終盤は駒の損得よりも速度 | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

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子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は津山おもちゃ図書館特別イベントが9/1(日)、高島教室が9/1(日)の予定です。また表町商店街将棋イベントを10/19(土)に開催予定です。

「終盤は駒の損得よりも速度」はとても重要な格言です。なぜなら、将棋というゲームの本質を言い当てているからです。もしも将棋が、たくさん駒を取った方が勝ちであるゲームであるならば、運動会の玉入れと同じで分かりやすいですね。ところが将棋は、駒を得していると有利なことは確かなのですが、どんなに駒をたくさん取っていても「玉」を取られたら負けというところが、事情を複雑にしています。

 

さて、一局の将棋は「序盤」「中盤」「終盤」という流れで進行していきます。「駒の損得よりも速度」が重要視されるのは「終盤」での話です。「序盤」や「中盤」では駒損は致命傷になります。なので、初心者の方に対しては「駒損はしないようにしましょうね」という指導を行うことになります。そして、どちらかというとその例外として、「終盤」にだけ、「駒の損得」よりも「相手玉に迫る速度」というアドバイスが出てくるわけです。

 

さらにその「終盤」にも2つのパターンがあると思います。それは形勢に大きな差がついているケースと一手争いの接戦のケースです。前者の場合、優勢な側は駒損をするような無理な攻撃は不要です。しっかりと安全勝ちを目指すのが良いでしょう。一方、後者の場合、すなわち一手争いの終盤戦では、先に相手玉を捕まえてしまえば、駒の損得は問題にならなくなるわけです。

 

以上のことから、大局観を働かせると次のような感じになるかと思います。

・「序盤」「中盤」においては「駒損」する手は考えなくてよい

・「終盤」において、形勢で大きくリードしているときは「駒損」する手は考えなくてよい

・「終盤」において、一手争いの接戦となっているときは「駒損」してもよいので、「相手玉に迫る手」を考える

 

上記の「相手玉に迫る手」にはどのようなものがあるのでしょうか?

ぜひお考えいただければと思います。

 

以下、つづく・・・。

 

 

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