☆★☆出っ歯は治る☆★☆
出っ歯は適切な治療を行えばキレイに治すことができます。治療法によっては歯の色を白くしたり、歯の形まで変えることができるのです。しかし、大人になってから自分で治そうとすると、歯が揺れてきたり、歯の根が短くなったりすることがあります。大変危険ですので歯科医師と相談の上、治療を行うようにしてください。
治療前:1.5cmほど下の歯から上の歯までの距離があり、相当な出っ歯です。
治療後:出っ歯は改善され、キレイな歯並びになっています。
☆★☆出っ歯を治す治療法☆★☆
<矯正治療をしたくない人におすすめのセラミック治療と流れ>
セラミック治療はもっとも短い時間で出っ歯を治すことができます。期間は1~3か月、メリットは矯正装置をつけないで出っ歯を治すため、治療中の見た目が気になる方にはおすすめです。また、セラミックで歯を覆うため、歯の色を白くすることもでき、その色は一生変わらないのです。デメリットは出っ歯の程度によって歯の神経を抜かなくてはいけない場合があります。出っ歯の程度が軽ければ神経を残すことができますが、出っ歯が強い方は歯の方向を変えなくてはいけないため、神経を抜いてセラミックを被せて治療を行います。
①レントゲン撮影や口の中の歯型を取り、最終的な前歯の形を確認する
出っ歯の状態や虫歯、歯周病などの状態をレントゲンで確認し、出っ歯が治る状態がどのような形になるか模型で確認します。下の歯の状態によっても出っ歯をどれくらい内側に入れられるか変わります。模型を作り、歯の大きさや形などを確認します。
②歯の神経の治療をする
歯の中には神経の管があります。セラミックで出っ歯を治す場合は今ある歯の方向を歯を削って治す必要があります。そのため、多くの場合、歯の神経を抜く必要があります。
③歯を削り仮歯にする
歯の方向を内側に変えるように全周を削ります。その後、仮歯を作り最終的な形に合わせて、調整してきます。
④歯の型を取る
削った歯の型を取りセラミックを作っていきます。粘土みたいなもので型をとる場合や近年は3Dの光で型を取る方法があります。
⑤セラミックを付ける
出来上がったセラミックを歯につけます。細かな微調整を加えながらセラミックを歯科用の接着剤で歯につけていきます。
<歯を削る量を減らしたい方におすすめの部分矯正とセラミックの治療と流れ>
部分矯正とセラミックの治療は半年程度かけて矯正を行い、セラミックを被せます。メリットは部分矯正を先に行うことによって歯を削る量を減らすことができます。30代を過ぎると歯を支えている骨が硬くなり、全体的な歯列矯正の時、歯が動きにくくなります。また、歯周病の方では、歯茎や支えている骨が下がってしまうことがあります。そこで全体的な矯正ではなく、必要な部分の矯正とセラミックを使うことによって、期間を短くし、歯や歯茎への負担も少なくします。また、セラミックで歯を覆うため、歯の色を白くすることもでき、その色は一生変わらないのです。デメリットは短期間ですが矯正装置を付ける必要があることと、歯を削ることです。
①前歯に矯正用のブラケットを付け、歯を動かす
前歯の必要な部分に矯正装置をつけて、歯の傾きやねじれを治します。ある程度の歯の傾きを部分矯正で治しておくことによって、歯の神経を取る処置を極力減らします。
②歯を削り仮歯にする
歯の全周を削り、仮歯を作って安定させます。仮歯を繋げることによって動かした歯が安定するように調整します。
③歯の型を取る
削った歯の型を取りセラミックを作っていきます。粘土みたいなもので型をとる場合や近年は3Dの光で型を取る方法があります。
④セラミックを付ける
出来上がったセラミックを歯につけます。細かな微調整を加えながらセラミックを歯科用の接着剤で歯につけていきます。
<歯を削らない矯正治療と流れ>
歯列矯正のみで出っ歯を治す方法は期間は2〜3年、10代〜20代の方には歯を削らない歯列矯正がお勧めです。歯の表面にブラケットという矯正器具をつけて前歯を内側に移動させます。矯正治療によって歯だけではなく、歯茎の位置も治ってきます。また、抜歯をするかしないかの判断は出っ歯の程度によって変わります。デメリットは矯正器具を使うことです。現在は矯正器具を内側につける裏側矯正や透明なマウスピースで行う治療もあり、目立たなく治療を行えるようになっています。
①レントゲンや歯の模型で出っ歯の状態を確認する
レントゲンや歯の模型でどれくらい前歯を内側に入れるか確認します。出っ歯の状態によって歯を抜歯して、矯正治療を行うことがあります。
②歯の表面にブラケットという矯正器具をつけ歯を動かす
多くの場合、歯の表面にブラケットという矯正器具をつけます。見た目がきになる方はマウスピース矯正や裏側矯正などがあります。
③治療終了後、ブラケットを外し、リテーナーをつける
矯正治療で出っ歯が治ったら、ブラケットを外すと戻りやすいためリテーナーという取り外しのできる装置をつけます。
☆★☆子供の出っ歯を治す方法☆★☆
【子供の矯正治療で出っ歯を治す方法】
成長期に矯正治療を行うことによって歯だけではなく、顎を拡げたり、顎を成長させたり出来ます。成長期に前後の顎の関係を少しでも改善できれば、抜歯をせずに出っ歯を治すことが出来る可能性があります。使用する矯正装置は顎を広げたり、下顎の位置を前の方に成長させる装置、マウスピース等の装置を使います。期間は1.5~2年、その後は成長や永久歯への生え変わりを待ちます。
【子供の悪い癖をやめさせて出っ歯を治す方法】
<指しゃぶりは4歳までにやめさせたほうがいい>
指しゃぶりは3歳までくらいのお子さんにとってはやっていた方がいいことです。しかし、4歳を過ぎると指しゃぶりによって、上の前歯が外側に押され出っ歯になりやすくなってしまいます。指しゃぶりを急に止めさせると、精神的に不安定になるお子さんもいるので徐々に止めさせてあげるようにしてください。
<口呼吸はやめさせたほうがいい>
口呼吸の方は舌を上に持ち上げられないために、本来舌の力で広がる上顎が狭くなってしまいます。そのため前歯が並ぶ隙間がなくなり、出っ歯になってしまいます。
<下唇を噛む癖はやめさせたほうがいい>
下唇を噛むと下の前歯は内側に倒れ、上の前歯は外側に倒れて出っ歯になります。舌や口の周りの筋肉の異常な動きは歯並びを悪くし、出っ歯の原因になります。
※大人の出っ歯を治すにはセラミックを使うと早く、綺麗に治せます。しかし、子供の場合はできるだけ矯正治療をお勧めします。また、癖で出っ歯になった歯を治せるのは小学校の低学年ぐらいまでです。大人になって無理に自分で治そうとすると前歯が脱臼したり、根が短くなってしまうこともあるので注意が必要です。