9月6日(水)☀のち雷雨

 

きのうの夕方、ゲリラ雷雨に襲われました。

1時間で34mmの横殴りの強雨と突風。

 

 

近くの学校の駐車場では、20mを超える大木が折れました。

碓氷川にかかる橋の一つは、倒木で通行止めになりました。

 

 

これまで順調に生育し、稲刈りを間近に控えたうちの田んぼも、手ひどくやられました。

写真の田んぼは、何とか持ちこたえてくれましたが、他の6枚はかなりひどい。

悲しくて、写真を撮る気になれません。

 

天気予報では、今夕もゲリラ雷雨の怖れ。

数日後には、台風が直撃するとの予想も出ている。

今日は、田んぼを一通り見て回った後で、何もする気になれず、1日家に引きこもってしまいました。

 

9月7日(木)晴れ

 

友だちの満さんに慰められ、気を取り直して一緒に草刈りに。

 

稲の力に期待しよう。

草刈りをしている間にも、日の光を浴びて、傾いた稲が立ち直ってきているようにも感じました。

もう6~7割は登熟しているので、稲刈りまではあと少し。

稲の力に期待、です。

 

草刈りの合間に、ヘビに会いました。

 

 

30~40cmのちいさな蛇です。

昨日も同じのに会いました。

「ジムグリ」だと思ってきましたが、違うでしょうか。

 

稲の間に、10cmほどの草玉がかかっているのを見つけました。

 

 

カヤネズミの巣です。

久しぶりに見つけました。

巣を取り出して、中を見てみたい衝動にかられましたが、がまん・がまん。

 

カヤネズミは、体長7~8cm、体重10gくらい、

日本でいちばん小さなネズミ。

 

環境省のレッドリストで「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されています。

この田んぼの隣は、10年以上耕作放棄されていて胡桃と桑の林になっています。

カヤネズミにとっては、そこが格好の越冬地になっているのかもしれません。

そういえば、その林では今年もキジの子どもが何匹か生まれたようです。

 

9月8日(金)台風13号「イニョン」

 

台風の雲がかかって、ずっと雨が降り続いています。

雨音が強くなるたびに、稲穂がさらに傾く様子が頭に浮かび、生きた心地がしません。

 

このところ、宮沢賢治の手記「雨ニモ負ケズ」の一節が思い起こされてなりません。

 

 

「ヒドリノトキハナミダヲナガシ

 サムサノナツハオロオロアルキ」

 

「日照りの時は涙を流し、寒さの夏はオロオロ歩き」

 

と、日照り(干ばつ)および冷害に苦しむ東北農民に寄り添おうとする、自分の姿を描いています。

 

時代は移って、問題は冷害から高温障害に変わりました。

一方、新潟などは今年も干ばつに苦しんでいます。

私の場合は、一瞬のゲリラ雷雨。

事象は違っても、荒い自然の力の前で、人間はなす術がありません。

ほんとうに、倒れた稲を見やりながら畔を「オロオロアル」くしかないのです。

 

しかし、近くで田んぼをする先輩がたからは、

「チッソのくれすぎだよ。色が濃すぎだ、って前から言ってたろ。」

「もっとしっかり田んぼを干さなきゃだめだよ。俺の言うことを聞かねえからだ。」

と、叱られました。

「つえぇ台風が来たって大丈夫な稲を育てなけりゃダメだ。」

とも。

その通りです。

自然のせいにしてねぇで、自分の未熟さを反省しろ、ということです。

それにしたって、去年までは何とか大丈夫だったのになぁ。

と、愚痴の一つも言わせてくださいませ。

 

どっちにしたって、あと一週間で稲刈り開始。

あちこちから、お手伝いも来てくれる。

台風がおとなしく通り過ぎることと、明日からの好天を祈りつつ、

一つ一つ、やるべきこと、できることを着実にやっていきましょう。