―会議室―
もう何分過ぎたんだろうか…。手首を拘束され、優李日がつれてかれ、何にも出来ない自分に失望していた。
時雨「優李日……。」
俺の言葉からついでた言葉…。君を守れない弱い自分。弱く情けなくそれがとてつもなく悔しい。
今宵「私達…本当に守護者で良かったんでしょうか……??」
拓也「何だよいきなり…。」
今宵「だって、私達、優李日ちゃんがいないと何にも出来ないじゃあないですか…。」
礼羅「それもそうね……。でも、今弱音を吐いてる場合じゃあないじゃない。」
今宵「はい……。」
時雨「今は優李日を信じるしかねぇだろ…。」
そしてまた長い沈黙。だれ一人として喋ろうとしなかった。
時雨(優李日…無事でいてくれよ……。)
―教室―
リュウ「とりあえず。この男の服を借りよっか。」
そう言ったリュウは私を拷問しようとしていた男の服を手慣れた様子で脱がしていった。
優李日「リュウ……貴方、こういうの初めてじゃあないわね……??(汗」
リュウ「ん…??秘密♪」
リュウはそう言いながら、脱がせた男の手首を拘束し、自分は服を着始めた。私はリュウの着替えを見ないようにリュウとは反対方向を向いた。
リュウ「さて、会議室まで、どうやって行こうか??」
優李日「私の手首にもう一回ロープまいてくれる??」
リュウ「え!?僕はそういう趣味……。」
優李日「違うわよ。貴方が私をつれて歩くのに私が自由に手をフラフラしてたらおかしいでしょ??自分でほどけるようにして。」
リュウ「あぁ。そういうことか。」
リュウは私の手首にゆるくロープを結び始めた。
リュウ「ここを引っ張ればほどけるから。」
優李日「ありがと。さぁてと…。会議室に行きますか……。」
私達は教室を出た。そして、あたりを見ながら会議室を目指した。
―校長室―
アヘン「さて、そろそろ、交渉にのる頃か…。(ニヤ」
そんなことを思っていた時にドアが勢いよく開いた。
男「神月優李日が逃亡しました!!」
アヘン「なんだと…。探せ!!」
男は一礼した後急いで部屋を出て行った。
―廊下―
優李日「それで……。これはどういうことかしら……??リュウ…!?」
リュウ「どうって??何が??」
優李日「何がじゃあないわよ…。どうして、こんなに敵が多いいのよ!?(怒」
私達は廊下の隅にいた。廊下には何があったのか、敵の兵士達がたくさんいた。かろうじて、私達のいるところは敵から見られないようになっていた。
リュウ「そりゃ、あの部屋から君が消えたんだから、探しにもくるでしょう。」
優李日「だからってこんな数……(汗」
リュウ「まぁ、予想してたけどね。」
リュウは私の手を引いて敵陣の中に入っていった。
優李日「ちょっ!!??」
優李日(こんな中に入って行ったら袋の鼠じゃあない!!何考えてんのよ!?)
そして、案の定、私達は敵の兵士達に一斉に見られた。
優李日「……(汗」
リュウ「逃亡者を発見しました!!これから、ボスの所に連れていきます!!」
優李日「……は……??」
男「そうか、ご苦労だったな。後は頼んだぞ。」
リュウ「はい!!後、水の守護者も連れてくるように言われているので、そちらを通してもらってよろしいですか??」
男「あぁ。いいぞ。」
男達は道をあけ、私達をとうらせた。少し歩き、男達の敵陣を少し離れた頃、リュウは私にむかってウィンクした。
優李日「貴方……本当にこういうこと、初めてじゃあないでしょ……?(汗」
リュウ「秘密♪」
私は長いため息をつきながら、会議室へと向かって行った。
―会議室―
長い沈黙は続けられていた。
礼羅「誰かくる……。」
その一言に一斉に息を飲んだ。
ドアの向こうで何かのやりとりをする声が聞こえた。
??「あれ??開かない…。」
??「まさか鍵間違えたんじゃあないでしょうね…??(汗」
??「あ、こっちの鍵だ。」
??「貴方って人は…(汗」
するとガチャリと鍵が開く音がした一秒後、ドアが開いた。
時雨「!!??」
優李日「皆。元気にしてた??(笑」
私は皆の陰気臭い顔みて、少し笑った。
優李日「助けに来たのになに泣きそうな顔してんのよ…。たく(笑」
私は笑いながら、皆の拘束を外した。
時雨「なんで…ここに…。」
拓也「いや、その前に…誰だ??あいつ……??」
私は一通り、皆の拘束を外した後に話した。
優李日「覚えてない??私が終業式のときに私がぶつかりかけた人。関崎リュウ。」
リュウ「僕も神月家の信者なんだよ。だから、君たちの味方。安心して。」
今宵「なんでまた……そんな人がここに…??」
リュウは内側から鍵を掛けなおしてから話しはじめた。
リュウ「最近悪霊の事件が多くてね…。今日はたまたま気付いただけだけど、ここ最近にきて、悪霊の事件が多発してる。それも光の霊力者の君が来てからなんだよ。優李日ちゃん。」
礼羅「つまり、悪霊の事件は全部、優李日のせいって言いたいの…??」
礼羅は軽くリュウを睨みながら言った。
リュウ「さっきも言ったでしょ。僕は神月家の味方だ。だからこそ、君たちを守らなきゃならない。この世界において、君たちは希望の光。神月家を恨んでいる人達も多いからね。」
優李日「助けてもらうのだったら、なんでもかまわないわ。で、これからどうするのよ??まさか、また無計画なわけないでしょうね??」
リュウ「別にさっきも無計画ではなかったって。んじゃいっちょ派手にいきますか♪」
リュウは満面の笑みで笑った。私達はリュウの満面の笑みを見ても不安でしかたなかった……。
第29話‐思いと想い‐
End
