進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド(通常版)(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド(通常版)(ネタバレ)

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド(通常版)

進撃の巨人 エンド オブ ザ ワールド

2015/日本 上映時間88分
監督:樋口真嗣
特撮監督:尾上克郎
原作:諫山創
脚本:渡辺雄介、町山智浩
製作:市川南、鈴木伸育
共同製作:中村理一郎、原田知明、堀義貴、岩田天植、弓矢政法、高橋誠、松田陽三、宮田謙一、吉川英作、宮本直人、千代勝美
エグゼクティブプロデューサー:山内章弘
プロデューサー:佐藤善宏
ラインプロデューサー:森賢正
プロダクション統括:佐藤毅、城戸史朗
撮影:江原祥二
照明:杉本崇
美術:清水剛
録音:中村淳、田中博信
扮装統括:柘植伊佐夫
装飾:高橋光
特殊造型プロデューサー:西村喜廣
スタントコーディネーター:田渕景也
編集:石田雄介
テクニカルプロデューサー:大屋哲男
VFXスーパーバイザー:佐藤敦紀、ツジノミナミ
音響効果:柴崎憲治
音楽:鷺巣詩郎
主題歌:SEKAI NO OWARI
スクリプター:河島順子
助監督:足立公良
制作担当:斉藤大和
音楽プロデューサー:北原京子
撮影(特撮セカンドユニット):鈴木啓造、桜井景一
照明(特撮セカンドユニット):小笠原篤志
美術(特撮セカンドユニット):三池敏夫
操演(特撮セカンドユニット):関山和昭
スクリプター(特撮セカンドユニット):黒河内美佳
助監督(特撮セカンドユニット):中山権正
出演:三浦春馬、長谷川博己、水原希子、本郷奏多、三浦貴大、桜庭ななみ、松尾諭、渡部秀、水崎綾女、武田梨奈、石原さとみ、ピエール瀧、國村隼、高橋みなみ、KREVA、草なぎ剛
パンフレット:★★★(720円/メイキング記事が多めで楽しかった)
(あらすじ)
100年以上ぶりに現れた超大型巨人に多くの人間が捕食され、生き残ったエレン(三浦春馬)は調査兵団の一員として外壁修復作戦を決行。しかし巨人に襲われてしまい、アルミン(本郷奏多)をかばったエレンは巨人に飲み込まれてしまう。その直後、黒髪の巨人が出現し、ほかの巨人たちを攻撃するという謎の行動を見せる。人類の存続を懸けて彼らは巨人たちと戦い続けるが……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※今回の感想は、僕が樋口真嗣監督や脚本を担当した町山智浩さん、特殊造型の西村喜廣監督に思い入れがあることを加味して読んでいただけると幸いです

僕的に前篇は超高評価だったワケですけど(苦笑)、世間的にはそうでもないみたいでして… (´・ω・`) ウーン ただ、オリジナルドラマ「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼」を観て、かなりテンションが下がるところはありながらも、基本的に“観る気ゲージ”は満タン状態。シルバーウィークは仕事と家族サービスで時間が作れなかったんですが、今週のムービーウォッチメンの課題映画になったこともあって、RHYMESTERの公開ゲネプロの後、TOHOシネマズ新宿で通常版を観て来ました。面白かったですヨ (・∀・) ヨカッタ! 


本当はIMAXかMX4Dで観たかったものの、22時半からの回しか間に合わなかったというね。
1番スクリーン


最初に書いておくと、演技やら演出やらの質自体は変わっていないので、前篇がアウトだった人は高確率でさらに無理だと思います。というか、前篇に関して、僕の半径5メートル以内の人間関係(ジェーン・スーさん風表現)の中で好評だった人を見てみると、やっぱり特撮モノが好きな人が多い印象。まぁ、これは良くも悪くも「特撮が絡むと芝居や演出に関しての評価のハードルが低くなる」という習性が大きく影響しているんじゃないかしらん(小覇王さんが酷評されているように、特撮が好きでもダメだった人は多いんですがー)。でも、後篇に関しては、そういう好事家すらも振り落としそうな雰囲気がムンムン漂っていたことは否めないのですが、しかし! それでも僕は好きだったのです… (´∀`;) エヘヘ


僕の自信なさげな姿勢とは対照的に自信満々なグレート巽の画像を貼っておきますね(「餓狼伝」より)。
これも悪くない


まず、明らかになった設定の数々が結構好きでしたよ。特にストライクだったのが「巨人は人間が作った兵器のなれの果て」という設定で、軍が人体実験をしたり、コンビニで一般市民が突如巨人化したりする、「巨人大戦」映像が素敵すぎ。「戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版」でも鬼神兵の実験シーンが最高だったワケですが、人体実験映像ってなんであんなに胸がときめくんですかね? もうね、この部分が40分ぐらいあったらなぁと心から思いました。


「史上最恐の劇場版」の鬼神兵の実験シーン。撮影時期を考えるとシンクロニシティなのかな?
旧日本軍の実験の様子

関係ないですけど、「ユニソル:リジェネレーション」の人体実験シーンも貼っておきますね。焼きゴテに耐える瞳が好きだわ(岡村孝子さん風に)。
焼きゴテ


「兵士をムダに殺す作戦展開は計画通り」であり、「超大型巨人の正体は政府高官のクバル(國村隼)」で、「2年前に壁を破壊したのは、壁外調査が始まろうとしていたから」という真相も、現実社会のメタファーとして非常に面白かったです。基本、それらの事情を登場人物が絶叫しながら説明してくれるのは、ウザく感じる部分もなくはなかったんですが(汗)、僕のような知能レベルが低い人間にはちょっと難しい内容を整理する効果があったし(決して無内容というわけではない…と思う)、何よりもクライマックスの「説教中のクバルをサシャ(桜庭ななみ)が射殺する」というシーンを超爽快に感じさせる効能があったのでノー問題でしたよ。


クバルを射殺する場面、「このためにサシャのキャラはあった」ぐらいに思うほど、スッとしました。
サシャ(桜庭ななみ)


そして、やっぱり巨人描写は良かったですねぇ…(しみじみ)。汁巨人たちが人間を貪る場面が序盤のダイジェストでしか観られなかったのは心底ガッカリしましたが、実はエレンの兄だったシキシマの巨人体である“鎧の巨人”がアグレッシ部に兵士を殺していく場面とか愉快だったし、巨人化する場面も派手で良かったし、「パンチが汁巨人の口を貫通して後ろの巨人と同時に殴り倒す」のもフレッシュだった。さらにエレンが巨人体に変身するくだりはモロに「ウルトラマン」であり、エレン巨人体vsシキシマ巨人体のバトルも、あのヒザ蹴りの回想の挟み方はどうかと思いながらも、概ね良い感じ(肉片が飛び散るのがイイネ!)。その後の「人間との共同作戦」や「エレンが巨人にならないで超大型巨人を倒そうとする」あたり、映画全体の音楽の使い方なども「ウルトラマン」っぽいというか、あらためて「僕が観たかった『ウルトラマン』の実写化」だと思ったり。その他、マッドなムードの草なぎ剛さんとか、特高警察っぽい政府の役人とかも好みでしたね。


エレン巨人体vsシキシマ巨人体! ラストはヘリのプロペラによる斬撃→ヒザ蹴りでエレンが勝利してました。
エレンvsシキシマ

ちなみに円谷プロがアップした超リアルなウルトラマンも100点なんですが、人間が無惨に死ぬかどうかが問題だ(偉そうに)。




一応、オチを書いておくと、結局、エレンは役立たずだったので、ミカサにほだされたシキシマが巨人化して不発弾を持って超大型巨人と爆死→壁の穴がふさがりまして。落下中のエレンはミカサに救われると、壁の上に立って壁の外の世界を見回して、「オレたちの戦いはこれからだッ!ヽ(`Д´)人(`Д´し」ってムードでエンドクレジットがスタート(「寄生獣」と同じく、下から上に流れるタイプ)。その後、劇中でシキシマも利用していた“白い部屋”が映って、黒幕っぽい加工された声が「実験区から個体が2つ逃げ出したか (`∀´) ククク...」みたいなことを言って、映画は終わってましたよ。


エレンはこんな感じで助けられてました。
ミカサに救われるエレン

エンドクレジットで流れたSEKAI NO OWARIの「SOS」を貼っておきますね↓ この曲は雰囲気がピッタリでしたな。




と、ここまで絶賛一辺倒なワケですけど、そりゃあ文句もありました。いくら双眼鏡やら何やらで位置を確認していたとしても、巨人が全然襲ってこなかったりとか、登場人物たちがあまりにも大声で話しすぎだったりとか(特に三浦貴大さん演じるジャンがバカみたいにウザい)、肝心の壁の穴の周辺に巨人が全然いなかったりとか(あれじゃ任務が全然危険そうに見えない)、アルミンが発明した装置が土壇場で役に立たなかったりとか(死んだ男の子の弔い的な要素だと思ったのに!)。

「死んだと思われていた調査兵団が生きていて、シキシマと一緒に政府に反旗を翻そうとしていた」という展開はかなりグッときたけどさ、アルミンたちが逃げる時の対応が間抜けすぎて超失望しましたよ…。ちなみにその時、サンナギ(松尾諭)が自己犠牲するワケですが、「怪力キャラ 一飜」「守るべき弟妹がいる 一飜」「ここはオレに任せて先に行け 二飜」と本来なら満貫確定で号泣予定だったのに、見せ方がモタモタしている→みんなバカに見えるから、すっかりクールダウン。その後の爆発の大きさには笑いましたが、まぁ、残念でしたね。


サンナギ、いろいろともったいないキャラだった気がします。
サンナギ(松尾諭)


それと、文句を書いておきたいのがオリジナルドラマ「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙」。もっと映画を補完するような内容かと期待して観たら、逆に世界観を狭めちゃってる上に、第3話とか西村喜廣監督が自分の作家性を優先させているから結構不快でビックリしました(武田梨奈さんや渡部秀さんのアクション自体は見応えあるけどさぁ…)。というか、前編で迷惑な死に方をするバカップルを主役にした話を撮る時点で意味不明であり、映画版も「急遽前後編に分けられた」なんて話もあるみたいだし、この「進撃の巨人」の実写化プロジェクト自体、あまり練らないで進めちゃってる部分が多いんだろうなぁと思っちゃった次第(僕自身は「前編が大好き→前後編に分けて良かった」派ではあるんですが)。


ドラマ版の予告を貼っておきますね↓ まだ第1話はマシなんですが…。




そんなワケで、トータルすると基本的には面白かったものの! 周辺事情とか加味すると「スゲー惜しい!ヽ(´Д`;)ノ」という印象。「もうちょっと内容を詰めて、製作者たちがSNSで火種をまいたりしなければ、僕のような“特殊な嗜好の人”だけでなくもっとたくさんの人の支持を得られて、続編の可能性もあったのかもしれないのにね (。・ω・)(・ω・。) ネー」と思っちゃうというか。ラストの展開から「己の意志で巨人化可能な政府の人間たちとエレンの“第二次巨人大戦”」とか夢見たりもしたけど、たぶん叶わないんでしょうな…。前編で懲りたので無闇にオススメはしませんが、僕と好みが超被る人なら劇場で観ても損しないと思うザンス (・ε・) オシマイ




諫山創先生による原作漫画。こっちはどんな着地を迎えるんでしょうか。



サントラでございます。こちらは前後編一緒みたい。



なんと後編も映画版のノベライズが出てましたよ。



よく引き合いに出される名作なので、やっぱり貼っておきますね。



とは言え、僕が一番連想したのは、これなのです。


ある意味、先取りしていた気がする白石晃士監督作。僕の感想はこんな感じ



実写版「進撃の巨人」の暴力描写が好きな人なら、気に入ってくれそうな映画。「EXTENDED EDITION」が出るのね… (・ω・;) カワナキャ