太郎「あのなぁ、どーも、最近、俺は、身体が、悪いんでなぁ、これまでも、まぁ、無理したんでなぁ。」
染谷「親父さんは、お元気ですよ。」
太郎「もしもの時、俺を、親とするならば、頼めるか?」
染谷「何ですか?」
太郎「俺に、子どもが、もしも、産まれたら、俺は、本当に、お太鼓に、子どもを育てたかったんだよ。」
染谷「義太夫?の、太夫?ですか?歌舞伎界?の?」
太郎「ああ、嘘から出た誠に、俺も、考えたんでね♪お前に、言うよ。」
染谷「長生き?しておいて、下さい。」
太郎「うん、頼むよ♪」
染谷「楓に、お母さんには、まだ、言いたくないですけど、女郎の、子どもを?女郎には、させないんですね?」
太郎「初節句だけど、俺も、楽しんで、良いんだよな?」
染谷「はい、もちろんです。お父さん。」
太郎「お父さん、へへ、親父で、良いんだよ。」
楓「お父さん、喜ぶね♪」
劇作 園章