「夜が長いです」 | RENATA

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毎日のあれこれ

 

「夜が長いです」

 

このところ、母が

毎回メールに書いてくることです。

 

他の話題の合間に、

「なぜ」も「だから」もなく

ただこのフレーズだけが

差し込まれています。

 

 

夕飯が午後6時頃に終わります。

ホームの夕飯は2部制になっていて、

母は早い時間帯を希望しています。

だから終わるのも早い。

 

前半で、後半を控えているから

ということもあるのでしょうが、

 

まだ御膳に食事が残っていても

「もういいですか?」と

下げられる様子も見られるとか。

 

母もゆっくり食べる方ではあるけれど

入居時の相談では

「できれば2回食にしたい」

と伝えてあったせいか

急かされることは一度もなかったそう。

 

ただ、母自身が、周囲の様子をみて、

「今までのような2回食は無理」と判断して、

一度で食べるように変えたそうです。

 

「私は自分で調整したからいいけれど、

とにかく食事時間に余裕がない」

と母は言っています。

 

そして部屋に帰ると6時頃。

9時頃に薬の確認があるそうで、

そこから目が覚める朝5時までが

長いということなのでしょうけれど・・

 

何か気が紛れる

いい方法はないものか?と、

何度かそれを言われた(書かれた)ときに

あれこれ考えてみました。

 

 

実家にいるときも

この家で暮らしていた間も

同じだったんじゃ?

という気がしますけれど、

 

毎回のようにこうして書いてくるのには

何かそこに「違い」があって

母がそれを感じているのだと思います。

 

それは何なんだろう。

 

「夜が長い」と言っているだけで、

そのことを、母自身が

どんな風に感じているのか・・

「よい」のか、そうじゃないのか、

それもよくわかりません。

 

ただ、「よい」なら、

よさを伝えてくるでしょうから、

「そうじゃない」のだと思いますが。

 

 

でもなぁ・・

母の感情の正体がわかったとしても、

私には何もできないだろうなぁ・・。

 

というか、

今までの母の「夜の過ごし方」を思い出しても、

そこに大きな違いがあると思えません。

 

午後9時までテレビを見て

自分で決めた就寝時間(10時)までは

布団の中でもぞもぞと過ごす、

今までも同じだったのです。

 

変わったことがあるとすれば、

夕飯の片づけなどがなくなったので、

食事を終えてからの1時間ほどの間が

ぽっかり空いてしまっていることくらい。

 

そういう時間を

今までできなかった「好きなこと」をして

過ごしてほしいと思うけれど、

 

「好きなことなんて何もない」

 

したいことが見つからない

苛立ちのようなものがあるのかな・・

 

 

先日、母と話していて

前にたまに吹いていたという

ハーモニカを持って行こうかな・・

と、ちょっと思いました。

 

歌を歌っている人は

あちこちにいらっしゃるのですが、

楽器はまだ聞いたことがありません。

 

次回、ホームに行くときに

持っていくだけでも持っていってみて、

スタッフさんに聞いてみようと思います。