辻村深月氏の作品、『冷たい校舎の時は止まる』を読みました。


辻村深月氏といえば私の中では『ツナグ』の原作者の方なんです。

辻村深月氏の既読の作品右矢印コチラ

他にも映像化された作品が多い方です。

某検索サイトなんかでは、ミステリー作家というくくりになってるみたいですけどファンタジーっぽい作品が多い気がします。

まー肩書きとかなんでも面白いのでいいですけどね。


とっても分厚い本なので時間かかっちゃいました。

この分厚さで上下段に文章が書かれてるタイプの…


文庫だと上下巻なのかな??
で、多分文庫から先に出たのではないかな??
2004年とかに。
あ、曖昧です。申し訳ない。

じゃああらすじ〜(いつものように唐突に始まる)

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初雪の降った朝。

センター試験を1ヶ月後に控えた深月たちが、
登校するといつもと様子が違っていました。

校舎の中の全ての教室にあかりがつき、暖房も入っています。
それなのに、廊下は電気がついていなくて、
予鈴がなるまですぐなのに人影もありません。
まるで下校時刻を過ぎて帰る時のような暗い、全く知らない場所になってしまったような…。


深月のクラス3年2組の机の上には鞄が数個で、
どうやらそれが登校しているクラスメイトの数のようです。

謹慎処分がとけて登校してきた生徒を含めて、
全部で8人しかいません。
皆何かしらの委員をしていて関わり合いの多い生徒たちです。

時間になっても担任も他の生徒も現れず、
深月たちは学校中の様子を探ったり、雪で休校になったのに連絡が来なかっただけなのでは、と考えたりします。


雪が大降りになったら帰れなくなる、と帰宅を決めた一人が、玄関のドアが開かないことに気付きます。

凍っているのでは?と色々なドアや窓を試しますが、上の方の階の窓は開くようです。

外部に連絡を取ろうとしますが、携帯は圏外。
職員室の電話も動かない状態です。


怪奇現象なのでは?

と1人が言い出します。
それか

担任の悪ふざけでは?

と仲間で話すうちに、担任が深月たちが卒業した後、辞任することになっている話が出ます。

彼が辞めなければいけないのは、学祭の時の事件のせいでは?

深月たちのクラスでは学祭の最終日、
自殺者が出たのです。
遺書がないまま学校の屋上から飛び降りた生徒。

担任には責任がないはず、と語る深月たち。

登校時に担任の辞任の話をしていたという1人の生徒が、その時気づいたことを言います。

自殺者の顔も名前も思い出せなかったんだ

と。
そして今職員室で深月たちは全員、誰が飛び降りたのか、顔も名前も思い出せないことに気づきます。

そして学祭より後に委員のメンバーと担任で撮った写真が、担任の机の上に置いてあったのですが、写真に写っていたのは7人で、1人足りなかったのだと言う生徒が出てきます。
確かめようとしたのですが、写真立てから写真だけが消えていて…

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という感じのホラーテイストの学園もの??

学校の中の話なんですけど、授業とか出てきるわけではなくて、異空間と言いますか…

あーネタバレになってしまいそう…。

とにかく❗️

ちょっと怖くて、
不思議で、
んで謎解きもあり、
さらに、

ちょっと!そういうことなの?

という驚きもあって、
この分厚さですから読み応えはもちろんバッチリです。

どこかに閉じ込められる形のお話って結構あるんですけど、ちょっとミステリーっぽいどんでん返しというかシークレット要素みたいなのがあって、すごく面白い作品でした。

漫画化されてるのかな?
…されてるっぽいです。