キカイダー REBOOT(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて

キカイダー REBOOT(ネタバレ)

<注意!>
今回は非常に心の狭い感想が書かれており、この映画が好きな人は確実に不快になるので読まない方が良いです。











キカイダー REBOOT

キカイダー REBOOT

2014/日本 上映時間110分
監督:下山天
エグゼクティブプロデューサー:井上伸一郎、白倉伸一郎
原作:石ノ森章太郎
脚本:下山健人
音楽:吉川清之
主題歌:ザ・コレクターズ
アクション監督:田淵景也
VFXスーパーバイザー:美濃一彦
出演:入江甚儀、佐津川愛美、高橋メアリージュン、原田龍二、中村育二、伴大介、山中聡、長嶋一茂、本田博太郎、石橋蓮司、鶴見辰吾、池田優斗
パンフレット:★★★(1000円/内容は充実しているけど、さすがに1000円は高いような…)
(あらすじ)
人間の手に負えない問題をロボットに解決させる国家プロジェクトを進めていた世界的ロボット工学者・光明寺(長嶋一茂)が、実験中の事故で命を落とした。それから1年後、プロジェクト完遂のカギを握る光明寺の子ども、ミツコ(佐津川愛美)とマサル(池田優斗)に魔の手が忍び寄る。そこへ光明寺が開発した心を持つロボット、キカイダー(入江甚儀)が登場。子どもたちを救ったキカイダーは、次第に彼らと心を通わせていくが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




15点


「何故… ('A`)」と思いましたよ。


封切り日の2日後、新宿バルト9に行ったんですが、入場者プレゼントは終了してました…。
プレゼント終了

こんなキャンペーンもやってましたよ。
キャンペーン中

劇場入口にキカイダーがいたのはテンションがガン上がり! ワクワクしながら観たのですが…。
テンションが上がる着ぐるみ


一応、雑に話を書いておくと、国家事業“ARKプロジェクト”としてアンドロイドを作っていた光明寺博士が「軍事目的はダメ絶対!ヽ(`Д´)ノ」と怒ったりしたら、事故で死亡。その後、“光明寺ファイル”を巡って、ジロー/キカイダーが「機械だ… (・ε・)」と言ったりしながら、光明寺博士の娘&息子を守ろうとして失敗しつつも丸く収まって。その後、事業を担当していたギルバート神崎博士(鶴見辰吾)が故・光明寺博士へのジェラシーからおかしくなって、自らをハカイダーに改造して「破壊だ … (`Δ´)」と言いながら暴走するも、キカイダーに電磁エンドで倒されるんですが、しかし。ハカイダーの脳は無事回収されて、続編を作る気マンマンなムードで終了。エンディングではザ・コレクターズが歌う「人造人間キカイダー」の主題歌が流れつつ、過去のテレビ番組の映像が流れてましたよ。


一応、テレビ版の動画を貼っておきますね↓




※すみません、唐突ですが、現在、僕の中の“良心回路”が不完全な状態ため、ここからは優しい気持ちの文章は青色で、憎悪が溢れてしまった文章は赤色でお送りいたします。

ごめんなさい、汚い言葉を書きますが、クソのような映画でしたよ。基本的には尊敬する映画評論家の柳下毅一郎さんの批評とか、カゲヒナタさんのレビューを読んでいただければと思うのですけど、まさかこれほどつまらない映画を作るとは思わなんだ。この作品を褒めている人は、決して皮肉じゃなくて、本当に“心が広く優しい人”であり、その人たちが集まれば世界平和が実現するんじゃないかと思うほど…って、我ながら何を書いているかサッパリですな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ

いや、劇場入口で“実物”に会ったりもしたし、スゲー優しい気持ちで座席に座ったんですよ、本当に。僕はあの評判が悪い「宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」にだって70点付けるような男。ハリウッド映画と比べちゃうと、100パーセント見劣りはするだろうけれども、そういうところだって目はつむります。とりあえず普通に“筋の通ったヒーロー映画”を見せてくれれば、それで良いぐらいの心境だったのに…。昨年の「ガッチャマン」「タイガーマスク」もそうでしたが、日本の映画界では、そんなことすらスゲー難しいみたいですな。

ハッキリ言って、脚本がクズ。失礼ながら、最初は書いた人が恐ろしくバカなんだろうなって心底思った。いや、原作漫画は名作認定されているほどであり、そのクオリティは最初から求めてないから、良心回路の解釈が違っていたりするのは100歩譲れるんですよ(この映画の良心回路は「敵を壊すのを躊躇っちゃいます (ノ∀`) テヘ」程度のもので、ない方が強い)。僕だってね、そのくらいの優しさはあるんです。

ただ、例えば、光明寺博士の息子マサルを巡る描写だけでも超イライラする。冒頭、「たかだか小学生を拉致するに重装備の奴らが窓を割って突入する場面」で、「正気か!? Σ(゚д゚;)」と驚いて。普通に登下校中を狙えばいいのに…って、まぁ、そこは“アクション映画のつかみ”として200歩譲るにしても(「あんなマンションの屋上があるか」というツッコミにも目をつむるとして)。なんでマサルが狙われるのかというと、「実はマサルの体に“光明寺ファイル”が隠されている」ということでして…。

昭和の時代だったらこういう展開もナシではなかったけど、この映画は“中途半端にリアルな世界観”なだけに、ハッキリ言って、「幼い息子の体にそんなもの隠すんじゃねぇよ ( ゚д゚) クズガ!」としか思えない。“全身麻酔の必要があるレベルの手術”をしないと取り出せないってのもリスキーだしさぁ…。しかも、そのチップを取りだした後は、普通に姉弟は平和に暮らせてるから、最初から事情を話して取り出せば良かった風にしか見えないし、必死にジローが守る必要もなかったように感じちゃう。もうね、この“光明寺ファイル”を巡るやりとりを考えた奴はバカなんじゃないかと思いました(2回目)。

キャラクター設定も微妙でね。ミツコが「幼い弟がいるにも関わらず、弟を寮に入れて、自分は単身で海外留学する予定」って設定は…まぁ、また100歩譲りますよ。ところが、「父親への不信感から漫画やアニメの世界に没頭しているにも関わらず、大学での友達は多くて、向こうからスゲー構ってくる」となると、なんかチグハグで居心地が悪くなるというか…。事件を追うのが“携帯小説を書いているネットジャーナリスト”ってのもキツかったなぁ。

呆れたのがクライマックス。まず、ハカイダーが変な場所で暴れ出すのが超唐突だし(そもそもハカイダーになるくだりがバカバカしいんだけど)、そこにキカイダーが向かうのも、女性型アンドロイドのマリ(高橋メアリージュン)に負けたままなだけに、全然盛り上がらない…ってのは、この手の映画のラストにタイマンがないのはあり得ないので、500歩譲るとしても。「ミツコが空港に向かうバスに乗るのを止める→留学を中止して戦いの場に向かう」って、なんだそれ ( ゚д゚)、 ペッ

1000歩譲って「アメイジング・スパイダーマン2」の終盤のように、「ヒロインにできることがある」ならわかりますよ? それが「会いたいから」って何のスキルもない自分探し女子大生に来られてもさぁ…。いや、劇中ではそれがプラスになるんだけど、ごめんなさい、本当に気持ち悪かった。「あの場所に一般人が乗り込めるのはおかしい」とか「電磁エンドが単なる自爆技になってる」とか「飛んでくるコンクリ片がスゲー軽そう」とか、細かい不満は10000歩譲って気にしないとしても、「ミツコがキカイダーをヒザに抱く」とか「そんなに軽いのかよ!Σ(゚д゚;)」とその安易な演出に驚いたし、それを見たネットジャーナリストが「良い小説が書けそうだ ( ´_ゝ`)」なんて台詞を言った日には、ゲレンデ筋繊維が溶けるかと思うほど脱力しましたよ… ('A`)


なんとなく「液化するほど脱力する刃牙」を貼っておきますね。
液化する刃牙


僕が心底思ったのは、「マトモな映画を作る気があるのかな?」ってこと。すべてが安易というか、例えばジローが“ドリフのギャグ”として「志村うしろー!」と叫ぶのは「8時だョ!全員集合」だからドリフで良いとしても(裏番組だったことの目配せとしてもアリ)、その後の「だっふんだ」「志村けんのだいじょうぶだぁ」での志村けんさんのギャグだからさ(“ドリフのギャグ”じゃない)。重箱の隅をつつくようだけど、そういうのがわかる“大人相手の場面”の割には雑じゃないですかね。大体、ジローは機械なんだから、そこだけ志村さん本人の声を使うとか、そういうのはやらないんだって思うし。


なんとなく「志村けんのだいじょうぶだぁ」の動画を貼っておきますね↓




エンドクレジットに流れた“昔の映像”だって、井口昇監督の「電人ザボーガー」の二番煎じに見えて全然乗れなかった。あの「ザボーガー」のエンドクレジットが感動的だったのは「本編を観ていた時は変だと思っていたけど、あの場面ってオリジナルにもあったんだ!∑(゚Д゚)」ってところの面白さと、その再現した姿勢に愛を感じたからでさ。比べちゃうのは申し訳ありませんが、この映画に関しては「とりあえずウケるから入れとこうぜ (`∀´)」ぐらいにしか見えなかった…ってのは意地悪な見方ですかね。


「電人ザボーガー」のエンドクレジットを貼っておきますね↓




って、文句ばかりですけど、良いところもなくはないんです。新しいキカイダーのデザインは実物&動いている場面を観たら悪くなかったし、アクションもところどころ頑張ってた(単調だけど)。役者さんたちも結構良くて、主演の入江甚儀さんは「超人機メタルダー」の剣流星っぽくて好きだったし、マリ役の高橋メアリージュンさんも意外と動けて素敵だったし。あと、この映画のおかげでプレミアムバンダイからフィギュアが出ることになったのと、劇場入口で実物に会えたのもうれしかったです (´∀`) ウフフ

ただ、「せっかく過去作を作り直したのにこの程度か」という失望感が本当に強くて…。なんて言うんですか、今の時代に「真・仮面ライダー/序章」を劇場公開されても困るというか。リアル寄りに作ってショボくなるくらいなら、ケレン味溢れる方向で振り切った方が良かった気がします。パンフではエグゼクティブプロデューサーのお二人が「続編の構想もありますが」なんて話してたけどさ、「その前に1本のマトモな映画を作ろうよ ('A`) ゲンナリ」としか思えませんでした。


なんとなく「ガッチャマン」の時にも使った「最強伝説黒沢」の画像を貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-ひどい精神


とは言え、思うんですよ。僕よりも頭の良い人たちが集まって作っているのに、こんな酷い作品になるのは何か理由があるんじゃないかと。下山天監督の映画は「マッスルヒート」「SHINOBI」しか観てなくて、どちらも相当つまらなくて劇場で憎悪を抱きましたが、脚本の下山健人さんに関しては、コンスタントに良い仕事をされている印象があって、決してバカじゃないと思うのです。だからね、今、僕の胸に吹き荒れるのは「なぜ?の嵐 」(例えば、ハワイではこういう作風がウケるとか?)。何はともあれ、事情はよくわからないけど、もし次に昔のヒーローがリブートされるなら、もう少しマシなモノにしてほしいなぁと星に願いを込めたのでしたーー(上手いこと言った風な顔で)。




石ノ森章太郎先生による必読の原作漫画。「2」もあります。完全版じゃありませんが、kindle版も。



サントラを貼っておきますね。



テレビ版。ハワイでは大人気なのです。



今回の映画を機に書かれた小説版。面白いんでしょうか。kindle版もあります。



アニメ版。結構評判良いですよね。



雨宮慶太監督作。たぶんこっちの方が面白いと思う。



ベタですけど、一応、貼っておきますね。



下山天監督作。公開初日に観に行って、超ゲンナリいたしました。