スケバンお京さん 「花命,暁に死す!-25」 | 道誉!DOHYO!

スケバンお京さん 「花命,暁に死す!-25」

今回も,スグに本題イキます。


外科医なら,もっと早く言ってくれればよかったのに?


なんで,ここまで引っ張んだよ!


「それじゃ,消毒するよ」


言った途端,お兄さんの押さえつける力が

 

アップしたの感じました。


絶対ヤバいパターンです。


「イターーーー!ちょっと,タンマ!痛いですって!」


感覚的には背中全体に消毒液をぶちまけられたような?


「うるさいヤツだなあ。

 

これくらいの傷や死にやしなから。こんなもんカスリ傷」


だから,ここ戦場じゃないし・・・。


まさか,軍医?


なんか背中を擦られてるような?


傷口洗ってる?


血が混じった消毒液が下に流れてるし。


マジか?


もう,ほぼ絶句モード突入。


顏を横に向けてたら,あのばかデカいムク犬のカマノスケ君。


って,ペロっ?


勘弁してよ!


イテーし,顏はペロペロされて,

 

唾液だらけだし,アカンだろ?


「京子さん,カマノスケ・・・」


「お前,ホント,カマノスケに好かれてるなあ」


「いや,その,顏・・・」


「見ればわかるぞ」


絶叫して呼吸乱れてるとこ,

 

顏舐められるのツラいんだけど,

 

分からないかなあ?


「よし!終わり。後は,こいつでも飲んでおけば大丈夫」


「あのー,ピリンとサルファ剤系はアレルギーあるんで」


「それはマズいな。ちょっと待ってて」


そういえば,お兄さんも白衣着てました。


もしかして,医大生か何か?


「起きても大丈夫ですか?」


「問題ないよ。まだ服は着れないけど,

 

今の季節ならいいんじゃない?」


「あの医大生なんですか?」


「一応ね」


まさに,文武両道とは,このお兄さんのこと?


それに引き替え,お京さんは?


ここで,何回か質問を受けたことがあるお京さん,

 

おバカ疑惑について。


「邂逅編」と「再開編」を読んでいただいた方なら,

 

ご存じのようにお京さん,漢字とっても弱いです。


その上,取ってつけたようなスケバン。


ドラマや映画に限らず,実際のツッパリ系の殆どの方は,

 

期待を裏切らないイメージ通りの存在だったりするんですが,

 

それがお京さんには当てはまりません。


それは何故かと言うと,

 

お京さん,エセ一時帰国子女。


正確には,国籍アメリカなんで,アメリカ人なんです。

 

ただし,中身も見た目も完全な日本人。


以前のシリーズを読んでいただいた方は,

 

あれはお京さんの性格から来てる行動だと

 

推測されてたんじゃないでしょうか?


もちろん,その割合は非常に大きいのはいうまでもありません。


私とお京さんとの別れも既に書きました。


順番逆になってしまいますが,

 

後から書く予定だったのもあり,

 

アメリカを行ったとだけ書いたのですが,

 

正確には帰ったんです。


だもんで,人前でキスすることにも,

 

さほど抵抗ないみたいなんです。


普段着のファッションにしても,

 

ツッパリ君たちと感覚がズレてたのも,その為。


下着は自分でアメリカから通販。


だから,スゴイの履いてたんです。


で,英語はもちペラペラ,

 

メキシコに近いとこに住んでたからスペイン語もペラペラ,

 

そしてお父さんがフランス語話すから,

 

お京さんも日常会話は問題なし。


そして,日本語にスケバン語。


って,最後のは,おかしいだろ!


おバカというより,かなりの才女。


メカ系はTVのリモコンでさえ苦手みたいですが,

 

物理や数学は上の上。


将来の夢は獣医。


まあ,考えようによっては,

 

色んな意味で異常にバランス悪し。


おそらく,皆さんのお京さんに対するイメージ変わったかと。


次回に続きます。