魅力加算の誘惑 | トラウマから自由にするRCメソッド (株)RCM社長 高橋万紀子のブログ

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心の整理と心の外科手術専門のカウンセラー
養成もしています。

女性が仕事をするのは
男性が仕事をするより大変です。

有形無形の男尊女卑の中で
男性以上の成果を出して
初めて対等になれるからです。

100m走と言いながら
女性は10m後ろにスタートラインがあり
それで男性を追い越して初めて
「まあまあやるな。認めてやるよ」
という状態。

題に出した魅力加算とは
魅力的な女性が
その魅力ゆえに優遇してもらえる状態を
そう呼んでおります。

でも
優遇 ≠ 喜ばしいこと
です。

優遇される代わりに
セクハラされたり
男女の関係を求められることがあります。
断れば、
優遇されないより悪い待遇になります。

魅力的な女性は
仕事を評価されず
魅力的だからという理由で評価されるのです。

実は私が承るカウンセリングで
こういうご相談は少なくないのですよ。

何度もこんな扱いをされるうちに
ご本人も自分の能力を
過小評価するようになっていきます。
女性としての魅力を除けば
私の仕事など評価されるシロモノでないと。

そうなると
自分の仕事に自信が持てなくなってきて
自ら魅力加算をするようになっていきます。
これは
無意識の場合も意識している場合もあります。

頭では
ちゃんと仕事を評価してほしい
と思いながら
好意を引っ張る仕草が出てしまったり。

これは、単純にキレイに見せておいた方が
話しを聞いてもらえるというのとは
ちょっと違います。

私もプレゼンのとき
初めて企業様に伺うときなどは
そりゃあキラキラさせていきますわ。
相手の興味を引くのは基本です。
それとはちょっと違うのです。

私自身、分不相応な(と思われる)業界に
入っていこうとするとき
魅力加算したくなります。
キラキラさせるのと心理が違います。
自分の武器だけでは
通用しないのではないか
と思ってしまうとき、誘惑があります。
ということは
新しい挑戦をするときいつも誘惑があります。

女として手に入れたい
と思わせれば
無下にされることはないからです。

この人の能力をこちらにつけたい
と思わせるのと違います。

基本的にしっかり自己肯定ができていて
自分の技術に自信がある私でさえ
こういう誘惑があります。

まだ自己肯定できていないけれど
がんばって仕事をしている女性が
罠に陥るのはむしろ当たり前ですよ。

でも、引き換えに
いつもイヤな目に遭ってしまいますよね。
そして結局
仕事もうまくいかないという結果になりがち。

ちゃんと
自分の実力を評価する必要があります。
絶対評価と相対評価で
バランス良く見ましょうね。
そのためには
存在価値の肯定が必須条件です。

女性としての魅力は良いけれど
性的な思わせぶりとは区別しましょう。

勇気が要りますよね。
だって
不利な世界で
不利なまま勝負するってことだもの。

でもね。
不利な世界でも
不利に扱われないことがあり得ます。
女性が不利だと
潜在意識に思い込みがあるかどうかで
周りの扱いも違ってきますよ。

女性だからという理由で
見方を変えない男性もいます。
私は、ちゃんとそういう方と出会っています。

男性も、正しく女性を味方につければ
仕事上有利なんですよ。

バリバリ仕事をして
自分の地位を固めていく必要がある
そんな女性も応援します。