DIGってご存知でしょうか? Disaster(災害)、Imagination(想像)、Game(訓練)の頭文字をとった防災訓練の一つです。

 一般的な防災訓練は基本動作を確認しあうことに重点がありますが、このDIGは「状況付与型」訓練といいます。「今、震度7の地震が発生しました」、「あなたの自宅周辺の家屋が50%倒壊しました」、「助けを求める声があちこちから聞こえます」などと『状況』が次々に出され、その時々で何をすべきか、どう対応すべきかを議論しあいます。

 かれこれ8年前、災害ボランティアとしての私の活動の一環としてこの訓練を準備し、小田原市内のある自治会の方々に体験してもらったことがありました。現実味をもって考えるいい訓練になると好評でした。

 今日は私が所属する青年会議所活動の一環としてこれを実施し、私もスタッフとして現場をコーディネート。丸々半日のプログラムでしたが、訓練中も、訓練後の各班からの発表会も参加者意識の高い良い議論になったと思います。

 個々人の一瞬の判断が生死を分けることは、昨年の震災、津波から身を守る際にも証明されたことです。震災の教訓を生かすという意味において、私の活動の大きな目的の一つは全国の防災訓練の質を転換させることにあります。