シン国って謎だ! | 風紋

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鋼の錬金術師ファンの雑文ブログ



  リンとランファンに愛が偏っています

例によって雑多な本を読んではいらんことばかり考えています、かもとです。
『皇帝たちの中国』という本は意外な事実を明確にしてくれて面白い!
国家が国民のものになったのはつい最近、19世紀になってからであって
それまでは国とは国境線で区切られたものでなく、皇帝が力を及ぼせる
都市網が「天下」でそこに住むものが「民」だという説明にはマジで
目から鱗です。
でもこれ読んだら各族から妾妃を召し上げてどの子にも継承権があると
いう考え方は騎馬牧畜民の満州族や蒙古族のものらしいですね。
シン国皇帝は漢民族っぽかったけど、農耕民族の漢民族は長子相続が
基本らしいのでここで矛盾が・・・。


別の本では、江南の農耕民族は龍より鳳凰、星より太陽を信仰するという
中国でも南と北ではまったく違う文化だということがわかってきて、リン
はどっちなんだと迷います。
「龍脈」という言葉がある以上龍への信仰があるのかなあ。
「南船北馬」とか北は餃子などの粉食で南は米というくらいは知っていた
けど、中国の南北文化の違いは大きそうです。


それでちょっと思いついたことをメモ。コミックスに照らして。


*「まるで神への祈りじゃないか。」
リンの考える神って何なんでしょう?
道教の神なのか、もっと素朴な自然神・祖先神のようなものなのか。


*「のろしだヨ。」
忍であるところのフーとランファンを呼び出すためののろしというより、
山の民であるところのヤオ族の生活の知恵を使ったと私は考えたいです。
シルクロードの旅の本など読むと、山里の村には必ず昔の狼煙台があった
と書かれていますし。


*「子供の一人旅は危ないからねエ。」
清朝では皇族の子弟は15~16くらいで爵位を得て紫禁城を去ることに
なっていたそうです。
リンはこの点でもギリギリ子供扱いだったんでしょうね。



リンランが不足して乾ききってしまいそうです!
ガンガン1月号にはあまり期待ができませんから、なんとか自家発電しか
ないかと思いますが、文章力が・・・。この方面の才能が欲しい!