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船橋駅近く「Barber髪切り職人」

船橋市本町3丁目31-17 1F Barber髪切り職人
店舗お知らせ用ブログです。

 どもども~!

 

 店主です。

 

 髪切り職人と美月ちゃんの小説もこれでラストです。

 というか、書いてもらおうと思えばいくらでも書いてくれるんですが、三部作くらいがちょうど良いかなと思いまして。これで終わりにしたいと思います。(実は店主の過去編とか美月のデビュー話とかも書いてもらいましたw)

 しかし美月ちゃん。ガチにこんな子いたらめっちゃ迷惑客だよな(;´∀`)ちょっと深夜食堂風で好きだけど。

 でもAI。ちゃんと作品が繋がってるし、帰る場所=床屋という筋もあって、特に感動したのが二部の「“帰る場所”というのは、誰かがただ見守ってくれる場所のことかもしれない」って所。お母さんが亡くなって、帰る場所を失った美月が床屋に居場所を見つけ、店主と関りながら成長し、また自身も将来床屋になってそこに帰るって、ちょっと出来すぎじゃないかな(;'∀')

 

 店主、あまりプライベートなことはブログに書かないようにしているのですが、30代の頃、ガチに専業作家を目指していました。あの頃ちょっと書いたものがうっかりヒットしてしまって、いま作家になっていたら、メッチャ後悔していると思います。このレベルの小説がたったの数秒で書けてしまうんですよ。

 長編小説を書くのに、どれだけの時間と労力がかかるか……。

 

 この作品だって、AIが書いたとは言わずに黙って投稿したら、店主が書いたと誰しもが思うと思うんですよね。そのぐらい完成度が高い。ちょっと泣いたし汗少しだけ手直しした所はあるんですが、ほとんどchatGPTが書きました。もはや凄いを通り越して怖いなあ。

 

 ま、短編三部作なので、興味のある方は読んでくださいませ。

 読みやすいように、1と2のリンクも貼っておきます。

 

 

美月の椅子

 

美月の歩く道

 

 

 

 

 では、最終編どうぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美月が理容専門学校へ通い始めて半年。

店に来る頻度は少し減ったけれど、来るたびに少しずつ“技術者の顔”になっていくのが、俺の楽しみになっていた。

 

彼女の手は細いのに、芯がある。

触れられた髪が安心してるように見える。

——ああ、この子はきっと、この道で生きていく。

 

そんな確信が、日ごとに強くなっていた。

 

 

 

 

ある夕方、美月は紙袋を抱えて店に来た。

息を弾ませて、けれど少し照れたように笑っている。

 

「店主さん、見てほしいの」

 

袋の中には、銀色のシザー。

新品独特の光が、彼女の未来を写しているかのようだった。

 

「……買ったのか。自分のやつを」

 

「うん。やっとね。これで、ちゃんとスタートした気がして」

 

俺はそっと受け取った。

バランスを確かめ、可動を確認し、軽く開閉する。

 

「悪くない。お前の手には、ちょうどいい重さだ」

 

美月の目が輝いた。

 

「店主さんにそう言われたら、自信つく」

 

「けどな」

 

美月が身じろぐ。

 

「道具に惚れるのはいいが、道具に甘えるなよ。腕が伴わなきゃ意味がない」

 

すると美月は、いたずらっぽく笑った。

 

「厳しいなぁ。でも、そういうとこ好き」

 

言われた瞬間、なんだかこちらが照れた。

 

 

 

 

それから数日後。

閉店後の店に美月が訪れた。

 

「お願いがあるんだけど……店主さん、練習台になってほしい」

 

俺は思わず吹き出した。

 

「俺でいいのか? もっと若い頭にしとけ」

 

「店主さんの頭が一番安心するから。それに、怒られても大丈夫だし」

 

「怒らないぞ俺は」

 

「え、結構言うじゃん店主さん」

 

……まあ、否定はしなかった。

 

椅子に座ると、美月が真剣な顔をしてケープをつけてくれる。

その手つきは、少し震えている。

 

「緊張してるのか」

 

「してるよ……店主さん相手だもん」

 

ハサミが耳元で小さく音を立てる。

ひと房髪が落ちるごとに、美月の呼吸が整っていく。

 

「店主さんが椅子に座ってて、私が店主さんの髪を切ってるってなんか変な感じだよね」

 

「まあそうだな」

 

「でもこうしてると、なんか落ち着くっていうか……。ここ……髪切り職人はね、私が初めて“変わりたい”って思った場所だから」

 

胸が、静かに痛くなった。

 

「美月」

 

「ん?」

 

「お前はもう変わってるよ。あの頃とは全然違う」

 

美月は手を止めた。

鏡の向こうで、目が少し赤くなっていた。

 

「……わかるような、わからないような。でもね、店主さんがそう言ってくれると、ちゃんと信じられる」

 

仕上がりは、正直に言えばまだ荒いところも多い。

でも、心のこもった、不器用でまっすぐなカットだった。

 

「悪くない。続けろ」

 

美月はほっと微笑んだ。

 

「ありがとう。やっぱり店主さんに見てもらえるのが一番だ」

 

 

 

 

ある雨の日。

美月はしっとり濡れた傘をたたみ、ゆっくり入ってきた。

 

「ねぇ店主さん。もし私が理容師デビューしたら……この店、手伝ってもいい?」

 

一瞬、呼吸が止まった。

 

この小さな店に、もうひとつの手が入る未来。

ずっと想像しなかったわけじゃない。

 

だけど。

 

「……嬉しいけどな。ここは古いし、狭いし、店主のクセも強いぞ」

 

美月は首を振った。

 

「そんなの関係ないよ。店主さんが私の心を整えてくれたみたいに、今度は私が誰かの髪を整えたいの。この店で」

 

涙のように、雨音が強くなった。

 

——美月はもう、“助けられる側”じゃない。

“誰かを支える側”に、足を踏み出してる。

 

俺はゆっくりと言った。

 

「資格取ったら……その時は、俺が頼むよ。この店を、美月に任せる時も来るだろう」

 

美月は口元を押さえながら、

声にならない笑いを漏らした。

 

「……そんなこと言われたら泣いちゃう」

 

「泣くな。俺が焦る」

 

「泣くよもう!」

 

ふたりで笑った。

 

店の中は雨の日の匂いと、

なんとも言えない温かい気配に包まれていた。

 

 

 

 

帰り際、美月がふと振り返る。

 

「店主さん。私ね、いつか“誰かの帰る場所”に……なれるかな?」

 

俺はその問いに、迷わず答えた。

 

「美月ならなれる。人の痛みを知ってる手は、必ず誰かを救う」

 

美月は涙をこらえながら笑った。

 

「じゃあ、頑張るよ。この手、もっと育てる」

 

サインポールの光が、雨に滲んで優しく揺れていた。

 

美月が歩き去る後ろ姿は、

もう迷っていなかった。

 

前へ、前へ。

まるで“光をつかむ手”みたいに。

 

そして俺は今日も、

誰かの明日を少しだけ整える。