皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

このところ大雨が続いており西日本を中心に被害が出ている所もあるようです。梅雨でも台風でも無いお盆のこの時期に大雨被害というのはあまり記憶にありません。これ以上被害が広がらない事を祈るばかりです。関東は雨は酷くはないものの断続的に降り続いており、完全に自宅謹慎モードとなっています。

 

昨夜はNゲージキハ58系急行「のりくら」編成のおさらい及び再整備ポイントの確認を行いました。今日はこれの続きで加工を進めたいと思います。

 

↑セットの4両に、付属編成として3両と、キロの予備車1両の合計8両を用意しています。

 

↑「のりくら」用に確保した車両は全車Tomix製でしたので、KATO製のジャンパパーツ取付を行うこととします。

 

↑まずは床下をバラします。ここで気づいたのですが、右から2両目の付属編成用に確保していたキハ28 2300は、由布セットのスリットタイフォンの車でした。名古屋・美濃太田ではタイフォン改造するケースは稀なので、他のストック車両と交換しておきました。

 

↑ジャンパパーツ取付用の穴あけ完了です。右から2両目の付属編成用キハ28は、前写真の通りスリットタイフォンだったのでシャッター付きの車と交換しておきました。ただし古いロットの車でしたので種別幕がステッカー式になってしまいましたが中間に入るキハ28なのでそのままとしました。

 

今回用意した6両のうち、3両は幌付きの向きでKE53ジャンパケーブル有り、残り3両は幌無しでKE53ジャンパケーブル無しの仕様とするのですが、名古屋地区のキハ58系はKE53ジャンパ栓納めの位置が外側に寄っています。

 

↑模型のモデルともなっている米子(後藤担当)のキハ58系は、KE53栓納めがタイフォンに寄っています。

 

↑名古屋地区のキハ58系は、向かって左側の栓納めは幌枠に寄っています。

 

模型のキハ58系は山陰に近い形状になっていますので、今回ジャンパ栓納めやケーブルを取り付ける際に移設してしまいます。

 

↑先ほどはジャンパパーツの取付部に穴を開けましたが加工の際にボディの地色が出てしまっていますので、赤11号で色挿ししました。

 

なおキハ28 2493は新潟時代の冷房化されており、KE53ジャンパ栓納めはタイフォンに寄っており、更に冷房電源用KE8ジャンパ栓納めは低い位置のままとなっていましたので、これも再現します。

 

↑前回急行「青島」編成を整備した際に多めに塗っておきましたので、今回はこれを取り付けるだけです。

 

↑カプラーとの干渉をチェックしながらジャンパケーブルを取り付けますので、一旦床下を組み立てて作業しました。ジャンパパーツを取り付けると一気にカッコよくなります。

 

さて、ジャンパパーツの取付が完了しましたので続いて床下の小加工を続けます。

 

↑付属編成のキハ58とキハ28は製品のままで助手席側床下の発電動機箱が付いたままですのでこれを切除し、ステップを黒く塗る事とします。

 

↑この発電動機箱を切除します。ついでに乗務員ドアステップを黒く塗装します。

 

↑切除完了です。なお発電動機箱は後にKATO車に取付けたり、励磁器箱として代用したりと用途がありますので、捨てずに保管しておきます。

 

続いてキハ28 2493の床下加工を行います。

 

↑キハ28の平窓最終ロット(486~494)の冷房車というマニアックな車両を新規製品化してくれましたが、床下の機関予熱器までは新規になっていません。

 

従って製品の旧型のWH101A機関予熱器をWH250へ換装します。

 

↑奥がキハ28 2493の床板で、手前がジャンクパーツとしてストックしていたキハ28 3000/キロ28 2300・2500の床板です。この床板からWH250機関予熱器を切り取り、キハ28 2493に移植します。

 

↑キハ28 2493の機関予熱器は切除しました。ここへキハ28/キロ28モデルチェンジ車の床板から切り出した機関予熱器を接着します。

 

↑これで無事にキハ28 2493の機関予熱器がWH250になりました。

 

↑付属編成のキハ28・キハ58とも乗務員ドアステップの黒色化も実施しており床下がすっきりしました。

 

続いてキロ28の床下の水タンクを加工します。

 

↑手前が「のりくら」セットのキロ28 2309、奥が単品のキロ28 2300です。双方とも製品化の際に晩年急行「丹後」で残っていた車をイメージしたためか、床下の水タンクが新型のFRP製タンクになっています。しかしJR西日本で晩年まで使用された車や国鉄時代より水タンク交換スピードの速かった四国以外は、キロ28に付いては原形タンクのままの車が多かったです。

 

↑この水タンクを交換します。

 

↑交換には、以前キハ27のタンク交換した際と同じく、キサシ180の床板を使います。何故なら1両から3つも水タンクを流用出来てお得だからです。

 

↑キサシ180の床下をあっさり切ってしまいました。

 

↑3つ繋がっていたものをバラバラにしました。

 

↑バリ等を除去し綺麗に整形しました。

 

↑さて、元の水タンクを切除してキサロ180から流用した古いタイプの水タンクへ交換します。

 

↑製品の水タンクを切除しました。切除したものは別の機会に流用できますので捨てずに保管しておきます。

 

↑切除した穴を一応プラ板で塞いておきます。隙間が出来てしまいましたが、どうせ水タンクを載せると隠れてしまいますので気にしませんでした。

 

↑キサロ180から流用の水タンクを接着します。水タンクは3連タンクを切り分けた際の跡が残っていますが、こちら側は台車に隠れて見えませんので処理は程々で済ませました。完璧を求める方は綺麗にヤスリ掛けし塗装されると良いでしょう。

 

↑このとおり台車を付けてしまうと見えなくなります。

 

続いて、4VK装備車へ励磁器箱取り付けを行います。

 

↑キハ28では、便所側デッキ床下に励磁器箱があります。

 

↑見づらいですがこれが励磁器箱です。なお便所に汚物処理装置が取り付けられた車はこの励磁器箱と干渉しますので、3位側ではなく反対の4位側になっているのが要注意です。JR東海ではごく一部(キハ58 3001と5101)を除き汚物処理装置取付車は居ませんでしたので、写真の3位側に取り付けます。

 

続いてキロ28です。

 

↑新製冷房車のキロ28 2309(奥)は1位側機関予熱器の前に新製時より励磁器箱が付いています。また、新製後4DQ-11Pを4VKに換装したキロ28 2303も同じ位置に付いていました。

 

↑励磁器箱は、ウチの標準工法としてこの発電動機箱パーツを半分に割って再現する事としました。

 

↑このように半分に割って使います。実際は縦寸法がもうちょっと長いのですが、このパーツ無尽蔵にある訳では無いので節約のため半分で使っています。もしパーツに余裕のある場合はもうちょっと大きめに切った方が良いかもしれません。

 

切ったものの裏に「のりしろ」としてプラ板を重ねたのち、所定の位置へ接着しました。

 

↑このように貼り付けました。こんなの普通気にしないか…。

 

↑JR西日本へ継承されたキロ28 2307も同じ位置にあります。

 

さて、これで整備作業完了です。

 

↑ジャンパパーツ取付でぐっとカッコよくなりました。

 

↑ジャンパパーツ取付に合わせ、左から3両目のキハ28 2493はKE8ジャンパ栓納めを低くしたり、キハ65をはじめとする車は向かって左側のKE53ジャンパ栓納めの位置を幌寄りに移設したりと加工を施して名古屋っぽくしています。

 

ジャンパの取付は本当に効果絶大です。Tomix車の場合、モールドされている栓納めを削ってからの作業なのでかなり手間ですが…。

 

↑今回のキハ58系はKE53ジャンパ栓を幌寄りに移設していますので、ちゃんとTNカプラーが首を振るかをチェックしなければなりません。首振りを考慮してジャンパケーブルは若干下向きにしてカプラーと干渉しにくくしています。ちゃんと首振りするようです。

 

↑全車チェックします。今回の車は問題なく施工出来ました。これが首振りに問題あると、走らせた際にカーブと直線の繋ぎの部分で脱線しやすくなってしまいます。

 

では各車整備のおさらいをしてみます。

 

1号車 キハ65 503

ドアステップの黒色化と、ジャンパパーツの取付がメインです。名古屋地区では国鉄末期より幌が灰色でしたので、製品の幌をそのまま使用しています。

 

2号車 キロ28 2309

↑床下水タンクを古いFRPタンクに換装しています。また前位側(写真で右側)の機関予熱器横に励磁器箱取り付けを行っています。

 

↑機関予熱器横の励磁器箱がアクセントです。(誰も気づかないか…)

 

2号車(予備) キロ28 2303

↑こちらのキロも同じく床下の水タンクを旧型のFRPタンクに換装しています。

 

↑同じく励磁器箱取り付けを行っています。

 

3号車 キハ28 2493

↑ジャンパパーツの取付を行っています。この車は冷房電源用KE8ジャンパ栓納めの位置が低い車です。

 

↑助手席側床下の発電動機箱は除去し、ドアステップは黒く塗っています。また機関予熱器をモデルチェンジ車と同じWH250に換装しています。

 

↑後位側では、便所部デッキ下に励磁器箱取り付けを行っています。

 

4号車 キハ58 796

↑ジャンパパーツの取付を行い、乗務員ドアステップを黒色化しています。

 

↑その他助手席側床下の発電動機箱を除去しています。

 

5号車 キハ58 786

↑同じくジャンパパーツの取付と、乗務員ドアステップの黒色化を実施しています。

 

↑同じく助手席側床下の発電動機箱を除去しています。

 

6号車 キハ28 2367

↑同じくジャンパパーツの取付と、乗務員ドアステップの黒色化を実施しています。

 

↑反対側は、見づらいですが助手席側床下の発電動機箱を除去し、後位便所側デッキ床下に励磁器箱を取り付けています。

 

7号車 キハ58 1107

↑同じくジャンパパーツの取付と、乗務員ドアステップの黒色化を実施しています。

 

↑モデルチェンジ車はあまり加工がありません。

 

 

さて、8両いますので予備車のキロも使って4連2本に組成してみました。

↑ヘッドマークが無いので「のりくら」かどうかは良く分かりませんが、左の編成はキロ28が特徴ですよね。くどいようですがTomix車へのジャンパパーツ取付は非常に効果絶大です。今までは10連以上の急行編成の整備が多かったですが、こういう4連もお手頃で良いですね。

 

ということで昨年導入のキハ58系「のりくら」も現行水準での整備が完了しました。ジャンパパーツ取付けがデフォルトになってしまったので、やはりウチにいる全車取り付けないといけなくなってしまいましたね…。次はどの編成にしようかな。

 

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!