将棋道場での段級位 | カクザンのブログ(岡山市の親子将棋教室)

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将棋をこれからはじめる子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。次回教室は2/27(土)が上道教室、2/28(日)が操山教室、3/7(日)が高島教室の予定です。ネット教室は毎週土曜日の19時~21時をコアタイムとして「81道場」で開催しています。

将棋道場では様々な棋力のお客さんどうしで好勝負ができるようにハンデが用意されていることが一般的です。棋力が同程度どうしの対戦であれば「平手」(ひらて)の「振り駒」(ふりごま)、若干の棋力差がある場合には「平手」の「下位者先」(かいしゃせん)。以下、棋力差が大きくなるに従って「角落」、「飛落」・・・・などの駒落ちのハンデが上位者に課せられる仕組みになっています。

 

このハンデの基準となるのが段級位です。何段差ならこのハンデ、何級差ならこのハンデという風にその対局のハンデが決まっています。ちなみにですが、この「段級位」は、柔道や剣道、書道やソロバン、英語検定や漢字検定(最近では将棋文化検定というものまで登場しています)などでも用いられていますが、将棋で用いられたのが元祖であると何かで読んだ記憶があります(間違っていたらゴメンナサイ)。将棋界における「段級位」はその人の実力を示すだけでなく、対局のハンデをつけるための基準として必要性があったのだろうと思われます。

 

この「段級位」は、日本将棋連盟が正式に発行している免状保有者は別として、各将棋道場で独自に(便宜的に)認定していることがあります。その場合には、その将棋道場での棋力が○○段だったり、○○級だということであり、日本将棋連盟が認定した正式な段級位ということではありません。しかし、それでも、その道場に通うお客さんは、道場内での昇級・昇段を目標に対局を楽しんでいるわけです。

 

さて、この将棋道場での段級位なのですが、大きな問題を2点挙げることができます。1つは、同じ段級位であっても道場によってのレベルが違うことです。例えば、A道場では初段に認定されている人が、B道場では3級に認定されるということが普通に起こりうるのです。それは、道場によって、お客さんの数の多さが違っていたり、全体の棋力レベルが違っていたりするためです。

 

もう1つは、一番下の級が道場によって様々であることです。これは超初心者が道場に初めて入場した時にとりあえず何級に認定されるかという問題に直結してきます。一般的に、町の将棋道場のお客さんは、上級者から有段者の方が多く、初心者の方が来た時にどうするかという観点に乏しいところがあります。なので、超初心者のお客さんが来たら、とりあえず「10級」と、そんな感じで級位が認定される感じだと思います。

 

初心者への将棋普及を考える上で、上記の2番目の級位認定の仕方は非常に問題があるとカクザンは感じます。なぜなら、「10級」以下の初心者の棋力は、高島&操山教室の生徒さんの棋力レベルに置き換えると、実は「10級~30級」の生徒さんを、全部まとめて「10級」に認定してしまうということであるからです。また、仮に、上記将棋道場で「10級」に認定された人が、他の常連客と駒落ちハンデ戦で対局したとしても、おそらく勝負にならない(ボロ負けする)のではないでしょうか?そんなことをしている限り、将棋道場に初心者のお客さんは足を運ばなくなってしまうことでしょう。

 

羽生善治九段が通っていた八王子の将棋道場も、一番下の級は「10級」だったそうです。しかし、まだ初心者だった羽生少年に対する席主の配慮で、特別に「15級」という級からスタートさせています。1勝すると1級昇級するといった特別ルールを設け、羽生少年は昇級を励みにその将棋道場に通い続けることになったと語っています。仮に、羽生少年が最初に機械的に「10級」と認定されていたら、将棋界は偉大な天才を一人失っていたかもしれません。

 

 

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