現役書店員芸人カモシダせぶん(デンドロビーム)の
木曜に、一冊、本の話を
今回はー森バジルの長編ミステリ
なんで死体がスタジオに！？
生放送のバラエティ特番の放送直前に死体が。しかもそのまま本番スタートという始まり。果たしてこの事件の犯人は、この番組との繋がりは、まずこの番組生で事故らずにオンエアできるのか？プロデューサー、出演者、視聴者それぞれの視点で進んでいく物語。
面白かったです。森さんのTV、お笑い、バラエティ愛が大爆発してましたね……
水曜日のダウンタウンなど実際にある番組や芸人さんやプロデューサーさんの名前が出ていたり、番組で起きたハプニングを引き合いに出したり、ここまで今のテレビのバラエティ版ががしっかり理解できてる小説は珍しいです。
森さん、恐らく僕と同世代で、色んなテレビ番組に救われたんだろうなと思うと同時に、きちんと今の時代においてのテレビの立ち位置もドライに捉えていたのも凄く良かったです。
あと小説に出てくる芸人って基本好きになれないんですけど、ここに出てくるある芸人はめちゃくちゃ好きになれました。珍しい。
ミステリとしても良質でした。お話の構造的に考えること結構あるけどそれぞれが解決していく見せ方がわかりやすく、読んでいて気持ちよかったです。
バラエティ番組好きな方絶対楽しく読めるので是非。
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【書店員芸人カモシダせぶんの読書のおとも】
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