この冬は、もみ殻を集め、くん炭を焼きます。

穏やかな日は野積みで焼き、風の強い日はドラム缶で焼く。

 

 

今年の稲作の反省点。

① 稲を倒してしまったこと

② 斑点米が多くなったこと

  (カメムシにやられた)

両方とも気を付けていたことではありますが、想像を超える酷暑の影響もあり、かつてない状況になってしまいました。

 

来年に向けての対策として今考えているのは、

① 田植えの時期を10日ほど遅らせる。

② 追肥をやめる。

③ 中干しをもっと強くする。

④ ケイ酸資材を投入する。

などです。

 

ケイ酸というのは、「イネを覆うヨロイ」とも言われ、稲の茎や葉を根の表面を硬くします。

そのため、カメムシを含む病害虫の侵入を抑え、稲の倒伏防止にも有効とのことです。

ケイ酸こそ、今うちの田んぼに何より必要なミネラルなのです。

 

ところで、もみ殻には20%ものケイ酸が含まれています。

これを焼いて「くん炭」にすると、生のままよりずっと稲に吸収されやすくなる、とのこと。

というわけで、この冬は、来る日も来る日も、くん炭を焼く所存です。

 

まずは、材料のもみ殻集めです。

自分の田んぼから出たもみ殻の大半は、生のまま田んぼに戻しました。

そこで、足りない分はカントリーエレベーターや知り合いの農家から分けてもらいます。

 

 

うちも、収穫した籾(もみ)の一部をカントリーエレベーターに出しているので、自分ちのもみ殻も含まれていることになります。

 

 

 

この冬初のくん炭焼き。

くん炭器に乾いたヨシを入れて、火をつけます。

 

種火ができたら、

もみ殻を山にします。

 

ここまできたら、

椅子に座って蜜柑をむいたり、

本を読んだり、

畔を枕にうたた寝したり、

至福のひと時を過ごします。

 

しばらくたって焼けてきたら、スコップで下のモミをすくいあげてかけていきます。

 

これを繰り返し、およそ5時間で、

ガンメタリックの、美しいくん炭の焼き上がりです!

 

くん炭はドラム缶に入れて、少し水をかけて密閉します。

翌朝にはすっかり冷めて、米袋で9体のくん炭ができました。

 

風の強い日は、ドラム缶で焼きます。

 

試しに、もみ酢液の採取にチャレンジしてみました。

 

もみ殻が湿っていたせいで、燃え具合が今一つ。

それが幸いして温度が上がりすぎず、ぽたぽたと褐色の液体がたれてきます。

 

 

一昼夜かかりましたが、600㎖のもみ酢液がとれました。

カメムシ除けに使えないか、調べたいと思います。

 

明日も焼くぞー!

目標、米袋200体。