( 画像 お借りしました )

 

身延山 久遠寺

 

龍言。

ある人のリーディングから。

「 龍と共に流す涙が鱗のよう 」

 

この龍は、人の顔をしている。

ちょっといたずら好きで、

「 来るなら来い。背中に乗せてやる。しっかりつかまれ 」

「 … … 待っておるゾ 」 と言ったそうな。

そして、目から鱗が。

 

大きな目。

開眼を促す大きな目。

 

光ったとか、光らないとか。

珠を持たない龍は、柔らかな爪を差し出して、視えない眼を施す。

「 もう一度 」 龍は、そう言った。

「 もう一度のタイミングで、物事は成される。

 視えない領域を侵すには、どれほどの絶妙なタイミングが必要なことか。 

 それを、あなたは今だ、知らないだろう。

 物事の天才というのは、推し量って、相当苦しんで、そこから抜けたものでしかわからない。

 なんだかんだと言いながら、言い訳三昧の人間には、わかろうはずがない。

 < 視た者にしかわからない >

 < 視たい者にしか通じない > 

 そんな言葉がある。

 ほっておきなさい。世間の定義など。

 そんなものは、とうに崩れている。付き合うだけ、時間の無駄 」

 

龍は、私をじっと視る。

「 あんたの眼は、節穴じゃないだろう。よく視てごらん。真実を。

 こんなことの為に時間をかけているのかとそう思ったら、

 そこから一旦、離れることだ。

 無駄に時間を過ごすというのは、そういうこと。

 ほら。視えてきただろう。次の行く先が。

 金の鱗が。これが、答え 」

 

 「 巻き込まれることに、巻き込まれない。

  ほどほどにすることに、ほどほどを使わない。  

  呆れるほどに愚かな人間が、ダメを使って、もう一度を語る。

  あんたを使って、施しを図る 」

「 きっとは、明日。絶対は、過去。ダメ出しは、現在。

 運よく、金の鱗を掴めば、その先は新眼の開業。

 もう、誰も、あなたを止める人はいないよ 」

 

「 もう一度を待ってごらん。今は、頑固冷徹な眼で、辺りを見てごらん。

 面白いことが起こるよ。とてつもない面白いことが。きっとね 」

 

龍。

ふと、目覚めて、喚起を促す。

「 これだけの努力は、もうすべきじゃない。

 これほどの努力は、していかほどか。

 どんどん、舞い起こる砂埃。視えないはずが見えるんだよ。はっきりと。

 目を凝らしてごらん。明日は、もうそこ。

 ほっておきなさい。戯れを語るものなど。

 ≪ そこに未来は、いっさいないから ≫ 」

 

感謝を込めて。