天文部のくせに
日食のこと全然書いてないなんて
柴田さんくらいですよね

ええ,よくわかってるんです

去年の夏には日食メガネを用意したものの
みなさん早めに日食メガネ準備しておこうね!
って記事をうっかり書き忘れ
いつの間にかあと1ヵ月後にせまっていました

いかん,書かねば・・メモのご用意を


集合時間:5月21日(月)朝6時(雨天中止)
集合場所:自分ちの庭(ベランダも可)
観察時間:6時~9時頃 食の最大は7時半前後
   お住まいの地域の情報はこちらで調べてね
   地図の中で自分ちのあたりクリックして「計算する」を押そう!
   日食一週間前はアクセス集中するんで今の内にチェックを
服装:動きやすい軽装,歩きやすい運動靴
用意するもの:日食メガネ,おやつ300円まで 以上


あっ,これしか書くことないわ(汗


これだけじゃ申し訳ないんで
日食にこだわったインドの天文
のお話を少し書きますね


まずはさっそくインドの日食を
ご覧いただきましょう







どぞっ








$今日の星空散歩

おい柴田,画像貼り間違えてないか?
神社,仏閣じゃなくって日食見たいんだけど・・

いえいえ,ちゃんと日食ですよ
じゃ、ちょっと拡大で

今日の星空散歩

この写真は東北の英雄
伊達政宗の廟所「瑞鳳殿」です
場所は仙台市内にありますよ

政宗は2種類の家紋を使っていましたが
上が「竹雀」
下を「九曜」といいます

今日の星空散歩

こんな形してるところが九曜
政宗以外にも熊本の細川家(元首相の家系ね)
なんかでも使われています

九曜はインドが起源で
中国なら28宿とか,西洋なら12宮に相当する
インドの宇宙感をあらわしています

その配置はこう

今日の星空散歩

1.月,太陽を斜めの対極に配置
2.羅睺,計都を逆の斜めの対極に配置
3.残った◯に惑星を天の移動速度が速い順に
 (水,金,火,木,土)上から左回りに配置


  となっています

でもなんだか聞き慣れない天体が2個ありますね
右上の羅睺(らごう)と左下の計都(けいと)です

インドの天文では,太陽の通り道(黄道)と
月の通り道(白道)の交差する場所に
目には見えないけれど日食を起こす天体がある
と考えられていました

それが羅睺と計都です
上のデザインでも月,太陽と交差する位置に
置かれてるのが何か暗示してますよね

黄道と白道の交点は2箇所あって
月が黄道を南から北へ通過するのが羅睺
月が黄道を北から南へ通過するのが計都です

そして今回の日食は計都の方で起きます
つまり計都星の出現の日なんですね

どう?インドの宇宙感って日食にこだわってるでしょ


そうそう九曜はこんなところにもありますよ

$今日の星空散歩

密教の星曼荼羅といいます
外の黒い◯が28宿(中国)
その内側の緑の◯が12宮(西洋)
さらに内側の黄色の◯が9曜(インド)です
詳しくはこちらの記事をどうぞ


さっ,これで準備は万全
5月21日の計都星楽しみましょうね

見る場所によって金環日食になるところと
部分日食になるところとありますが
ほとんど全部に近いくらい隠れます
どっちでも楽しいと思いますよ音譜


最後に注意事項を再確認しましょう
くれぐれもおやつは300円までだぞ~
いや,そっちじゃなかった
くれぐれも太陽は直接見ないようにね!