監督: ダグ・リーマン
原作: ロバート・ラドラム『暗殺者』
脚本: トニー・ギルロイ ウィリアム・ブレイク・ヘロン
撮影: オリヴァー・ウッド
出演: マット・デイモン フランカ・ポテンテ
   クリス・クーパー クライヴ・オーウェン ブライアン・コックス

生産国:アメリカ


星取り ★★

(星取り説明 → ★★★★★最高 ★★★★感動 ★★★満足 ★★不満足 ★最悪)


あらすじ

奇跡的に命びろいした男は、突然襲われるわ、異常なまでの戦闘能力をもっているわ、

おおわらわ。そして彼は敵と戦いながら自分探しの旅にでる…といったアクションサスペンス。




公開当時にロードショーで見たとき、あれ?イマイチ…と思ってしまい

傑作「ボーンアルティメイタム」を見逃す元凶となった本作。

あまりに「ボーンアルティメイタム」が素晴らしかったので、何か勘違いしたのかと再見。

結果、第一印象通り、平凡なるアクション映画だった。

お話はおもしろいのに、

同じく記憶喪失ものの傑作アクション「ロングキスグッドナイト」の足元にも及ばないなと

クレジットを見ていたら、今をときめくトニー・ギルロイ(「フィクサー」)の名前が!!

そうか、このアクション映画がとにかく普通なのは、

監督のダグ・リーマンにアクションの才能がないからなのかと納得した次第。


戦いのシーンも迫力がなく、カーチェイスも普通。

とにかくマット・デーモンの肌の白さばかりが気になりだす始末…。

しかし、ストーリーは面白いので、とにかく最後までは楽しめる。

逆に言えば、こんなにストーリーは面白いのに、なぜここまで盛り上がらない…。


「ボーンスプレマシー」と「ボーンアルティメイタム」では生かされた

マット・デイモンの地味さが、頼りにならない魅力のないヒーローにしか見えないのは

私が生粋のアクション映画ファンだからか…。


脇役は超豪華。

今をときめくクライヴ・オーウェン(大好き)、クリス・クーパー(ステキ)。

しかし、主役はマット・デイモン。しつこい?

本当は、マット・デイモン大好きです。














監督: ブラッド・ペイトン
出演: クリス・オドネル

生産国:アメリカ


星取り ★

(星取り説明 → ★★★★★最高 ★★★★感動 ★★★満足 ★★不満足 ★最悪)

あらすじ

人間を極悪ネコから守るため、犬とネコのスパイ組織がタッグを組んで大活躍!!



睡眠時間2時間が3日続き、疲労の余り立ちくらみする中、

「仕事」の二文字には対抗できず、

「キャッツ&ドッグス2」3D版試写を見に行かされた。


私は、キャッツ&ドッグス」の1は見ていない。

そして、犬の声を熱演しているらしいニック・ノルティ(大好き)だけが楽しみだったのに、

日本語吹き替え版で試写スタート(この時点で完全にやる気はうせる)。


まず、この映画の見所として、全てCGに頼らず、実際の犬やネコを使い

スパイアクションを撮る、しかも3Dで、というところ。

しかし、そもそもなぜ実際の犬やネコでスパイアクションを撮らなければならないのだろう…。

ここに疑問を感じる37歳の私にはとても楽しめるはずもなく…。


こういうシンプルなコメディ映画でも、ハリウッド製ならばクスっと笑えるシーンが

ふんだんにあるはずが、この映画には…ない。

必死にハシゴを登るネコや犬を見ていると、普通に…心配になる。

そして、どうしても感情移入が…むずかしい。


正直いってこの映画、大人が見るべきものではない。

かといって、子供が見るべきものなのだろうか。

子供が見た感想を本当に聞きたい。おもしろかった!と彼らは言うのだろうか。

本気で彼らの感想が聞きたい。聞きたくてたまらない。

監督: 若松孝二
脚本: 黒沢久子
撮影: 辻智彦 戸田義久
出演: 寺島しのぶ  大西信満

生産国:日本


星取り ★★

(星取り説明 → ★★★★★最高 ★★★★感動 ★★★満足 ★★不満足 ★最悪)


あらすじ

戦争から帰還した夫は手足がなくなり軍神となった。彼の世話をすることを世間から強要される妻。

そして二人の運命は?



戦争で手足がもがれた夫を愛せるか?

がテーマかと思いきや全く違った。


この映画では、愛とか苦しみとか人間の生み出す当たり前の感情は描かれず

ただ戦争の生み出した滑稽なまでの悲劇的運命にどう立ち向かうか?

という強い姿勢だけが描かれていることの驚き。

そして、その潔さ。


感情が描かれていないから、当然感動移入することもなく異常なまでに淡々と映画は進んでいく。

そして、無骨なまでの反戦精神、左翼的意識がクローズアップされ、映画は突如終わりを迎える。


感情に関することは、全て主演の寺島しのぶに任せきり

その大任に臆することなく楽しげに幸せそうに演じている大女優を見ているだけで

幸せな気持ちにはなるが…はて。


この映画は、反戦精神だけ描けばよかったのだろうか?

他に付け足すことはないのだろうか?


映画が終わってただ今の時代に生まれた幸せを友人と語り合った。

もちろん、戦争は絶対間違っている。

しかし、その事実をここまで声高に叫ばれると

ある意味口の中に無理やり異物を押し込められたかのような

苦しさと吐き気だけが残った。

これは感動とか衝撃とはまた違った感情な気がする。


もちろん、若松孝治はその気持ちこそを狙っているのだろうけれど。