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世の中のほとんどの人らは、自分が『いつか必ず死ぬ』ちゅう事実から目を背けてる。それは、つまり、現実から目を背けているちゅうことや。逆に、今の自分みたいに、現実を見据える覚悟を持ったとき、現実を変える力を手に入れることができんねんで。

 

 

 

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今回の主人公は家族を愛する平凡な会社員。しかし突如、医者から余命3か月を宣告されてしまう。絶望に打ちひしがれる彼のもとにガネーシャが降臨!家族のために、残りわずかな期間で大金を得ようとするが、事態は思わぬ方向に展開し、衝撃のラストへーーー。シリーズ史上、最高に笑って泣ける、自己啓発エンタメ小説、第四弾!

 

 

 

 

水野敬也さんに寄る

『夢をかなえるゾウ』、

シリーズ四作目にあたるのが

こちらの作品。

 

 

 

シリーズ1から登場している

ゾウの頭に人間の体をした神様

「ガネーシャ」はもちろんのこと、

お馴染みの釈迦や、死神も登場する。

 

 

 

今回の主人公は妻と娘と暮らす、

どこにでもいそうな会社員。

ある日、医者に余命3か月を宣告され、

目の前が真っ暗になるほど絶望する。

そんなときに突然登場したのは

夢を叶える神様ガネーシャ。

 

 

 

最初は半信半疑だった主人公だが、

自分が死んだ後に妻や娘が

生活に困らないで済むように

お金を遺してやりたいと願い、

ガネーシャの出す「課題」を

残り3か月でやってみることに。

 

 

 

果たして死期が迫った主人公は、

課題をクリアしていけるのか、

そして残された人生を

悔いのないように生き、

願いを叶えることができるのか?

というもの。

 

 

 

いままでの「夢を叶えるゾウ」の

1、2、3ではまだ何者でもなく

なにも持たない主人公が

夢を描き、掴むまでの物語だった。

 

 

 

一方、今回の4の主人公は、

本当に限られた時間しか

残されていない時に

何を大切にして、何を手放すか

そのことに真剣に向き合う。

 

 

 

不気味に現れた死神が

主人公に向かって語る。

 

 

 

 そして死神は、骨の指を一本一本立てながら、人間が死に際に後悔する内容を挙げていった。

 

一、本当にやりたいことをやらなかったこと

二、健康を大切にしなかったこと

三、仕事ばかりしていたこと

四、会いたい人に会いに行かなかったこと

五、学ぶべきことを学ばなかったこと

六、人を許さなかったこと

七、人の意見に耳を貸さなかったこと

八、人に感謝の言葉を伝えられなかったこと

九、死の準備をしておかなかったこと

十、生きた証を残さなかったこと

 

 

 

 

自分の「死ぬとき」は

誰にも予測できない。

だが、一つだけ確かなのは

誰しも「必ずいつかは死ぬ」こと。

 

 

 

遅かれ早かれ、間違いなく

そのときはやってくる。

そのことを意識して生活している人は

いったいどれほどいるだろう?

 

 

 

この本ではガネーシャの課題が

主人公に一つずつ与えられる。

そのなかの一つに

「死ぬまでにやりたいことリスト」を作る

というものが出てきた。

 

 

 

 

「生きる」とは、限られた時間の中で何かを選択し続けることに他ならない。

 だから、「死ぬまでにやりたいことリスト」を作る意味は、書き出したすべての項目を実行するためではなく、自分の全ての願望を確認するためにあるのだと思う。そうすれば様々な願望の中で、自分が本当にやりたいことを選び取ることができるからだ。

 

 

 

後悔のないように生きたい、

頭ではそう思っていても、

やりたいことが空想止まりで

人はなかなか実行に移せず、

先延ばしにしてしまうもの。

 

 

 

「やりたいことリスト」を書き出すと

自分の願望が言語化されることで

優先度合いが整理されやすくなり、

客観的に見直すことができる。

 

 

 

よく「wishリスト」という

呼び方をしたりもするけれど

自分の夢を叶えるために

言葉で書き出す行為は有効だ。

 

 

 

主人公もやりたいことを書き出し、

そしてひとつひとつ実現させていくうちに

次第に自分の意識が変わっていき、

まわりにも新しい影響が生まれる。

 

 

 

「世の中には、二種類の人間がおんねん。それは、『追い詰められて弱なるやつ』と『追い詰められて強なるやつ』や」

(中略)

「追い詰められて弱なるやつは。一発逆転を狙ってまうねん。結果が出る可能性がほとんどないのに、期待だけふくらませてしまうねんな。でも現実は甘うないから、お金を失うて、さらに追い詰められることになるんや」

 今の自分の状態を言い当てられ、耳を塞ぎたくなる。

「逆に追い詰められて強なるやつはな、ちゃんと自分を責めれるやつやねん」

 

 

 

 

自分を責めれる人間は

失敗をしたときに反省し、

そこから成長できる人間だ。

もし起こってしまったことが

取り返しのつかないことであっても

結局は今できる最善を尽くすのみしかない。

 

 

 

この本の主人公のように

本当に大切なものを見失わず

自分のやりたいことを

ちゃんと叶えるためには…?

 

 

 

ぜひこの本を手に取って

ガネーシャの課題に

向き合ってみてほしい。

私も自分のやりたいことを

以前書き出してみたことはあるのだが

今一度作り直してみたいと思った。

 

 

 

 

 

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これで『夢をかなえるゾウ』の

シリーズ5作品すべて制覇だ乙女のトキメキ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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