こんにちは。

ゲーム業界を目指して就職活動を行っていたとある人間でございます。

 

結論から申し上げますと、IT企業に就職することになったわけでありますが、

それでもゲーム業界を諦めることなく、1月の半ばまで就職活動を続けて参りましたので

せっかくなのでその体験談をここに書き記していこうと思った次第であります。

 

まず僕が本格的に就職活動を始めたのは6月の中旬なんですよね。

まあ何故かと言うと、日本ゲーム大賞のアマチュア部門の作品制作期間は

就職活動をしないと決めていたからという理由なんですけど。

この作品についてはまた別の機会に書き記そうと思っております。

 

そしていざ就職活動を始めたわけなんですが、

凄いですよ。この始めた当初は。

何が凄いって、履歴書等々全て手書きで書いてたという。

まあ履歴書だけならまだわからなくもないと思いますが、

なんと僕は送付状も手書きで書いておりました。

違うんですよ。別に印刷のやり方がわからなかったというわけではなくて、

第一志望のゲーム会社が手書き文化ってことを知ってたので、

その時に備えて練習をしておこうと思ってたわけですね。

まあさすがにあほらしくなったので、

この後すぐに履歴書以外はPCで作成するようになったんですけどね。(当たり前)

 

それで結果はどうだったんだと?

気になるのはごもっともでございます。

結果はもちろん、

俗に言うお祈りメールというやつです。

初めてお祈りされたときはへこみましたねえ。

ゲーム会社なんてある程度プログラム出来て、

熱意さえあれば書類くらいは通るだろうと思っていましたから。(大手は除く)

 

ここである転機が訪れます。(まだあと三回くらい転機が訪れますが)

〇サイドという会社に応募したことですね。

受けた人も結構いると思うので、皆さんもそうだったんじゃないかなと思いますが、

ここの会社は作品に対してのフィードバックをしっかりと返してくれるんですね。

この指摘された部分を全て直した結果、ゲーム会社に書類が通るようになりました。

確率で言うと3割くらいですね。前はチーム制作の作品は送っていなかったのですが、

冒頭で言った、日本ゲーム大賞の作品を送るようにしたことも書類が通る結果につながったと思います。

 

よし!あとは面接や。面接なんて面白おかしくお話しするだけやろ?

もうゲーム会社決まったも同然やん!

はい。バカでしたスミマセン。

違うんですよ、一社目のウ〇コさんの面接が凄く楽しかったから、

ああ、こんなちょろいんだ~って思ってしまったわけですね。(ンじゃないよ。)

その会社は東京だったので、もちろんオンライン面接だったんですけど、

終わり際に、次は最終面接で社長との面接になるんですけど、

最終は対面で行ってるんでー。って言われてこれフラグやん!ってね。

いや落ちんのかーい。って一人でツッコミましたが。

 

そしてその後も3社ほどゲーム会社の面接まで行ったんですけど、まあダメでしたねえ。

〇ンキー〇ラフトさん、この会社に面接行ったときに痛感しましたね。

技術面でもっとアピールしていかないとな、って。

「どんなプログラムが得意?」って聞かれて

「昔ながらの気合で組むプログラムが得意です!」って言ったら、かなり盛り上がりましたからね。

あとは東京の〇ーパスというゲーム会社。

ここの会社だけですね。面接終わりの際に、じゃあね~って言って手を振ってくれた社長さんは。

ここの社長さんは面白かったですね。

「クラスにいるオタクとかどう思う?」とか、

「君は絵は描けたりするの?」ってことを聞かれましたから。

まあこの会社は筆記試験があったんですけど、十中八九この試験の点が原因だろうなと思ってます。

 

この時期辺りに第二の転機が訪れます。

〇ー〇ラスというゲーム会社ですね。

この会社は書類審査の次は課題審査なんですが、この課題がしんどくてしんどくて震えてたんですね。

どんな課題かと言うと、DirectX11以降でスーパーマリオの1-2を再現せよ。

期限は二週間。素材は提供するが、サンプルプログラム等は一切なし。

最初これ言われたとき、絶対無理だと思って諦めてたんですが、まあちょうど夏休み入ったばかりだし、

勉強にもなるしやるだけやってみるか。ってなったんですね。

(確かガチヤも最後のケースの授業でも言ってた。無理だと思ってもとりあえずやってみるだけでノウハウが付くからやれみたいな。)

DirectX11は授業でやったと言っても、僕は吐くほど嫌いだったので授業でやったことしかやってなかったし、

それに授業でやったと言ってもほとんどがある程度完成されてるサンプルをいじってただけだしということで、

こりゃ一から作るのは無理だと思って、DirectX12の魔導書を購入して一から勉強したわけですね。

これがほんとに気が狂いそうで狂いそうで。

まあそれでもなんとかやりながら二週間の期限を迎えるも、

ステージの描画とマリオの歩行アニメーションしか出来てないんですよね。

でも仕方ないからこれで提出するわけですよ。

そしたらなんと、二週間延長するから完成させてくれと。

これを見て、

「はあ~まじかあ。俺の夏休みぶっつぶれるじゃねえか」

って思ったわけです。

案の定、ぶっ潰れました。

この完成動画があるんですが、この下に貼っときますね。(貼り方わからん)

 

 




とまあ結局完成させても不合格だったわけですが、

原因は間違いなくオブジェクト指向が出来てなかったからでしょうね。

説明会の時に、課題の意図を聞いたら仕事はチーム制作なので

オブジェクト指向が出来るかどうかって言ってたので。

 

まあ別にいいんですよ。この課題をちゃんと完成させたことで色々と得るものがあったので。

 

とまあここまでが9月最初のころまでの出来事になります。

 

そしてようやく第一志望の会社に書類と作品を送る決意をするんですね。

めちゃくちゃ気合を入れました。

どれくらい気合を入れたのかというと、

これくらいですね。全部手書きです。

気が狂いそうでした。 いや 既に気が狂っていたのかもしれません。

 

で、結果はどうだんだと?

ごもっともでございます。

書類落ちでございます。

まあへこみましたね。

そりゃあこの会社に入るためにずっと頑張ってきたわけですから、そりゃへこむ。

じゃあどれくらい凹んでいたのかというと、

これくらいです。

 

まあこの会社には、好きです好きですアピール作戦で応募したわけなんですが、

やっぱそれだけでは無理だなって結論にいたりました。

この会社の社長さんも言ってたんですが、

ここ5年くらいプログラマーの採用が厳しくなってきている、と。

特に中小で自社開発やってるところなんかは、

色んなことが出来る人が需要あるのかなーと。

まあ単に実力不足ってことなんですが。

 

ここで僕はゲーム会社に入ることを諦め、ITに方向転換します。

これが10月に入ってからですね。

ところがどっこい。関西のIT会社さんはまーったく相手にしてくれません。(笑)

説明会行って、適当に書類書いただけで、選考の結果残念ながらーーだからな。

でも1社だけ無条件で面接してくれる会社があって、そこは一次面接受かったけど

その次の適性検査で無事死亡。

給料23万でほぼテレワークで出勤は週一のみっていういい会社でしたよ。待遇だけは。

 

まあそんなこんなでITは無理だってなってすぐにゲーム会社にまた応募することになるのですが。

それでもITの説明会で面白いことがいくつかはあったりはした。

そもそも現地での説明会ってのがこれが初めてだったから、

他の大学の人たちとかの現状を始めて知るわけですよね。

その中でも文系の女の子が多いのなんの。

「教員を目指してたんですけど、最終面接で落ちちゃってほんとに教員で良いのかな?

って考えたときにITに興味を持ちました。」

って言ってる人がいて、いやそれ絶対そのまま教員目指した方が良いやつやで。

とか思ったりしたけど。

他には、うちの会社の仕事内容は主に孫請けになります。っておっしゃるIT企業さんの説明会に参加したのは

僕と文系大学生の女の子の二人だったんだけど、僕は見事にその会社に落とされちゃったわけでございまして。

履歴書すら出してないのに、ちょーっと適正検査やっただけで。

きっとその女の子受かったんでしょうな。お疲れ様ですって感じ。

てかその担当の人、僕と同じ学校出身言うてたのに女の方取りやがってこのやろうって感じ。

まあ別に全然良いんだけど。

 

てかそろそろ疲れてきましたな。

ようやく半分来たかな。くらいです。

 

 

じゃあ後半戦行きましょう!

またまたゲーム会社を受けることになったわけですが、履歴書等の書類を一新します。

ここからもまた面白いくらい書類が通りましたね。

数で言うと5社なんですが、どの会社もなかなか濃かったですね。

正確にはそのうちの2社はおもちゃ業界かな。

京都にある〇トって会社と〇ノコトって会社なんですけど、技術面でコテンパンにされました。

しかもこの2社に関してはアルバイトで応募で応募してますから。

〇トって会社に関しては、面白そうな人だったから面接してみたと言われまして、

そこで気が付きましたね。今まで書類通ってたのは実力面ではなくてそっちだったのではないかと。

〇トさんは知ってたんですが、〇ノコトさんも社長が元任〇堂の人らしく、

そうかあ、これが京都かあって一人でぶつくさ言いながら、阪急電車に乗って帰宅したのは

記憶に新しいです。

 

その他にも大阪に〇スカルってゲーム会社があるんですけど、

この会社は主にスマートフォンのゲームを作っているんですが、お世辞にも凄いとは言えず

ここなら絶対受かるだろうと思ってました。

で、いざ面接に行くわけですが、そこの社長も元〇ーセの人らしく、

やっぱりこういうのは見かけには寄らないんだなって思いましたね。

案の定言われましたよ。四年制の専門行ってこのレベルなの?って。

Unityの作品と資格に関しては評価してくれましたが、DirectX9の作品に関しては色々と言われました。

言われたいうても、別に圧迫とかそんな感じではないですが。

縦横ではなく、ベクトルを使って方向で考えましょうね。と。

 

そしてここで三回目の転機が訪れます!

〇ルジェスタというゲーム会社の一次面接が通ったんですね。

次は課題審査でAndroid Studioを使って2Dのシューティングゲームを作れという課題だったんですが。

この課題が僕の人生を変えてくれたと言っても過言ではないでしょう。

評価ポイントとしては、オブジェクト指向が出来てるかどうか、だったんですが、

まあ結果を先に言うと、オブジェクト指向が全然なっとらん!っということで不合格になったんですが。

まあでもせっかくだしもう一回ちゃんとオブジェクト指向を勉強しなおして、アプリも完成させて配信までもってくかあ。

となり、ちゃんと配信まで持っていきました。

リンク貼っときまーす。

 

 

Androidのみになりますが。(頑張って動画も貼ります)

 


※完成前の動画なので若干違うところあり

 

でもこの経験は本当に大きかったですね。

だった次に送るゲーム会社にこの作品を出せるのはもちろんのこと、

今までは、

「気合で組むプログラムが得意です!」

って言ってたのを、

「プログラム組む前にしっかりと設計をして、オブジェクト指向でプログラムが組めます。」

みたいなこと言えるようになったんですから。

しかもそれだけじゃないです。

Android StudioとJavaを経験することで、IT企業の方にもアピール出来ることですよね。

IT企業ってどれも同じだと思ってましたし、そもそも興味がなかったりだったんですけど、

これを経験することで、IT企業の中でもアプリ開発をしている会社に凄く興味を持ったわけです。

それと同時にITって言っても本当に色々事業内容があって、一口にITだからって決めつけるのは

良くなかったんだなってことも知れましたしね。

実際僕が内定をいただいたIT企業もアプリ開発をしていて、僕もアプリ開発に携われるということだったんですが、

これらを経験してなかったら、おそらく内定先の会社とは出会ってなかったと思いますし、仮に受けたとしても

受からなかったんじゃないかなと思ってます。

 

 

他のゲーム会社に応募する際も、このアプリを送るようになってからは

明らかに手ごたえが変わりましたし、ちゃんと実力で評価してくれたっていうのは確かに感じましたね。

 

そこで最終的には、今の内定先のIT企業とゲーム会社のどちらかに絞られたんですが、

さすがにこの二社に関しては名前を完全に伏せますね。

正直かなり迷いました。

ゲームに行きたいのはやまやまだったんですが、

仮にゲームとITではなく、どちらも同じ業界だったとしたら迷いなくITの方の会社に決めてます。

それくらい本当に良い人たちばかりだし良い会社でした。

ただ、ゲーム会社に行きたいという理由だけで迷ってました。

 

最終的にどうしてITの方にしたのかと言うと、

一番の理由はプログラマーとしてどちらに行った方が実力が付くかって考えたときにITの方だったからですね。

簡単に言うなら、よくわからんゲーム行くくらいなら、信頼できるITに行くわって感じですね。

 

決してゲーム業界を諦めたわけではありません。

ただゲーム会社ならどこでも良いというわけでもありません。

今後の方針としては、仕事でがっつりプログラムのスキルを磨きつつ、

プライベートの時間で3Dモデリングやプランナーのスキルを磨きつつ、

個人でゲームを作り、チャンスがあればゲーム業界に転職という方針で行きます。

ただ転職前提というわけではなく、今の会社で定年を迎えても全然良いと思えるくらい

良い会社なので、将来は出たとこ勝負って感じですかね。

 

とまあこんな感じで、2021年の1月末にIT会社さんの方にお世話になります。ということを伝えて

僕の就職活動は終了したわけでございますが、一言で言うなら凄く楽しかったですね。

当初思い描いていたこととは全然違う結果にはなりましたが、

でもこういった結果になって良かったと思ってますし、何より全ての企業さんに感謝感謝ですね。

課題出してくれてありがとうとか、指摘してくれてありがとうとか、落としてくれてありがとう等々。

 

まあこんな感じですかね。

ちなみにわたくし、大阪を発つことになったので

今日は今の家で過ごす最後の週末なわけなのですが、これを書くだけで5時間近く掛かり、

せっかくの土曜日がぶっ潰れてしまいました。(13時起き)

 

でも良いもんですよ。こうやってその当時の記録を残しておくことは。

後にゲーム化なんてこともなくはないですからね。

ってないか。アドルじゃあるまいし。

 

てなわけで終わります。

もし読んでくれた人がいましたら、それはそれはありがとうございます。

もし次に書く機会がありましたら、もっと面白く書けるように頑張ります。

それでは。

 

※10年くらい前に書いたやつ