今日読んだラノベです。

電撃文庫

『ソード・アート・オンライン16
 アリシゼーション・エクスプローディング』

川原礫 イラスト abec


(あらすじと感想)

人界暦380年11月七日。人界の東の果ての大門が崩壊。
それにより人界軍五千と闇の侵略軍が激突する。

暗黒神ベクタとして降臨したガブリエルが最高指揮官。
指揮官補佐に暗黒術師ギルド総長ディー・アイ・エルだ。

闇の軍勢の第一陣は一万三千ユニットである。
五千の山ゴブリンを率いる族長コソギは狡猾な男だ。

鉄血の時代が終わり、五族和平条約が結ばれたが、
繁殖力旺盛なゴブリンたちは北の痩せた地を与えられた。

生きるのに必死で文明は育たず、老人と子供は飢えて死ぬ。
コソギが此度の戦においても自分たちは使い捨てと理解していた。

コソギは生き残る秘策として灰色の球体を部族に持たせた。
それは煙幕弾で整合騎士を突破して後方の補給線を狙うためだ。

人界守備軍は左翼にエルドリエ、中央に副騎士長ファナティオ。
右翼にデュソルバートを配置して、防衛線には300人を衛士を配置。

デュソルバートは熾焔弓の完全武装支配術を惜しみなく使い、
一度の射撃で平地ゴブリン数十人を焼き尽くした。

しかしゴブリン五千の部隊は突進を止めない。
二千のオークと千のジャイアントが後続で止まれないのだ。

副騎士長ファナティオは天穿剣をライフルのように構える。
敵の指揮官をレーザーで狙い撃ち、士気を落とす作戦だ。

ジャイアントの族長シグロシグはファナティオの光線に
焼かれそうになり、恐怖から自我が崩壊直前になる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

七人の上位騎士の一人レンリは戦場から逃げ出して、
補給部隊の物資備蓄用天幕に隠れて怯えていた。

山ゴブリンの族長コソギは煙幕弾を使って左翼を守る
エルドリエを突破して、補給部隊を狙って突撃していく。

騎士アリスは飛竜で上空に待機し、超巨大神聖術を詠唱する。
それにより、峡谷の神聖力を枯渇させる目論見だ。

ティーゼとロニエの二人は車椅子のキリトを守るように
物資備蓄用天幕に待機し、彼の世話をしていた。

巨人族シグロシグは憎悪の心意でファナティオの動きを止める。
下位騎士『四旋剣』のダキラは迫るジャイアントの一撃を受ける。

彼女はファナティオを守るための肉壁に自らなったのだ。
ファナティオの天穿剣の一撃はシグロシグを倒した。

平地ゴブリンの波状攻撃は止まらず、右翼のデュソルバートは
ついに矢が尽きてしまい、長剣で戦わざるおえない。

ゴブリンは残り三千。近衛部隊と族長がデュソルバートに迫る。
仲間を助けるため彼は長剣を弓につがえて放った。

火焔と化した長剣は平地ゴブリン族長シボリを炭に変え、
300体近いゴブリンたちを余すことなく焼き尽くす。

人界守備軍総司令官ベルクーリは戦況を把握していた。
彼は有翼獣ミニオンという航空戦力を警戒していた。

東の大門の上空のかなり広い範囲を時穿剣で斬りつけた。
時穿剣は未来を斬る剣。時間差で発動する斬撃空間を作り出す。

見習い騎士フィゼルとリネルは左翼のエルドリエ心配する。
二人は蘇生術式の実験体の経験から一撃必殺を得意とする。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
第一部隊左翼はエルドリエ。中央はファナティオ。
右翼はデュソルバート。第二部隊左翼はレンリ。

中央はベルクーリ。右翼は『無音』のシェータが指揮官だ。
フィゼルとリネルは第一部隊左翼の混乱が気になる。

補給部隊の物資備蓄天幕に山ゴブリンの群れがくる。
レンリは恐怖を感じるが、キリトの剣を見て勇気を奮う。

隻翼刃という神器で山ゴブリン族長コソギと闘う。
闘い慣れたコソギは投刃の動きを見切り、剣で弾く。

レンリは記憶解放術を使い、投刃は十字の円盤と化す。
コソギは真っ二つになり、絶命してしまう。

残りのゴブリン部隊はフィゼルたちが殲滅した。
レンリは第二部隊左翼に合流するために走る。

闇の軍勢第二軍の後方の四輪馬車で暗黒術師長が
シグロシグとシボリとコソギの死亡を知った。

午後六時からの開戦で20分。三名の将軍が討ち死にした。
暗黒術師長ディーは800体のミニオンを出撃させる。

騎士長ベルクーリの斬撃空間に侵入したミニオンたち。
その800体全部が時穿剣の未来を断つ一撃で全滅する。

整合騎士を全滅させる切り札。オーガ弩弓団と暗黒術師団。
共に三千。合計六千が広域焼却弾の暗黒術を使用する。

騎士アリスは『反射凝集光線』という閉じた鏡の球体に
光の神聖力をひたすら溜める作業に没頭していた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
三千の暗黒術師はアリスの術式で神聖力が枯渇して、
広域焼却術式の発動が出来ない状態であった。

アリスの術式が完成し、巨大な光の柱が侵略軍を襲う。
亜人の9割、オーガの7割、暗黒術師の3割が全滅した。

敵は一時撤退し、負傷者の手当てに時間を割くことができた。
山ゴブリンにしてやられたエルドリエはすっかり動揺していた。

重傷のオーガ族長フルグルをアリスは斬り倒す。
皇帝ベクタに暗黒術師ディーは平伏して許しを請う。

敗戦報告を受け、ベクタは大規模術式発動のために
予備戦力のオーク三千を神聖力補充のための人柱に決める。

オーク族長リルピリンは姫騎士レンジュと三千の同胞の
ために涙を流した。彼らの生贄で暗黒術が詠唱される。

ベルクーリは部隊を囮部隊と本隊に分断することにする。
アリスはキリトを連れ、ワールド・エンド・オールターを目指す。

ベルクーリ、レンリ、シェータ、アリスの上位騎士四人と
千の衛士と二百の修道士隊、五十の補給部隊が囮部隊である。

車椅子のキリトはティーゼとロニエが世話をする。
敵は主力の暗黒騎士団と拳闘士団を残している。

まだ侵略軍は三万の兵力を残している。
オークの生贄で暗黒術師は『死阻蟲』の術式を使う。

黒い長虫の大群が囮部隊に迫りつつあった。
騎士エルドリエはアリスを護るため飛竜と前に出る。

『霜鱗鞭』の記憶解放術を使って、敵の闇の暗黒術が
生み出した長虫のダメージを自分一人に集中させて仲間を守る。

エルドリエの天命はマイナス50万になり死亡した。
アリスは二匹の飛竜の熱線ブレスを暗黒術師の退路に吹いた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして金木犀の剣の武装完全支配術による死の花吹雪で
暗黒術師の9割を惨殺した。

アリスは人界を守護する三神の代行者『光の巫女』であると
名乗りを上げる。敵の全軍がどよめいた。

暗黒神ベクタことガブリエルはアリスに幼馴染アリシアの
影を重ねる。光の巫女を捕らえた者に人界の支配権を与えると。

騎士長ベルクーリは敵軍の囮として南へと逃げつつ。
上位四騎士が一人になって死ぬまで敵を削る作戦を提案する。

暗黒騎士と拳闘士団を損耗させ、暗黒神ベクタを倒すのだ。
そこまでいけば光と闇の和平条約に持っていける。

騎士レンリは飛竜からベルクーリにある報告をする。
1キロ南に待ち伏せに使える灌木地帯があるという。

拳闘士ギルド総長イスカ―ンは百の闘士と共に
人界囮部隊に威力偵察を仕掛けようとした。

灌木地帯で百の兵を待っていたのは『無音』のシェータ。
極細の剣『黒百合の剣』はあらゆるものを切断する。

小柄な拳闘士ヨッテが腕を切断され、シェータは百人の
拳闘士団に単身斬りかかっていく。

整合騎士レンリは灌木地帯に20の部隊を潜ませる。
細い道に敵を引き込み、左右から神聖術を一斉射撃する。

衛士に修道士を護らせて、混乱した敵部隊に対して
五匹の飛竜による熱線ブレスを浴びせて撤退させる作戦だ。

補給隊の馬車は南に配置しているが警護の五人の衛士が
ガブリエル副官ヴァサゴによってサイレントキルされていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

拳闘士ギルド総長イスカーンは『無音』のシェータと闘う。
イスカーンの拳はシェータの鎧を紙細工のように砕く。

イスカ―ンは彼女をライバルと認め、全力でぶつかる。
彼の拳が切断される間際で暗黒騎士と拳闘士団の本体が到着する。

シェータは飛竜に乗って逃げてしまった。
イスカーンは彼女と決着をつけたいと望んでしまった。

ヴァサゴは補給馬車から出たロニエの命を狙っていた。
背後から襲うつもりだが、彼女は剣を抜いてきた。

ヴァサゴは暗殺の遊びを止め、偵察兵30人を呼ぶ。
整合騎士レンリは敵が補給馬車に迫ると知って焦る。

補給物資が焼かれてしまえば本隊は動けない。
救援を出せば、待ち伏せが敵兵にバレてしまう危険がある。

騎士長ベルクーリはアリスと部隊に後方への移動を命じる。
そして五千の拳闘士と暗黒騎士を一人で止めると決意した。

ロニエがヴァサゴの斬撃を三度弾いて剣を放した。
乳白色の光の粒子が降り注ぎ、星空から女性が降ってきた。

その女性が指を振るうと、30人の偵察兵の地面が消失し
巨大な谷底となった。ヴァサゴも奈落に落下した。

騎士長ベルクーリと敵主力との間に巨大な地割れができる。
アスナはスーパーアカウント『創世神ステイシア』で降臨した。

アスナはSTL五号機でキリトの位置の上空に移動した。
管理者権限として、無制限地形操作を行える。

アスナはティーゼにキリトに会いに来たと告げる。
車椅子のキリトは痩せており、右腕を失っていた。

アスナと再会したキリトは正気こそ取り戻さないが
涙を流して、うめき声を上げるのだった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
巨大な地割れの前で暗黒神ベクタは商工ギルド頭領の
レンギルに兵士の食事と休息を取らせる命令をした。

ガブリエルは地割れは現実世界からの干渉と見抜く。
ラースのスタッフの目的はアリスのライトキューブのはずだ。

アスナに騎士アリスが襲い掛かる。キリトに触れられたことに
アリスは怒る。アスナはキリトは自分のだと主張する。

ベルクーリが女剣士二人の争いを止めに入った。
アスナの任務はアリスを『果ての祭壇』に連れていくこと。

現実世界の襲撃者より早く、サブコントロールルームに
アリスのライトキューブをクラスタから確保することだ。

アスナは上位騎士たちと衛士長たちに事情を説明する。
ここはアンダーワールドで観念的な外にリアルワールドがある。

そこは感情と欲望を持ち、有限の天命の人々が住んでいる。
今、アンダーワールドの支配権を賭け、二つの勢力が争っている。

敵対勢力は光の巫女を回収し、世界を無に帰そうとしている。
アスナは世界を守るためにアンダーワールドにやってきた。

アリスは闇の軍勢から自分だけ逃げたくないという。
整合騎士としての誇りが彼女を戦場に束縛している。

アリスは右目の封印を破った。コード871という封印だ。
アスナはラーススタッフに内通者がいると気づいた。

アンダーワールドは現実の千倍に時間が加速している。
この世界の問題を優先してもイイだろうとアスナは判断した。

しかし現実の武装勢力はFLA倍率を一倍に下げていた。
ガブリエルのある目論見のためにあえてそうした。

アスナは現実世界の人々がアリスを求める理由を話さず。
まさか無人兵器の搭載AIにされるとは言えない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アスナは暗黒神ベクタを倒し、ダークテリトリーと和平と
結ぶ手伝いをすると決める。

彼女の地形操作が有限と知って、衛士たちは不安そうだが、
整合騎士たちの激励によって、兵士は士気を取り戻す。

小型天幕をあてがわれたアスナは深夜にキリトの元へ。
それを察したアリス。ロニエとソルティーナも来る。

四人は互いにキリトに関する情報を交換することに。
睡魔に負けて四人はキリトに添い寝して夜明けを迎える。

人界暦380年11月8日午前零時。FLA倍率一倍により、
西暦2026年7月7日の午前零時はピッタリ同期した。

翌日の早朝。皇帝ベクタは暗黒騎士団と拳闘士団に命令する。
飛竜によって地割れに十本の荒縄が渡された。

騎士と拳闘士は五本ずつ縄を伝って、地割れの向こうにいくこと。
地割れは百メートルだ。何人が奈落に落下するか分からない。

アスナとアリスとソルティリーナは朝食のサンドイッチを食べる。
ロニエはキリトの口に千切ったサンドイッチを食べさせる。

敵襲を告げる角笛の音だ。敵軍は荒縄で峡谷を横断している。
上位四騎士とアスナは荒縄を切断するため騎馬で向かう。

十本の荒縄の内、三本はレンリの神器で切断される。
数十人の拳闘士たちが奈落へと落下していく。

オーシャンタートルのメインコントロールの技術工作員
クリッターは衛星回線でアメリカの大手ゲームサイトに繋ぐ。

新規VRMMOタイトル時限ベータテストと銘打ち、
殺戮特化型PVPゲームと掲示板にURLを貼ったのだ。

ガブリエルは全米のプレイヤーに暗黒騎士のアカウントを
与えて、アンダーワールドを侵略しようと考えた。

それを察知したのはトップダウン型人工知能のユイだ。
午前三時に朝田詩乃と桐ケ谷直葉の二人の携帯端末に連絡する。

二人はラースの六本木支部へ行って警告届ける。オーシャンタートルの
菊岡にFLA倍率の確認をしろと担当者に電話させる。

アルヴヘイム・オンラインの新アインクラッド第22層の
キリトとアスナのプレイヤーホームに四人の妖精がいた。

シリカとリズベット。クラインとレギルの四人である。
ユイは状況説明をする。アリスの無人兵器AIへの転用のことも。

襲撃者はティザーサイトでVRプレイヤーを募っている。
対抗するために日本のプレイヤーを集めてキリトを護らねば。

ユイはアンダーワールドで侵略者と互角に戦う術を教える。
それはアルヴヘイムオンラインのキャラをコンバートすることだ。

(第17巻に続く……)
 
 
 
 
 
 
 

そんな訳で『ソードアートオンライン16』を読了です。
前の巻から一年経過した後に発売したらしいです。

突然、戦記物になって作者としても、これは執筆に時間が
かかるだろうなと思いました。

300ページ弱なのに、二日も読むのにかかりました。
でもアスナが登場しましたね。しかも女神で。

地形操作で無双って訳にもいきませんか。
キリトとの再会は涙腺の緩むポイントでしたね。

ロニエとアリスとアスナとリーナ先輩。
キリトは異世界でもハーレムを作るのか……。

騎士長ベルクーリの時穿剣が無敵すぎる。
斬撃空間に敵をおびき寄せれば無双じゃないですが。

その代わり剣の天命値を消耗し、集中力も必要です。
次がアンダーワールド大戦の佳境ですね。

全米の数万人のプレイヤーが現れるって大規模すぎる。
日本の廃人プレイヤーで対応できるのでしょうか?

ユイちゃんの出番がようやく出てきました。
彼女ならやってくれると思ってました。

16巻でだいぶ読むのがしんどかったです。
三人称視点でグルグル視点が変わっていくのがもう。

作者のあとがきで『キリトの視点しか書けない』と
あったのに。いつの間にか作者は成長したんですねえ……。

16巻のあとがきでキリト復活の予告をしていました。
なので17巻も楽しく読んでいきたいです。

それではこの辺で。ではでは。