7月11日(火)今日も猛暑日
中干しは、田んぼの生きものにとって受難の季節。
今朝、ある田んぼで畔から確認できたヤゴの抜け殻は3個。
数羽のミヤマアカネがはらはらと舞っていました。
10日ほど前の朝には、同じ田んぼで31個もの抜け殻が見つかり、たくさんの秋アカネが飛び交っていたのでした。
羽化のピークは過ぎ、多くの赤とんぼが無事、田んぼから飛び立っていったようです。
しかし、オタマジャクシは、まだまだたくさん田んぼに残っています。
ニホンアマガエルのオタマも、トウキョウダルマガエルのオタマも。
中干しで田んぼの水が干上がってくると、オタマたちは、わずかに残った水たまりに集まってきます。
しかし、もちろんそこは安住の地ではありません。
長さ17cmの足をもつ生きものが、待ってましたとばかりにやってきます。
サギの仲間でしょう。
田んぼの蛇、ヤマガカシもやってきます。
カエルとオタマが大好物。
実は猛毒の持ち主なのでした。
夜になると中型の獣も出没します。
長さは4~5cm、タヌキかキツネのようです。
人知れず、あちこちの田んぼを徘徊しているようです。
動物の襲撃をやり過ごせたとしても、水が干上がるのは時間の問題。
く、くるしい・・・
だれか、水を・・・
運よく、救出されたオタマたち。
大きな個体が多く、足の生えたオタマも何匹かいました。
この田んぼのオタマたちは、ラッキーでした。
この後の雨と、上の田んぼからの漏水で、田んぼがカラカラにならないうちに中干し終了となりました。
しかし、私は頭が痛い。
この田んぼは、耕作放棄地を借り受けて今年が1年目。
数年にわたり草の肥やしが入ってチッソ過多の状態で、稲は青黒くワサワサと茂っている。
中干しも満足にできず、このままいくとイモチ病と倒伏を避けられないか・・・
でも、もう田んぼの水は抜けそうにない。
助かったオタマたちが立派なトウキョウダルマガエルとニホンアマガエルになって、
たくさんの害虫をやっつけてくれることを祈り、
あとは運を天に任せよう。