幻のおさしみ

幻のおさしみ

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ももとももとおなかの隙間に

さんかっけいのお湯

にごりのないお湯

自然光だけに照らされた

暗いあわい朝シャン明度

彩度再度ぱちん再度ぱちん

まばたきを切る

残るそばから流れる

残ってない

水滴しか

みずみずしい

果物みたい



絹のような空気がながれて

みどりとひかりが混じるサトザクラの群れ

真上を見るための首のいたみ

編み込まれるさらさらの感情

水晶体と絹のあいだのいち膜はいち幕に似て

劇中歌の花吹雪はうつとりと鬱

軽いステップもあれほど質量を減らせない

ターンできない苦さすら躁

そう



メモのような手記を書いたとき爪の先に溜まる蛇腹折りの記憶

ペンを立て、改めて一点に集中させる形をとるとき、重力に逆らって流れ落ちていって手の甲のなかにちいさな山脈ができる。

そのやまやまを取り巻く気候によって書く文章は変わる

カンケーないけど私、遠くに見える白い山が好きみたい

すっごく好き

毛並みのよいヤギより好き