龍脈と王 | 風紋

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鋼の錬金術師ファンの雑文ブログ



  リンとランファンに愛が偏っています

昨日から妙にひっかかっていることがあります。それは
「シンの王は龍脈を支配し天下を動かす者。王族およびそれを守る者は
気の流れを読むこと己の掌を見るが如シ。」というフーさんの御託。


なんで暗闇なのにわかるの?というグラトニーの言葉に対応するように
語られた種明かしですが、これが言葉どおりだとすると色々おかしなこと
になるんじゃないかと気づきました。


龍脈とは、メイがマルコーさんに語ったところによると
「大地を流れる力の河とでもいうべき地球そのものの気の流れ」という定義。
そんな大層なものを支配できる皇帝が、自分の体の気の流れに関しては
思うようにいかず不老不死の法を外に求めるというのは、どういうことだ?
  かもとの推論=皇帝の力を誇示するためのハッタリ

まあ、要は龍脈を支配できていると人民に思わせる能力を持っていればいい
わけなんでしょうが。


そうすると皇帝の子であるリンやメイの能力はどうでしょう?

リンは龍脈に関しては未だ未知数ですが、気を読む能力に関してはランファン
より下ではないかと思われます。
(建物の外のエンヴィーの気を「10・・・20、いやそれ以上。」と読んだ
ランファンに対し、リンは馬に変身したエンヴィーを最初見抜けていない。)
実はリンは龍脈を読む能力はあるんだけど封印してるとか、そんな都合の
いい隠し設定あったりするんでしょうか?
メイは錬丹術が使えるのにリンは使えないのはなぜか、と考えた時にこの
「封印」説を考えて、その封印はあのリンの手首に巻かれたバンデージ
なのではないかと以前にも思ったのですが。
・・・この予想、あまりにも説得力なさすぎる・・・。


そして龍脈を読んで錬丹術を使っているメイは、今までの言動を見れば
どう考えても、王の器ではない(笑)


フーさん、あなたの仕える方は王の器なんでしょうか?
リン様のことは大好きですが、この点にはかなり懐疑的です。
私は個人的にはリンは「槃瓠」であってほしいと思います。
ヤオ族の祖霊である龍犬・槃瓠。
王の敵の首を獲った手柄と引き換えに姫を望み、二人逃避行をし、山の中の
アジールで追っ手を拒みながら12人の子を成して「山王」として生きる。
どう見ても硬直したシステムになっていそうなシン王朝の中枢に座るより
それにまつろわぬそんな生き方のほうが似合っていると思います。


・・・しかし、ブラッドレイと「真の王とは」と問答してしまった以上
リンは王を目指すんだろうな、とも思います。
まだ王の器ではないと彼自身自覚しているでしょうが、現皇帝だって
龍脈を支配なんてきっとできていない。天子として振舞ううちに周囲が
彼の周りに龍脈を見たような気になれば、それでいい。


こんなオチでいいのか甚だ不安ですが、とりあえず考察として吐き出して
みました。