形影相弔~同志2

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はぁ・・・
何で俺だけなのかなぁ


こいつを散歩させながら、
俺はため息ばかりついていた
というか、ため息しか出ない
こいつに嫌われる理由が全然分からないんだけど


てか、お前さぁ、
ちゃんと歩いてくれよ、もぉ…


相変わらず言うことを聞いてくれないし…
思わず道端にしゃがみ込み、
がっくり肩を落とす俺をこいつはじっと見つめている


どうした?

ワン


膝の上に前足を乗せ、
俺を見つめるその目が何かを思い出させる

以前、こいつと散歩中、
何の気なしに口にした言葉


『俺はさぁ、
 今はこんなんだけどもっと強くなって…
 いつかは隊長のそばで
 一緒に戦えたらと思うんだよな…』


ワン


じっと俺を見つめてくるこいつを俺も見つめ返す


そうか…
お前も俺等と同じ、王を護る一員なんだな
そうだよな
その為にはお互い、強くならなきゃな


何故だか、こいつの言いたいことが分かった気がした


“陛下を守りたいんだ
 いつも陛下が笑っていられるように…”



さて、もう行くか


徐ろに立ち上がり、
陽が傾き始めた道を再び歩き出す


だけどさぁ、お前、
少しは俺の言うことも聞けよ
痛っ
だ-か-ら-聞けよっ

ワンワン




~ end ~



*******

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