阿修羅は少年。
自由と孤独を愛する世間知らずの異端児。
誰もが出来ない自由。
別名、不自由。
戦い続けて孤独の淵に立ち、ふと呟く。
「 どうして僕には味方がいないのだろう 」
敢えて敵を作る生き方。
羨ましいだろうと煽り立てる。
妙な独りよがり。
馴染めないのは罪じゃない。
そこにつけ込む言葉の罠。
もっと冷静に考えて。
いつまでも少年じゃない。
少しずつ大人にならないと。
他人(ひと)を嫌い。
あ、そうだ。それは自分を嫌いなんだ。
綺麗ではない自分。
人と絡めない自分。
いいじゃない。それで。
何が悪いの!もっと自分に正直じゃないと。
堂々と他人と折り合っていく自分でないと。
悪意の剣を切るのなら人に悪意を向けないこと。
戦争も論争も永遠に終わらない。
どんな生き方をしてもいい。
地位も名誉もいらない。
ならば人間阿修羅ではなく、仏神阿修羅にならないと。
可愛い阿修羅。
眉に皺を寄せた阿修羅。
戦いを止めようと悩む阿修羅。
優雅な仏神。
魅せる。神として。
当然の如く。
人間は人間らしく。
悩んで乗り越えて大人になる。
心の大人になって。
仏神阿修羅が顰めっ面をする世でなくなるよう。
ルールを守る自由でいよう。
感謝。