【Mix】エキサイターを組む【小ワザ】

テーマ:
こんばんは。

中の見えない暗い大きな穴が怖い神灼爺です。








今回はProToolsでエキサイターを組む小ワザを恐れながら紹介します。



エキサイターとは音素材の高域の倍音を加え、
強調することによって音にメリハリをつけるというものです。

エンハンサーとも言いますね。

音の位相をずらすフェイズエキサイターというものもありますが、
今回は高域の倍音を強調するハーモニックエキサイターみたいなものを組みます。

エキサイターを作るではなく組むと言うように、
これはエキサイターと同様の効果を得るための小ワザです。




例えばミックスをする時に、ボーカルがオケに埋もれてしまったり、
あまり目立たずに奥に引っ込んでしまうことがありますよね。

そしてEQで高域を持ち上げてくっきりさせようとしても、子音がキツくなったり、ノイズが強調されてしまって思うようにボーカルが前に出てこないということ、ありますよね。



「もっとボーカルをカリカリさせたい!」




そんな時に使えるテクニックです。




まず音素材のトラックがあります。

$かみしゃく爺のぷろぐ(仮)






AUXトラックを1つ用意し、素材のオーディオトラックからセンドでAUXトラックに送ります。

この時センドレベルは0dBで、まずはプリフェーダーで送りましょう。

$かみしゃく爺のぷろぐ(仮)





AUXトラックのフェーダーを下げておきましょう!
結構強烈な音がするので。。。


用意したAUXトラックにEQ、その後に歪み系のプラグインを入れます。

今回はProTools8標準のEQ3(1Band)とAIR Distortionを使います。




そしてEQをハイパスモードにして、2kHz~4kHzあたり以下をバッサリ切ります。

歪みプラグインは、とりあえずデフォルトの状態でよいでしょう。

$かみしゃく爺のぷろぐ(仮)





そうしたら、オーディオトラックをミュートしてみます。

AUXトラックにはプリで送っているので、カリカリ成分が聴こえると思います。



そうです。このカリカリ成分を原音に足すのです。





センドのプリを外して、AUXトラックへの送り量がオーディオトラックのフェーダーに追従するようにしておきましょう。
そうしないと原音のフェーダーを操作したときにAUXトラックとのバランスが崩れてしまいます・・・。
センドのフェーダーは0dBのままでOkです。


あとはこうして組んだAUXトラックのフェーダーをちょいとだけ上げれば・・・。


完成図
$かみしゃく爺のぷろぐ(仮)







・・・どうでしょう。



EQで高域を持ち上げたときと何か違うけど音がくっきりしませんか?




おめでとうございます。






簡単に言いますと、音を歪ませると倍音が出るんです。

ただ歪みといってもオーバードライブとかディストーションとかいろいろあるように、
何を使って歪ませるかによって音色が変わりますので、その辺は色々やってみて下さい。(投げやり)


今回バスを組んで作ったカリカリ成分は、原音の高域を軽く歪ませたもの、つまり高域の倍音というわけです。

ボーカルの場合、声にも倍音はもちろん含まれていますが、バンドに埋もれてしまう場合はさらに倍音を強調してあげたりするとこうクッキリするわけでした。

※今回作ったカリカリ成分は、ほんのちょっと加えるだけで十分効果があります。


※あまり使いすぎると音が痩せてスカスカでキツい音になりますのでご注意下さい。



この小ワザ、私もボーカルによく使ったりします。
何といっても、ProTools標準のプラグインを応用することで、タダで使えるのはよいですよね。
正直便利過ぎてあまり教えたくないテクニックの一つです。

ただバスを組んだりするのが面倒ですが。。。

EQでどこからハイパスをするか、
歪ませ具合で効果のかかり具合を調節できます。


ProTools以外のDAWソフトでも使えるテクニックですね。

ぜひお試しあれ。



それではまた。。。