前回の問題。

 

巷で紹介されている

ブーメラン紙飛行機が

戻って来る理由。

 

判りましたでしょうか。

巷のブーメラン紙飛行機なるもの

巷のブーメラン紙飛行機なるもの・裏面

 

結論から言えば

答えは

 

投げ方が真っ直ぐでないから。

 

そしてもう一つが

 

作り方が下手くそだから。

 

これが答えになります。

 

先ず投げ方の問題。

 

飛距離の競技に参加している方は

御存知と思いますが

紙飛行機を正体(真っ直ぐ)の状態で投げる事は

存外難しく

握り方(摘まみ方)ひとつ、投げ方ひとつで

すぐに機体が斜めに傾いでしまい

真っ直ぐに飛ばす事は

意外と困難です。

 

ですから大抵の場合は

力を入れると

傾けて投げている事が多い。

 

これが一つです。

 

そしてこの紙飛行機は

紙飛行機を作るのが上手いか

綺麗に折って作る人ほど

ブーメランにはなりません。

 

綺麗に飛ぶ紙飛行機になります。

 

紙飛行機が

Uターンして戻って来るには

原則として

上向きの揚力を持っている事が

必要になります。

 

飛行機と言うのは

方向舵によって旋回しようとすると

もの凄い遠回りになりますので

基本は機体を傾け昇降舵を上げて

方向を変えていく手法を取ります。

 

この紙飛行機も

同じなんです。

 

作り方が下手で

投げ方が真っ直ぐで無いから

機体を傾け上昇する飛行をする

紙飛行機になってしまう。

 

偏った飛行をします。

 

ですから旋回方向は

案外一方向になる事が多い。

 

でもブーメランの手法と言うのは

飛ばし方ですので

本来は

右にも左にも旋回させる事が

可能です。

 

だから

投げ方が傾いでいて

作り方が下手で

機体の造りが

歪で偏っているから

ブーメランになっているって

断言出来るんです。

 

その元凶は

折り重ねのアンバランスさ

なのですが

天地逆で作った紙飛行機と

比べると

その差は歴然です。

天地逆折り版の、ブーメラン紙飛行機なるもの

 

折り重ねを上にすると

その欠点は

そこそこ解消され

スピード感溢れる飛行を

してくれます。

 

比べて見ると

思いの外差異が有るので

少々驚きました。

 

では、どの部分がどうだから

ブーメランになるのでしょうか。

 

判りますか?

 

上記の紙飛行機が

上向きの揚力を持つ部位は

二か所有るのですが

その数字を基に

該当部分を見つけてみて下さい。

 

自分は

安直に答えだけを知りたがる

チート思考がダイキライですので

今回は

回答編は保留にしておきます(笑)。

 

自分の長年の研究テーマにも

関係していますので

現在執筆中の

『私家版・折り紙飛行機設計の奥義(仮)』で

その件については

触れて行きたいと思っています。

 

奥義の公開前に

自分が行き倒れなければ

良いのですが・・・。

 

少しだけ体調が

落ちて来ていますので。