父との会話は。 | 認知症の二人を見送って

認知症の二人を見送って

認知症の父母が亡くなり、いろいろなことがありました。順序だてではありませんが、どんなことがあったか、認知症というものがどんなものかということを知っていただければと書いていきます。

 

ふたりともコロナ禍の中で亡くなりました。

だから、面会時間も少なく、最後の時も一緒に過ごせませんでした。

父と最後に会ったのは眼鏡が壊れたとき、それも夜中に眼鏡を足でつぶしたか、落としたのか?

誰もわからなかったんです。

朝、起きたら、眼鏡が壊れていたようです。

私たちが眼鏡をもって会いに行ったら、片方のレンズがないそれも眼鏡のフレームが曲がっている眼鏡をかけていました。

そのフレームも職員さんが少し手直ししてくれたんでしょう。

度なし眼鏡をかけている父。

でも、眼鏡がないと怒り出すのでみんな何も言わずにいてくれました。

父は、ガラスの入っていない眼鏡を行ったときかけていました。

ガラスが入っていなくても眼鏡さえかけてれば安心していた父でした。

度がない眼鏡をかけていても気にしていない父。

なんだか、不思議な光景。

その眼鏡を自宅から持ってきたものにかけかえ、父と話をして帰ってきました。

その時、みんなが心配していたのは、父が家から持ってきた眼鏡をかけてくれるかどうかということだったんです。

何しろ、壊れていても平気な父。古くてもなんでもとっておいてそれを使いたがる父だったんです。

特養に入っている間に、お財布がボロボロに、腕時計も壊れてしまったりと。それは、似たような新しいものを買って交換。

父がいない間にそっと交換してきました。一度、お財布を交換しようとして失敗しているので。

眼鏡の場合は、そうもいかず。その時は、素直にかけてくれたのでよかったです。

コロナ禍ということで会う機会も少なかったんですが、それが父との最後の面会会話になりました。

 

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