るろうに剣心 京都大火編(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

るろうに剣心 京都大火編(ネタバレ)

るろうに剣心 京都大火編

るろうに剣心 京都大火編

2014/日本 上映時間139分
監督・脚本:大友啓史
原作:和月伸宏
脚本:藤井清美
製作総指揮:ウィリアム・アイアトン
製作:久松猛朗、畠中達郎、茨木政彦、高橋誠、宮本直人
エグゼクティブプロデューサー:小岩井宏悦
プロデューサー:福島聡司
撮影:石坂拓郎
照明:平野勝利
美術:橋本創
装飾:渡辺大智
録音:益子宏明、蓮田智一
編集:今井剛
音楽:佐藤直紀
主題歌:ONE OK ROCK
アクション監督:谷垣健治
スタントコーディネーター:大内貴仁
衣装・キャラクターデザイン:澤田石和寛
ヘアー&メイクアップデザイン:ShinYa
VFXスーパーバイザー:小坂一順
スーパーバイジングサウンドエディター:勝俣まさとし
スクリプター:河島順子
スケジュール:猪腰弘之
助監督:田中諭
ラインプロデューサー:宿崎恵造
製作担当:馬場三輝
出演:佐藤健、武井咲、青木崇高、蒼井優、大八木凱斗、福山雅治、江口洋介、伊勢谷友介、土屋太鳳、田中泯、宮沢和史、小澤征悦、藤原竜也、神木隆之介、滝藤賢一、三浦涼介、丸山智己、高橋メアリージュン、村田充、屋敷紘子、原勇弥、山田崇夫、島津健太郎、山口航太
パンフレット:★★★(820円/しっかりした作りの良いパンフ)
(あらすじ)
かつては「人斬り抜刀斎」と恐れられた緋村剣心は、新時代の訪れとともに穏やかな生活を送っていた。しかし、剣心の後継者として「影の人斬り役」を引き継いだ志々雄真実が、全身に大火傷を負わせた明治政府へ復讐を企てていると知った剣心は、逆羽刀を手にとり、単身で志々雄のいる京都へ向かう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




85点


8月下旬、新宿バルト9で観てきました。予想以上に面白かったでござる!ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ! 正直、この映画の感想については、カゲヒナタさんとか小覇王さんの感想を読めば十分なんですが、一応は僕も適当な駄文を書き残しておきますね。


ロビーにはこんな立看板が。チケットキャンペーンが実施中だそうで。
キャンペーン中

バルト9的に力を入れているのか、10Fのカフェもこんなことになってました。
カフェに!

こんなのがあったり…。
店内はこんな感じ

衣裳が飾ってあったり…。
衣裳が飾ってありました

サイン入りの小道具が置いてあったりしましたよ。
小道具にサインが!


申し訳ありませんけど、「そんなに期待してなかった」という部分はあります。観るのが遅くなったため、なるべくネタバレを入れないようにとツイッターすらあまりチェックしてなかったんですが、なんとなく目に飛び込んでくる「アクションは良いけど、脚本が… ('A`)」的な感想の嵐。だから、前売り券を買ってはいたものの、若干の消化試合気分で劇場に足を運んだら、予想以上の素晴らしい出来だったから、見終わった後は超上機嫌だったのです。ということで、今回は日本に古来より伝わる健康法「アンパンマン体操」に則って、「いいことだけ、いいことだけ、思い出せ♪( ´∀`)人(´∀`) ウフフ」って感じで、良かったところを個条書きで残しておきますね↓



<アクションが超最高だった!ヽ(`Д´)ノ>

今作は前作よりも、タイマン、多人数バトルのどちらも素晴らしかったように思います。「剣心vs"刀狩"の張との戦闘で薄刃乃太刀が出てこなかったこと(例えば「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱」の布棍みたいな武器にするとか、何とかならなかったものか)」と「どう見ても戦闘力が低くて、志々雄一派の雑魚にも勝てなさそうな神谷薫と明神弥彦の戦いっぷり」には、すみません、少しガッカリしたものの(結局、書かれる文句)、あとはどれも素敵すぎて、“何か”をビンビンにさせながら観てましたよ。これはあくまで私見ではありますが、アクション監督の谷垣健治さんはスゲー良い仕事をしたというか、現時点で“日本の武器アクション”の最高峰ではないでしょうか。

特に感動したのが、クライマックスの四乃森蒼紫vs翁! このアクションは「① 師匠にあたる老人が暴走する弟子筋を止めるという悲壮感溢れるドラマの盛り上がり」「② 巻物に隠したトンファーや庭に隠した竹など、ロケーションを利用して戦う工夫の数々」「③ 他の場面で四乃森蒼紫が見せていたソバットを翁も繰り出す=同じ技術を継承してきた師弟感が伝わってくる(谷垣健治さんのドニー・イェン兄貴直伝なムードも漂って涙…)」など、とにかく考えられていて100点のクオリティ。「CASSHERN」の時は心底憎悪した伊勢谷友介さんの四乃森蒼紫役が超カッコイイのはもちろんのこと(唐突なディス)、翁役の田中泯さんの存在感がまた最高で…。「さすが舞踊家として名を馳せた男よ… (`Δ´;) ヌゥ」と心底感心いたしました。Blu-ray、絶対買います! (o^-')b ヤクソクダヨ

この映画のアクションは全体的にハイクオリティなんですが、この戦闘が一番好き!ヽ(`Д´)ノ
四乃森蒼紫vs翁!

特に翁の戦いっぷりは、老人業界&トンファー業界に新たな風を吹き込んだのではないでしょうか(なにその業界)。
翁(田中泯)

このジャンピングソバットを確認した瞬間、射精していたんだよ、わたしは!(ジャック・リー・ビオンデ風に)
ナイスソバット!



<剣心役の佐藤健さんが超最高だった!ヽ(`Д´)ノ>

演技力があって、さらに身体能力も高いって、本当に素晴らしいなぁと。多人数バトルの時、逆刃刀だから同じ相手に連撃したりするんだけど、動きにちゃんと説得力があるし、疾走する時の姿勢とかも惚れ惚れするほどカッコイイし…。あらためて実写版で剣心を演じられるのはこの人しかいなかったと思いましたねぇ(しみじみ)。ぜひ今後もこういう映画に出まくってほしいものです。

相変わらず素晴らしかった佐藤健さん。普段の佇まいも良いんだよなぁ。
剣心(佐藤健)

多人数バトル時の体のキレがまた素敵。この場面、敵のクズっぷりも良くて、留飲が超ダウンいたしました。
多人数バトルも良し!



<巻町操役の土屋太鳳さんが超最高だった!ヽ(`Д´)ノ>

巻町操を演じた土屋太鳳さんは最高のひと言でした。ビジュアルが愛らしい上に身体能力が高くて、剣心の逆刃刀を奪おうとするコミカルな場面から「なにこの子!Σ(゚д゚;)」とビックリですよ。何よりも感動したのが、京都での戦闘シーンで、あれほど見事な空中開脚二段蹴りを見せられるなんて…。この逸材、日本のアクション業界は大切にしてほしいと心から思ったり。

土屋太鳳さん、今後も頑張ってほしいです。
巻町操(土屋太鳳)



<他の役者さんたちも超最高だった!ヽ(`Д´)ノ>

予告編で観た時から、「これはスゲー良いのでは?」と思っていた神木隆之介さんの瀬田宗次郎役、これまた驚くほどカッコ良かったですね~。原作のキャラを彷彿させるだけでなく、独特の凄みはあるし、思ってた以上に体が動くし、普通に感動しました。志々雄真実を演じた藤原竜也さん、劇場のコメント付き予告編で「今度は本当のモンスターです」と言ってたのは「MONSTERZ モンスターズ」を揶揄した…というのは深読みとして、確かにモンスター感があってグッときました。今まで観た藤原竜也さんの中で一番好きかもしれません。"刀狩"の張を演じた三浦涼介さんもキャラが合ってて、観ていて非常に楽しかったです。

神木隆之介さん、予想外にアクションもイケるクチ。あの時は運動神経悪そうだったのに…(混同した文章)。
瀬田宗次郎(神木隆之介)

藤原竜也さんの志々雄真実役、なかなかハマッてました。さすがクズの役が似合う男ですな(褒め言葉)。
志々雄真実(藤原竜也)



<ドラマ部分も意外と良かった気がしないでもなかった!ヽ(`Д´)ノ>

確かに、話は詰め込みすぎで全体的にダイジェストっぽいですよね。「単行本で12巻分あるエピソード→前後編だろうとすべて描くのは不可能」なのはわかっていたものの、十本刀のほとんどが空気なムードにはションボリいたしました(特に悠久山安慈)。あと、原作と違って接点がゼロなので、四乃森蒼紫が剣心を付け狙う理由もさすがに飲み込みづらかったです。まぁ、良くも悪くも、そもそもの原作自体が「漫画だから気にならない」的な描写と展開が多いので、実写に落とし込む場合、ある程度の改変は仕方ないと思うんです。だから、剣心たちが京都大火作戦の裏にあった「大型甲鉄艦『煉獄』による東京砲撃」を読めなかったのはまだ許せるんですが、「神谷薫がさらわれる→結局、足手まといになってる」って展開はスゲー良くないと思いましたよ。

嵐の海に蹴落とされる神谷薫。高確率で死ぬ状況だと思いますが、まぁ、生きてるんでしょうな。
嵐の海に落ちる神谷薫

その他、悠久山安慈の空気っぷりとか、佐渡島方治のキャラの改悪とか、いろいろ文句はあるんですが、しかし。結構良いところもあると思ってて。冒頭に芝居を観ている日常描写を入れたのは良かったし、剣心が新月村で栄次の両親の遺体を勝手に下ろすカットにはグッときたし、薫たちや相楽左之助の合流する課程の省略も悪くない気がしないでもない(“二重の極み”のくだりを削ったのは、仕方ないと思う)。そして何よりも映画のラスト、海に投げ込まれた薫を追って飛び込んだ剣心が砂浜に打ち上げられる→助けた人物の顔が映る→それが福山雅治さんだった時は「マジ!? Σ(゚д゚;)」と口がアングリ。これは剣心の師匠である比古清十郎役なワケですけど、まったく知らなかったので、近年稀に見るほど驚いて、なんだか超オトクな気分。正直、大友啓史監督をかなり見直したというか、このサプライズですべてが許せちゃった次第。鑑賞後は、モスバーガーのポテト並みのホクホク顔で帰宅したのでした~ (〃∇〃) ホクホク

まさか福山雅治さんほどの大物が出てくるとは…。このキャスティングを伏せていただけでも偉いと思ったり。
比古清十郎(福山雅治)



そんなワケで、思ってた以上にハートを掴まれちゃって、思わずカラーのkindle版コミックスを全巻そろえちゃったりしてね…。いや、正直なところ、この布陣で「金をかけた連続ドラマ」として作っていたら間違いなく素晴らしい作品になったと思うんですが、ないものをねだっても仕方なし。これはこれで“邦画武器アクションの最高到達点”だったので、もうね、「伝説の最期編」には超期待してる!(*゚∀゚)=3ムッハー! 特に悠久山安慈と相楽左之助の肉弾戦と、斉藤一の「悪・即・斬」振りがどうなっているのか…。見に行くのは来週あたりになりそうだけど、スゲー楽しみでございます (´∀`) ウフフ


一応、書いておくと、kindle版は作者の裏話的なページが一切削除されているので、そこは要注意。
kindle版、買っちゃった

僕が大好きなキャラ・悠久山安慈は実写だとどんな感じなのか。ああん、超気になるぅ~ (´Д`;) ハァハァ
悠久山安慈(丸山智己)

今回、前作で残念だった“牙突描写”がなかった分、カッコ良かった斉藤一。後編では“零式”を見せるのか!?
斉藤一(江口洋介)


おしまいでござる (・ε・) オロ?




前作。いろいろと不満はあれど、吉川晃司さんvs佐藤健さんのバトルは最高でしたな。



完全版を貼っておきますね。



サントラ。「伝説の最期編」と一緒じゃないんだ…。



ノベライズも出ておりました。



なんと来年のカレンダーが販売中! 確かにカッコイイもんなぁ… (`Δ´;) ヌゥ