状態ではなくなる、

という考えです。

 

 

 

 

このモデルは、テ・ファレ・タパ・ファと呼ばれ、

家の4本の柱に喩えています。4本の柱のどれが欠けても、

家は成り立たない、という考えですね。

 

ファレは家のことです。

 

4本の柱ではなくて、屋根と柱だという人もいます。

 

マオリのヘルスモデル、テ・ファレ・タパ・ファの

4つの要素、体、魂、心、コミュニティ(家族や社会とのつながり)

について、一つ一つご説明します。

 

 

 

一つ目は、Taha tinana、の健康です。

 

身体の成長と発展に関わる要素ですね。

 

私たちの肉体という存在は、

私たちのエッセンス、心や魂を支えるものであり、

外界から守るためのものでもあります。

 

マオリにとって、肉体は、

私たちの健康と幸せを考えたときの、

一つの要素にすぎません。

 

体の健康を考える時に、他の要素、

心、魂、社会的なつながりと

切り離して考えることはできません。

 

 

二つ目は、Taha Wairua ですね。

 

 

 

英語でスピリチュアル、

人間の霊的な部分についてです。

 

これは、西洋人にはとてもわかりにくい概念ですね。

 

キリスト教を信仰している人も多いので、

その方々にとっては、

信仰心のようなものだと解釈しているようです。

 

でも、私たち日本人には、魂という言葉がありますから、

人間の霊的なエネルギーのことだと、なんとなくわかりますよね。

 

やはり、マオリのRangimārie Rose Pere博士が、

もう一つのマオリのヘルスモデル、Te Whekeを開発したんですが、

こちらにも、この魂の要素があって、彼女によると、

魂は死なない、永遠の存在なんだと話しています。

 

肉体は、魂の入れ物であると言っています。

 

 


 

Rangimārie Rose Pere博士は教育者として

先住民マオリの教育に貢献した方ですが、

スピリチュアルリーダーとしても知られていました。

 

ニュージーランドの政府が、彼女の編み出した

健康モデルを取り入れているのは、すごいことですよね。

 

YouTubeにもたくさん彼女の映像が残っていますが、

非常に魅力的な、面白い方だったので、

Rangimārie博士についても、別の機会にご紹介したいと思います。

 

サー・メイソン・デューリーの「テ・ファレ・タパ・ファ」

モデルでも、この、スピリチュアルの要素について

「人間の健康は、見えない、言葉にできない

エネルギーと関連している」と明記されています。

 

「人の魂、霊的実在は、その人の生命力にかかわる。

 

人間の霊的な部分は、私たち個人として、

そして、全体として、自分が何者で、どこから来て、

どのような魂の旅をしていくのか、

ということに関わる重要な要素である。」

 

「マオリの伝統的な世界観では、

肉体が病気になったときに、それは、

霊的なエネルギーが傷ついたために、

肉体に病気が具現化されたものではないかという

視点を持って判断する。」

 

この文章が政府の日本でいう厚生労働省に当たる

Ministry of Health のホームページに載っているんです。

 

実際には、キリスト教の影響がまだ強い社会ですから、

スピリチュアル的なことには、かなり抵抗があるのが現実ですが。

 

今日はここまでにして、次回はマオリの健康モデルの

あと二つの要素、社会的つながりについて、

そしてワンネス、全体性についてお話します。

 

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました💕

 

これからも、価値観の違いや、心について、

幸せについて、皆さんと考えていきたいと思っていますので、

よろしくお願いします。


 

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参考記事

https://en.wikipedia.org/wiki/Mason_Durie_%28psychiatrist%29

https://www.health.govt.nz/our-work/populations/maori-health/maori-health-models/maori-health-models-te-whare-tapa-wha

https://www.renews.co.nz/reo-listen/#:~:text=Te%20Reo%20M%C4%81ori%20was%20banned%20in%20schools%20in,and%20the%20power%20of%20speaking%20more%20than%20one

https://en.wikipedia.org/wiki/Rose_Pere